HOUSE 住まいの情報
夏エアコンの電気代。
梅雨も終盤。いよいよ暑い夏がすぐそこまでやってきました。
今回のテーマは『夏エアコンの電気代』です。
『夜まで暑かったからエアコンはタイマーにして夜中に消すようにした』
『夜になると外が涼しかったから窓を開けて寝たよ』
『エアコンが切れたらすぐに暑くなってまた電源つけました』
一般的な使い方はこのような感じの方が多いように感じますが,『ぐっすり眠る』ことを優先したほうがいいのになーと思って聞いています。
昔ながらの断熱性能の低い家の人ほど,夏のエアコンを我慢する傾向にあるように感じます。
エアコンって1日中かけていくらぐらいか知っていますか?
エアコンの使用は同じ条件で断熱性能を変えて検討してみます。
31坪平屋の住まいでエアコン1台使って家中冷房の検討(リノベモデルではありません)
一番暑い8月をシミュレーションしてみた結果 (1KW=33円 で計算)
弊社が建てている高気密高断熱住宅の場合
1か月使用して,電気使用量131KW 4,332円
平成4年ぐらいの低断熱の住まいで同じエアコンの使い方をした場合
1日のエアコン電気使用量が221KW 電気代換算で7,305円
だいたい倍近い電気使用量になりますが室温の安定感も前者に軍配が上がります。
1枚目がUa値0.24
2枚目が平成4年ぐらいの低断熱の住まい
エアコンは6帖用を1台設置で設定していますが高断熱の住まいは各部屋の室温が安定しています。
年間を通すと3万円ほどの電気代の差になりますので30年で90万円,断熱材の差額は十分元が取れます。
それ以上に快適性が違ってきます。
実際の1日の温度の変化がこのぐらいなので,どの部屋も快適な状態が月々4000円ぐらいの空調代で実現できます。
私が住んでいる自宅兼リノベモデルの室温ですが同じように1日を通してほとんど変化はありません。
1Fも2Fも違いがないためグラフが重なってしまっています。
ご興味ある方は常時見れますので遠慮なくご覧ください。…読み込み時間がちょっと長いです(汗)
使っている空調は6帖用エアコン1台のみです。
リノベモデル兼自宅で電気代を測定していますがエアコンの使用電気量は1日2.5KW程度です。
15時~エアコンの電気代が高くなっているのは建物が45度振っていて,西日が差し込んでいるからです。
1か月に換算して75KW。金額は2, 475円。(もう少し暑くなれば4000円ぐらいにはなると思います)
これで家じゅうがさらっとさわやかな感じで快適になっています。(場所によっては寒いと言われるので改善の必要あり)
これにより私は毎晩ぐっすり眠れています。
無駄に使うエネルギーはなるべく減らした方がいいですが,必要なエネルギーを我慢するのは人命に影響を及ぼします。
正しい知識を持って,夏の暑さを乗り切りましょう。
家が暑くて大変というご家族は,まずは窓から入る日射熱をカーテンでなく,屋外側で防ぐことが最大級に重要なことになります。
その上で消費電力の少ない扇風機やサーキュレーターを使い,エアコンとお付き合いください。
消費電力を少なくしながら,快適に過ごしたいという相談はどなたでも無償で承ります。(自宅を見に行くことはしませんが)
快適で省エネな夏を過ごしていただくことを願っています。