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耐震等級3の建物荷重は正しいか?

住まいを計画する際にはみなさま、基準とされている耐震等級3
どの会社も耐震等級3でやるのが当たり前のような世の中になってきました。

 

今回のテーマは『耐震等級3はすべて同じ?』なのかについて。
結論を先にお話しすると耐震等級3はすべて同じ強さではありません。

 

耐震等級3には構造に配慮して造られたもの、無理やり後付けで造られたものの2パターンに大きく分かれます。

 

配慮して造られた建物の特徴は

①屋根から1階まで柱が通っている箇所(通し柱でなくてOK)が3.64m角以内にある
②小さな梁や無垢の梁材が多い(コストが少ない)
③下に柱のない梁の上には耐力壁や筋交いが少ない

無理やり後付けの耐震等級3の場合(等級3はいい住まいができないと考えているケース)

①屋根から1階まで通る柱が少ないまたは、ずれている
②大きな梁や集成材、LVLで造られた梁が多い(コストがかかる)
③下に柱のない梁の上に耐力壁や筋交いがたくさんある

梁の大きさというのは支える荷重によって大きさが変わります。
屋根の重さ、梁の重さ、天井・壁の重さ、床の重さ(本棚などは重いよ)、配慮する荷重がたくさんあります。
荷重をなるべく素直に屋根から地面に伝えることが大事。

『重さ』についてですが、許容応力度計算をする際の『重さ』は計算者によって任意に設定できます。その『重さ』について極端に軽くなければ審査機関で指摘を受けることもありません。(汗)
適切な『重さ』を設定しているか、軽くしているかによって厳しさは違うわけです。

 

例えば弊社が使っている構造計算ソフトの屋根の初期値は1㎡あたり約34kg
私が手計算で弊社の屋根構成の重さを計算してみると1㎡あたり約69kg
倍近く違います。太陽光があればさらに15kgほど追加します。
初期値でやれば梁が小さく設計できます。

 

最初から構造に配慮していると荷重によって梁の大きさが極端に大きくなることはありません。梁は床荷重を支えるのみになり、屋根などの荷重を支えないからです。
無理やり後付け耐震等級3の場合は、梁を大きくして対応します。梁を大きくしても対応できない場合は梁材の種類を強度の高いものに変えます。
だから構造表しなどは樹種がそろわずちぐはぐになります。
もしかして、軽い加重で計算していたら…と思うとぞっとします(涙)

梁が大きくなると、構造コストもかかってしまうため、結果的に計算していないほうがコスト的にも不利なんじゃないかなと思います。

 

もう一つ『たわみ』というのがありまして、長いこと荷重を受けるとその重さで梁の真ん中あたりが沈んでしまうというもの。

梁の場所によって基準値は違いますが例えば3640の間口なら12㎜~18㎜ぐらい。
でも部屋の真ん中で18㎜も沈んだら扉に支障がでそうです(汗)
18㎜でも計算上はOKですが弊社では7㎜を許容範囲として計算しています。

建物の荷重のお話でしたが、依頼先任せになりますので心配な方は『重さ』について聞いてみましょう。

あなたの住まいの屋根は㎡あたり、何kgですか?

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