HOUSE 住まいの情報
建築会社の財務状況を気にしよう。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
今回のテーマは『建築会社の財務状況』です。
派手さがないのでつまらないかもしれませんがとても大事な内容です。
いい住まいを建てたいと思われた方々は
① SNSから様々な情報を手に入れ、
②YouTubeで勉強し、
③目当ての工務店さんをいくつか絞る
ということをされているのではないかと思います。
建築は多くの部材と人の手で造られるため、その良し悪しが一般の方だとわかりづらい構造になっています。
『耐震等級3』『断熱等級』などのわかりやすい派手な部分は大事。
でもそれ以外の部分もとても大事。
ご自身で勉強をされるのはとても大変ですが、高いお金と身を守るため皆さんに絶対にやってほしいことがあります。
『検討中の会社の財務状況を知ること。』
帝国データバンクの調査では2024年に発生した建設業の倒産件数は過去10年で最多を更新したそうです。
様々なセミナーを聞いても特に今年は倒産が増えるとのことを聞いています。赤字経営でしのいでいる工務店さんもたくさんあります。
いい工務店さんを見つけてもその工務店さんの財務状況が良くないと、建築後倒産ということが考えられますし、建築中に倒産したらとても大変なことになります。
そんな中で一般の人がどうやって企業の財務状況を知ることが出来るのか?
私のおススメは『ニフティービジネス 』
調べたい会社の企業名を入れると、その会社の財務状況がわかります。
弊社を調べると
①帝国データバンク企業情報 2,200円
②東京商工リサーチ企業情報 1,760円
③リスモンG 与信ナビ(企業リスク格付) 1,045円
という費用で弊社の財務状況がばれてしまいます(汗)。
費用はかかりますが、数千万円のお金を使って一生涯の住まいを計画するわけなので身を守るため、このぐらいの費用は払った方がいいと思います。
松竹梅の内容ではないですがまずは真ん中の② 東京商工リサーチ企業情報 1,760円を見て、1つだけの情報で偏りがあるといけないのでもう一つ確認するのがいいのではないでしょうか?
企業なので当然利益を上げていることが大事になります。
昔からやっている老舗だろうと、何十件もやっている大きな会社だろうと利益がないと会社は存続できません。
それが過去5期分さかのぼって見れますので会社の状況がとても分かりやすい。
赤字なのはもちろん、利益や売り上げがあまりに乱高下しているのも何かあると思った方がいいでしょう。
企業情報が少なすぎる会社もなんとなく気持ち悪い気がします。
私は10年前に独立し、7年前に法人化いたしました。
おかげさまで売り上げは徐々に増え、毎年黒字での決算をし、法人税もしっかり納めています。
どなたに聞いたか忘れましたが、法人税を払わないのは地域貢献できていないので必要のない会社だと。
その通りだなと思いました。
大事な住まい。
身を守るために会社の財務状況を知ることはとても大事です。
検討中の工務店、契約する工務店、直接聞いてみるのもいいと思います。
お茶をにごした話をされたら、ちょっと距離を置いた方がいいかもしれません(汗)