HOUSE 住まいの情報

素材と庭の必要性。

一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。

今日の内容は素材と庭。

家づくりにおいて、使いやすそうな間取りだけを考えて満足という方が多いと思われます。

アパートのように帰って寝るためだけの部屋であればそれでもいいでしょう。働いて体を休めるだけなら別に一軒家でなくても十分です。

 

住まいに何を求めて家を建てられますか?

今思いつくことだけを最重要視して、動線と収納が完ぺきな間取りが求めていた満足度の高い家になりそうですか?

それとも充実した最新設備が導入され、大きな壁かけTVを眺めて過ごすことでいい家になりそうですか?

 

長く愛される建物や住まいは必ず厳選された素材があります。

便利だし、手入れもいらないからとビニール製の新建材がつかってあることはまずありません。

なぜでしょうか?

例えばこの建物でも、外壁にサイディングは貼ってないし、屋根にスレートを使っていないし、手入れに手間のかかる庭があります。

古い建物だから当たり前と思ったのなら、なぜ手入れする際にそうした材料を使わないのでしょうか?

この建物を見て『こんなの嫌だなあ』という感覚にはならずむしろ魅力的です。

なぜでしょうか?

 

こういったものだけが良くて、ビニール系の素材を使ったものが悪いということではありません。

素材には得手不得手があるということです。

5年も使ったら、新しいものと交換するというような店舗のような使い方をしていく住宅であれば私はビニール製の手間のかからない新建材をおすすめします。

でも30年以上使うなら私は自然素材をおすすめします。

その理由は、メンテナンスが自身で可能で、使いこむことに味わい深くなるからです。

新品の革ジャンよりも馴染んて来た革ジャン。

新品のジーパンよりも色落ちが美しいジーパン。

建物も同じように考えませんか?

人間は自然の力で生まれた自然のもの。住まいも自然の力で出来た素材で囲まれると、違和感なく馴染み、心地よさが生まれます。

旅先でお寺などに行くと、軒下の風が通る場所でゆっくり休んだりするのも、その場所が心地よいからではないでしょうか。

また窓から見える景色もとても重要です。

分譲地に行くと、リビングのハキダシ窓の前に駐車場のあるい建物がとても多く存在します。

違和感を持たないのはおそらく元々住んでいたアパートがそうなっていたから。

アパートは窓を開けると洗濯物と車しか見えません。

どんなにいい間取りと動線計画になったとしても目の前が洗濯物と車というのはいい住まいだと思いますか?

窓の外は庭があるべきです。

庭があり、植栽が風で揺れ、鳥が来る。

贅沢な庭を造る必要はありません。ちょっとした小さな庭で十分です。

庭がいらないのならわざわざ家を考えなくていいでしょう。

アパートの方が固定資産はないし、保険もないし、メンテナンスも大家さん任せで大丈夫。

せっかく家を建てるなら、癒される素材と庭のある暮らしをしませんか。

家を建てる前におすすめのこと。

『なんとなく気持ちいいなあ』と思うご自身が癒される場所を記憶しておくと、家づくりの参考になります。

家族旅行の際にはそんな場所でぜひ記念撮影を。

ポイントはなぜか座ってしまった場所。探してみてください。

素材と庭のある暮らしに少しでも興味あればぜひお問い合わせください。

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あなたの家づくりがよりよいものになるはずです♪

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