次世代へ繋ぐゆとりの住まい

  • 暮らし向上リノベーション
  • 所在地 : 愛知県田原市
  • 竣工年 : 2025年10月
  • 本体費 : 2530万円(税別)
  • 外構・植栽費 : 230万円(税別)
  • 施工面積 : 121.74㎡ 36.8坪
  • 家族構成 : 三世帯の住まい
  • 上部構造評点(耐震) : 評点0.13 → 1.80
  • 偏心率 : 0.08
  • 断熱性能 : Ua値 3.35 → 0.33
  • 気密性能 : C値 0.72

※ 費用は建築当時の金額です。解体費は除きます

愛知県田原市にある築55年のご実家をリノベーションし、三世帯が快適に暮らせる住まいへと再生したものです。
耐震性は構造評点 0.13 から 1.80 へ大幅に向上。
断熱性能Ua 値 3.35(改修前)から 0.33 へと大幅改善し、現代基準の高断熱住宅としています。
偏心率は 0.08 に抑え、構造バランスも確保しました。
大きすぎる既存平面は減築しつつ、昔ながらの「田の字型」プランの可変性を活かすよう設計。
間仕切りや動線を整理しながら、減築を感じさせないゆとりのあるプランを実現いたしました。
施主様ご要望
・祖父母、両親の住んでいた実家を快適な住まいとしたい
・三世帯が程よい距離感を保ちながら過ごすことができる間取り
・子供や次世代に継承できる住まいとしたい
・既存の雰囲気を少し残しながら、現代の暮らしに合うようにしたい
プランのポイントと補強の工夫
最初に「田の字型プラン」の良さと可変性に着目しました。
過剰な部屋や廊下を削ぎ落とし、増築部分はエキスパンションの別構造のため減築することで適切な大きさに整理しました。
南北の通風を確保するための開口設計、視線の抜けを意識した窓配置を行い、自然環境をうまく取り込むプランとしました。構造補強ではホールダウンのでない耐力上ほどよい壁を適切に配置することで無理をしない構造計画としまた偏心率を0.1以下に抑えました。
断熱改修では高性能グラスウールと樹脂窓を使い、高断熱化。可変透湿シートは内部耐力壁設置前に一部を施工し、先張りすることで連続的な防湿層を構成しました。
三世帯が暮らすうえでプライバシーやパブリック空間のバランスに配慮。
家族が集うリビング・ダイニングは家族のつながりを持たせつつ、それぞれの世帯に適度な“居場所と距離感”を設け、お互いが気兼ねなく生活できるよう配慮しました。

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