山を望む住まい

築40年ほどの建て替えの住まい。
郊外のため敷地が広く，平屋をご希望されました。
長く住んだ建物のイメージを強くお持ちでした。
少人数で住むには広すぎるし，普段使われていない無駄な部分が多くあったいわゆる田の字平面。
廊下のみに利用となる部分を極力なくし，コンパクトでも広がりを感じられるようにと考えました。

またパッシブハウスへの興味がありましたので，高気密高断熱な上に冬場の自然室温を高いレベルで維持させることも意識しました。
シミュレーションでは冬場の晴れの日であれば，エアコンなしで87％程度は15℃以上の室温が保てることを確認しています。

建物のカタチもわかりやすいパッシブハウス。
高窓からは1年を通して，明るい光が差し込み，夏場は廃熱窓として，冬場は熱だまりが出来てそれが家の中を暖めます。

ＬＤＫとひとつながりの和室は仏間として使い，嫁いだ子供たちが帰ってきた際の年に数回の寝室にもなります。
玄関ホールからアクセスしやすく，でも普段はＬＤＫと一体利用が可能です。

こだわりも多かったSさま。
ご提案した高断熱のパッシブの住まいの心地よさを存分に体感ください。
1年間を通して住んでみてその良さをまた教えてください。
今後も末永いお付き合いよろしくお願いします。

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