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スギ板外壁は大丈夫?
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
弊社で最近多くなったスギ板外壁。内覧会でよく疑問を持たれますのでそのことについてお答えいしたいと思います。
皆さん以下のような質問が多いです。
① 木の外壁は高くないですか?
② メンテナンスは大変じゃないですか?
③ 腐らないですか?
その他にもありますが大きいのが以上の3点。この疑問を解決していただこうと思います。
読むのが面倒な方は弊社YouTubeチャンネル『ニコチャンネル』にも投稿しています。
ぜひご覧いただき、木の外壁の検討をあれてみてはいかがでしょうか?
ニコチャンネル 『木の外壁、疑問を解決します』はこちらから。
その① 木の外壁は高くないですか?
結論を先にお話しすると、ガルバリウムと同じぐらいです。弊社で使わないサイディングの金額も調べるとほぼ同じでした。
一般的には高級な外壁のイメージを持たれるようですが、差額はほとんどありません。
なぜなのかということですが、サイディングの場合はサイディングを貼る専門の業者がきます。その方たちは外壁を貼るのが仕事。それ以外の工事は一切やりません。
工期通りに外壁がしあがっていればよく、その後現場にくることはありません。
木の外壁は大工さんが貼ります。防水施工も責任を負いながら内部の造作工事と合わせて、天気を見ながら外壁の工事も行います。
大工さんは木の外壁を貼り終えれば、室内の工事に取り掛かれますが、外壁屋さんは帰るだけ。それでも手間としては必要になります。
時間の無駄がなくなるのは、イメージできるかなと思います。
また廃材という点でサイディングの場合、貼った後のゴミは燃えない産業廃棄物になります。余った材料も、もちろん産業廃棄物です。
木外壁の場合、木なのでウッドフェンスなどで流用することができます。産業廃棄物ではありますが、他のことに流用できるのもポイントです。
材料は、荒材と言って表面がガサガサしている木を使います。その方が水が染み込まない、加工工程が減りコストを抑えられるからです。
以上のようなことから弊社では、けして高価な材ではなくお値打ちに使える材料として皆さんに愛されています。
その② メンテナンスは大変じゃないですか?
ほとんどの方が大変だと思われていますが、それは一部で当たっていて、一部では間違った情報になります。
当たっているという点では、製材してすぐの木は淡い木の色をしています。その色が好きだ!、もしくは塗装した木の色が好きだ!という方にとっては、塗装が必要になりますので定期的な塗装コストがかかります。
逆に木本来の色であるグレーがいい!という方にとっては色の変化を経年美化として楽しめば、塗装の必要は一切なくなります。再塗装なし。塗装という点ではメンテナンスフリーになるわけです。
色の変化が許容できる方限定になるので、あなた自身でメンテナンスは大変なのか、そうでないのかが分かれます。
このお話の際にいつも話題に出す神社。
『お近くの神社は塗り替えやメンテナンスを頻繁にしていますか?』
おそらくしていないでしょう。というかあなたが生まれたころからそのままの姿でしょう♪
③ 腐らないですか?
この質問もとても多くいただきます。おそらく木製デッキで腐っているのを何度も見聞きしてきたからだと思われます。
結論を先にお伝えすると、乾けば腐りません。乾かないなら腐ります。
外壁はデッキのように水平に貼るわけではありません。壁面に貼るので、水がたまる心配がありません。
木は水分があることにより腐朽菌が発生し腐ります。
雨が降った翌日でもすぐに乾いてしまうので、腐っていく心配はほとんどしなくていいでしょう。
ただし、乾くような施工がされていない場合、通気胴縁の通気が不十分、水がとどまる箇所がある、そういった場合はその部分から腐っていくことがあるため、施工には十分な注意が必要です。
もし万が一腐ったりした場合、木の外壁の張り方によって、再施工交換は容易にできます。この点が木外壁の最大のメリットです。
一般的なサイディング、ガルバリウム、塗り壁などは部分補修が不可能です。
その点、木の外壁は廃盤がなく部分補修が可能です。がんばればDIYでご主人さまでも直せます。
また1枚当たりの金額も2000円でおつりがくるぐらいなので、外壁再塗装などに比べたら明らかにお値打ちでしょう。
木の外壁の心配する点をいくつかお伝えいたしました。
この内容は弊社YouTubeチャンネル『ニコチャンネル』にも投稿しています。
ぜひご覧いただき、木の外壁の検討をあれてみてはいかがでしょうか?
ニコチャンネル 『木の外壁、疑問を解決します』はこちらから。
景色に馴染み、地域に馴染む。ご近所にも喜ばれる木の外壁、日本の景色を昔のような美しい景色へと取り戻しましょう。