WORKS 私たちの家づくり

素材を育てる経年美化

建築を造るための素材は大きく分けて2つあります。

① 人工的に作り出した木目を表現したシートやビニールクロスに代表する新建材

新建材は出来上がった瞬間が最も美しくその後は劣化し続けます。劣化が進んだ場合は塗装をすることで表面をきれいにします。塗装によって素材を守ることが特徴になりますので定期的に塗り替えや張替えが必要になります。初期コストはお値打ちで職人さんの技術で差がつきにくい仕上がりとなりますが、将来的なメンテナンスコストがかかります。また流行に左右されたデザインは先々部分的に傷んだりすると、同じ柄や色が廃盤ということが普通です。そのため、部分的なパッチワークにする、もしくはおおがかりなリフォームが必要となります。

② 自然にあるものを素材として切り出したり、作り出した、柱や無垢材のような自然素材 

自然素材は出来上がった瞬間から経年変化が始まります。時を重ねた素材には趣があります。素材自体で機能を果たしますので定期的な塗り替え、張替えは必要ありません。初期コストはかかりますが、先々のメンテナンスコストが抑えられます。また自然素材はご自身でのDIYメンテナンスができますので、愛情をもって手入れすることでより美しい姿に『経年美化』していくことでしょう。自然素材は流行りがなく、素材に廃盤がありません。いつまでも手に入れられ、部分的な手直しが可能となります。

以上のことから弊社では『新建材は一切使わない』としています。
時を重ねることでしか手に入れられない『経年美化』のある住まいを提案いたします。

快適な室温 安心の性能

快適空間の実証実験

「今」の温湿度データをご覧いただけます。

ニコハウス設計室では住み心地の追及のため、今現在の温湿度データの公開をしています。どう違うのか、ご自宅の温湿度計と見比べてみてください。
快適に過ごせる家の特徴は「昼間と夜の温度差が少ない」「1階と2階の温度差が少ない」がポイントです。
これをデータで表すと変化がないのでとてもつまらないグラフになります。

【リノベモデル】
リノベモデルの特徴は大きな丸太の梁,石場建ての基礎をリノベしたこの地域トップレベルの断熱性能を持つ住まいです。
Ua値:0.26 完成時C値:0.8
センサー設置位置:「1階北側 本棚」「2階北側 フリースペース」

データを公開することで包み隠さずお伝えし、より住み心地のいい住まいとなるよう努力し続けています。住み心地の追及もご覧ください。

快適室温の追求

あなたは室温が何℃あったら快適だと思いますか?またその時にかかる光熱費やエネルギーはどれぐらいであれば理想的ですか?感じ方にもよりますが建てられた方々の声を取り入れ、ニコハウス設計室の目標室温を以下とします。

【冬場の最低室温】主居室18℃以上 他14.0℃以上
【夏場の最高室温】主居室28℃以下 他29.9℃以下

この温度を水廻りを含む全ての部屋(物入等除く)がクリアしていることを標準仕様としています。
この室温をクリアするのに必要な設備は冬場は6畳用エアコン1台,夏場は10畳用エアコン1台程度(※建物の坪数などにより変わります)です。
※ 冬用のエアコンと夏用のエアコンは取り付け位置がまったく違うため,季節ごとのエアコンとして提案しています。

快適温度への挑戦

建てられた方の住まいで温度測定をしています。

ニコハウス設計室では建てられたお客様の住まいに温湿度を測る機械を設置しています。
そして気になる季節になるとそのデータをいただきに行き、最終的には1年間データをとらしていただき、次の住まいの計測へとうつります。
この作業をすることで計算だけでなく、実際の室内環境をお伝えすることが出来ますのでとても有効なことだと考えています。そしてこれにより自信を持ったご提案をさせていただくことが出来ます。

上下の温度差について 吹き抜けが寒いのはその家の造り手のせいです。

寒いのは(暑いのは)エアコンが効かないから?!

暖かい空気は自然と上へあがり、冷たい空気は自然と下へさがります。これは小学校4年生の時に習う内容です。

冬場エアコンが効かないとよく聞きますがそれはエアコンが悪いのではありません。あなたの家の造り方が悪いからです。
エアコンを23℃設定にするとざっくりと下のようなイメージになります。※自社調べ

あなたがいる空間は13℃のところなのでいくら暖めても寒いまま。
だから床暖房やファンヒーターなど下から暖めるものが効くような気がするんですよ。
ニコハウス設計室の住まいは次のようなイメージ。

※当社設計の住まいでの調査結果

設定温度が下がるので省エネで快適。床暖房なんてまったく必要ありません。
ちゃんと考えて造るとこうなります。
どう造ればいいのか知らないと寒く暑い空間の完成です。

気密性の大切さ

すきま風は壁の中でも起こっています。

暖まらない原因は断熱材の性能だけではありません。それからフローリングのせいでもありません。原因は気密性にあります。
寒い冬、厚手のセーターを着て外に出ることを想像してみてください。風が吹けばとても寒く感じます。その上にコートなど風を通さないものを着て初めて暖かくなります。断熱が良くても気密が悪い家は寒い冬にセーターを着て外出するのと同じです。いくら部屋を暖めても、壁や床に冷たい空気が流れ部屋は暖まりません。この造り方の住まいは寒いだけでなく、壁内や床下で結露が生じている恐れもあります。

パッシブデザインへの取り組む

パッシブデザインへの取り組みの目的

先の3.11 東日本大震災に学び、限りある資源に頼るのではなく地域環境のもつ自然エネルギーを最大限に利用し、設備に頼らない快適な住まいを考え未来の大人たちへ誇れる家を提案することを目的としています。
この力は住んでいる間ずっと続く(これがパッシブの最大のキーワードだと思います)、住む人にも地球にもオサイフにも優しい取り組みです。

太陽の力を住まいに取り入れよう

冬場、室内に差し込む日差しはとても暖かく快適です。この太陽のエネルギーをうまく利用することは住む家族にとっても環境にとってもとてもいいことです。
私がいろいろなところで勉強してきたことの中に「冬場の南から差し込む太陽の日差しは1㎡あたり360Wくらいの効果」というものがあります。アパートなどについてるベランダにでる大きな窓だと2.9㎡ぐらい。だいたい1.04KWぐらいの効果があります。ハロゲンヒーターなどを思い出すと結構な暖かさがあることがわかります。

冬場の平均気温19℃(朝方17℃台、日中20℃台)を保った生活をしていただいているニコハウス設計室標準の住まいでも晴れた日の電気使用量と曇りの日の電気使用量では差があることがわかります。その差が太陽による熱エネルギーなわけでせっかく住まいを考えるのであれば利用しないのはものすごくもったいないことです。
ただし、「断熱性能について」に書きましたが開口部は建物の中で熱の出入りが一番大きな箇所になりますのでなんでもかんでも大きい窓ってわけにはいきませんが…。
また夏場は逆に熱を取り入れすぎると冷やすエネルギーがたくさん必要になります。だからこそ日射を遮る庇や軒はしっかり考えて設計する必要があります。(外壁の汚れや雨漏り対策にもなります)
夏の太陽と冬の太陽ではその角度が違います。
夏にどう日差しを遮るのか?屋根や庇の長さをシュミレーションして確認します。冬は近隣に配慮してどう日差しを取り入れるのかを検討します。
ちゃんと理解して設計すると冬は日射を取り込み、夏は日射を遮ることが可能です。そしてこれをすることで住み心地や光熱費に大きな影響をあたえ地球にも優しい住まいとなります。
太陽がある限りずっと利用することができます。請求書は送りつけて来ませんのでどんどん利用しましょう。

ZEH(ゼロエネルギーハウス)への取り組み

ニコハウス設計室では日本政府の目指す脱炭素社会の実現に向けて小さな住宅でもご検討いただく皆様にゼロエネルギーハウスのご提案をさせていただきます。
それぞれのご家族の予算に合わせた形でのご提案になりますので、難しい場合もあるかもしれませんが、長期的に見たご家族へのメリット、そして将来生まれてくる子供たちのために、きれいな地球を残しましょう。そのためには、各ご家族単位での意識づくりも必要です。
2020年度のZEH(Nearly ZEH合わせ)普及実績は80%,2021年度のZEH(Nearly ZEH合わせ)普及実績は80%,2022年度のZEH(Nearly ZEH合わせ)普及実績は100%でした。2025年度までのZEH普及目標は引き続き80%以上に設定します。
ご家族のこと、そして地球環境を考えた家づくりをしていきましょう♪

快適性へのこだわり

今のお住まいは夏も冬も快適に過ごせていますか? 夏暑くても節電のためとエアコンを我慢していませんか? 冬の寒い日は体を丸くしてこたつにもぐりこんだりしていませんか?

日々の疲れを癒す家族にとって大好きなじぶんちなのにそんな我慢を強いられるのはとても快適だとは思えません。
今の住まいは冬場何℃になるかご存じですか?日本の住まいは10℃以下になる住まいが大多数です。10年前のこの地域では当たり前に施工されていた新省エネといわれる断熱性能の家でも冬場の夜の室温が6~8℃にもなります。
例えばイギリスでは冬の室温が18℃以下になる住まいは人権の侵害にあたるとされています。

また夏場に節電のためにエアコンを我慢することも人間にとっていい環境とはいえません。
我慢が美徳だとされてきた日本でも近年の異常気象による夏の暑さから熱中症の患者数が急増しています。
意外なことに多くは住宅内で発生しています。そのうち約7割を占めるのが65歳以上です。断熱性能が低く室内が非常に熱くなることに加えて冷房を適切に使用しない、水分を適切に取らないなど対策不足もありますがなにより住まいの断熱がしっかりしていれば防げる事故だといえます。

現在健康に不安がなくても家は20年、30年もしくはもっと長い間住み続けるものです。住宅内の温度差が少ないと居間や寝室から廊下にするつらさが減り活動的になります。そのことにより家族が健康で長生きでき『家族が笑顔で暮らせる住まい』へつながります。
将来の自分たちのためにも健康を害さない家づくりが大事だと考えています。

庭とつながり住まいを愉しむ

居心地のよさは建物を建てただけでは生まれません。庭とつながることで居心地のよさが生まれ、愉しめる住まいとなります。
リノベモデルハウスの例ですが外構工事前と後の写真をご覧ください。

ぱっとみただけでも理解いただけると思います。

こうした庭をつくることで、室内から庭へのつながりはもちろん、その先には地域とのつながりが生まれます。居心地のいい庭には、鳥だけでなくご近所さんも集まるようになるでしょう。お庭でゆっくりお茶を楽しめたら…、毎日楽しいと思いませんか。

落ち着いた佇まいの住まいはご近所にも喜ばれ、地域環境にも貢献します。

おまけ

強制ではありませんが、お客様ご家族には出来る限り建築工事に参加していただくことをおすすめします。
私自身も事務所の工事に参加してみましたがものすごく愛着が湧きます。
この気持ちはぜひお施主様ご家族に感じていただきたいと思い、3つの約束のおまけとしました。
ご家族さまの積極的な工事参加をニコハウス設計室一同で歓迎いたします♪
お手伝いもしますので一緒に頑張りましょう。

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