HOUSE 住まいの情報
日射の取入れと日除けについて。
間取りのご提案の前にお話を聞く際、
冬場に打ち合わせをすると「明るく、太陽の日射を取り入れ、暖かく」と言われ
夏場に打ち合わせをすると「なるべく自然の風で熱くならないようにしてほしい」と言われます。
矛盾しているようですが、これを実現するためには
「季節による太陽の角度」
「その土地での日当たり」
を計画する際に取り入れていくことが重要となります。
まず「季節による太陽の角度」ですが太陽が一番高い夏至の日は12時頃78度ぐらいの高さにあります。また冬至の日は12時頃32度ぐらいの高さにあります。
ですがここで気を付けないといけないことがありまして、夏至の角度が一番高いのですが、実際にはその日よりも8月とかの方が暑いわけで、夏至の角度を気にして夏の日差しの検討をするととーっても暑い日差しがばんばん入り込む住まいになります。
(この間違いはよく目にします)
ちなみにお盆の頃で69度くらいで4月の末頃と同じ角度になります。
そうなると暑い日差しをカーテンなど何もせずにいれたくないとなると4月末の頃に日射が入らないような設計をしていく必要があるわけです。
4月末は日射を入れたいよってなるならばそこには住んでる人が、日射を防ぐ工夫も担うわけです。(カーテンやすだれなど)
ここまでは真南に向いてるときはそうなるよーって話なので実際にはその敷地に合わせた「その土地での日当たり」を考慮していくわけです。
それは周りに建つ建物、周りに生えている樹木、またその土地の方位がどうなっているか?などです。
それを計画案の中に落とし込んでシミュレーションをしていきます。
まず冬はどうなんだということで
この時に庇の長さを長くしてみたり、短くしてみたり、シミュレーションのソフトも最近はとても優秀です。
次に夏のお盆ぐらいはどうなんだということで
植木は落葉樹想定なので夏場は緑になって影ができています。優秀なシミュレーションです。
ここまで検討するとあなたの家はみごと、太陽の日射をうまく利用できる住まいになるわけです。
別ページにも書いてありますが太陽というのは無料で利用できる最高の暖房器具であり、最高の照明器具でもあります。
たくさん使っても一切請求はきませんし、壊れることもありません。
地球に住んでて当たり前に利用できる「太陽」を設計に取り入れてうまく利用しましょう。
住まいは箱を置くことではありません。
決まったプランから選ぶのはそういったことを一切無視することになるので絶対におススメしません。
長く住む住まいだからこそしっかりした設計の上で進めてみてはいかがですか?
住み心地のいい家は家族をずーっと笑顔にしてくれます。