HOUSE 住まいの情報
リフォームの優先順位を考える。
新築から10年~15年もすると機器類が壊れたり,生活スタイルの変化で直したい部分がでてきます。そうだ!リフォームをしようということになりますが,今回は弊社がおすすめする優先順位を紹介いたします。
一般的には目に見える部分から手をだしたくなるので
一般的な考え
第一位:外壁塗装
第二位:水廻り
第三位:クロスの張り替え
第四位:床や間仕切り変更
etc
という順序になりがちですが,これらは変えた瞬間はよくなったと思えるのですが数か月もすると慣れてしまいますし,何より根本的な住み心地が改善されていません。
弊社の場合は
弊社のおすすめ
第一位:断熱改修(できれば耐震も)
第二位:庭リノベ
etc
外壁はサイディングであれば真っ先に再塗装するべきです。
サイディングは塗装でもたせる防水なので塗装が怪しくなってくると基材となる木材繊維とセメントが吸水し(染み込む)サイディング自体の劣化がはじまります。
サイディングは吸水しだすと強度がなくなってきますので,その際は張り替えなど大きな費用がかかります。
余談ですがこういうこともあって弊社では塗膜頼りのサイディングは一切使っていません。
水廻りは機器類が壊れたという決定的なことがない限り優先順位を低く考えることをおすすめします。
理由は生活をする上で,新しくなるだけで快適性において何も変わらないからです。新しくしてもしばらくすると飽きます。クロスも同じだと考えています。
塗装,水廻り,クロスの張り替えは,よほどのことがない限り会社ごとの違いはありません。どのメーカーを選ぶのかの違いだけだからです。
技術の差でなく,各社の提供金額差だけなので,弊社ではつながりのある方以外,依頼をお断りしています。
弊社おすすめ第一位の『断熱改修』は住み心地が劇的に変わります。
高断熱の住まいを体験することが一番なので弊社リノベモデルを体感されるのがおすすめですが,これまでの住まいは何だったんだ?!というぐらいに過ごしやすくなります。
電気使用量が少なくても広い範囲を暖めたり涼しくしたりできますので経済的です。
家全体をやらなくてもエリア断熱といって家の一部を高断熱化することも可能なので居住時間の長いLDK+水廻り+寝室をやるのは生活がその中で完結でき,快適さが体感できます。
断熱するのが一部分すぎる,例えば水廻りだけとかだと効果は感じずらいのでそれなら設備交換型のリフォームで対処したほうがいいでしょう。
また地震がくるのはわかっていることなので予算があるなら合わせて耐震改修することをおすすめしています。徹底的にやれば暖房なしでもこれまでの住まいより快適に過ごせます。
高断熱化の際の注意点は気密化と湿気対策です。気密化はかなり浸透してきましたが湿気対策はまだまだ一般的になっていません。
なんとなく高断熱高気密にすると逃げ道のない湿気によりカビの発生,木材腐朽にもつながるため,依頼先の知識と施工レベルが重要となります。
弊社おすすめ第二位は『庭』です。
見落としがちですが,庭がよくなると住まいとしての居心地の良さが変わります。
大きな窓があってもカーテンをしているお宅がたくさんありますが何のための窓でしょうか?!窓の先に魅力的な『庭』がなく,人目が気になるから閉じてしまう。
大きな窓を開け放ち,庭とつながったリビングは劇的に居心地がよくなります。
人目が気になるなら植栽や木塀などで目隠しをしてあげればいい。
季節を感じられる庭での食事は外食以上の特別な時間とゆとりをもたらします。
こういったことは設備の更新やクロスの張り替えでは体験できません。
最終的には予算によりますが,違った角度からリフォームを考えると劇的なリノベーションへとつながります。
大きな費用がかかりますのでなんとなく決断してしまう前に,ちょっと立ち止まって考えるとよりよいリノベーションとなるはずです。