HOUSE 住まいの情報
夏の地面は危険な温度。
一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。
我が家には愛犬がいますが、夏の散歩は地面の温度が危険すぎます。
日中は照り返しもかなりきつく、夕方になってもぜんぜん涼しくなりません。
いかに日影が大切か。
庭ならいかに木陰が大切か。
さらには建物に与える影響も変わってくるわけで、いかに外での日除けが大切か。
自然のままの地面にしておくことの大切さと人工的な地面(コンクリートやアスファルト)はさけるべきということもお伝えします。
最初に道路の状況。夏休みに同じ場所で撮影しました。
14時ころ
19時ころ
朝5時ころ
明け方と日中で地面の温度は30℃近くも違います。この照り返しは誰がみてもやばいなと思います。
日中の60℃近いアスファルトは低温やけどします。愛犬を連れて歩くのは絶対にダメですね。
同じ14時ころの芝庭の木陰は33.6℃。
体温以下なので裸足で歩いても大丈夫そうです。木陰のありがたさを感じる結果になりました。
さらに建物を引いてみると、日陰のありがたさがとても顕著に表示されます。
日当たりのいい場所は50℃を超えているのに対して、日陰では38℃ほど。外気温そのままなのですが10℃以上違いますので外部での日除けがいかに大切かがとてもよくわかります。
庇のない箱型の住まいをよく見かけます。
吹き抜けの上にでかい窓があったりして、日除けも一切つけられないようなことも。
10℃以上の表面温度の差になれば室内に与える温度影響も相当なものです。
エアコンは室内に入る日射熱とバトルが起こり、いつまでたっても室温が下がりません。
まだまだ暑い日が続きます。
『日射遮蔽』がどれほどの効果があるのかをみなさんにお伝えしたかったです。
建物の南側は庇の長さで日陰を造ることができますが、東西は太陽高度が低いため庇で日射を防ぐことはできません。
大きな屋根やタープなどを使って効果的な『日射遮蔽』をしましょう。
ニコハウス設計室は少ないエネルギーで快適に過ごせる住まいを提案しています。
みなさまよろしくお願いいたします。
真っ暗な夜8時ころ愛犬散歩をしてみましたが、道路だけが目立つ結果になりました(汗)
真っ暗なので元ネタ画像はありませんが、とても異常な状態に感じました(涙)