壁内結露の話。|豊橋市・田原市・豊川市で新築住宅・リフォームならニコハウス設計室。「ずっと安心。家族が笑顔で暮らせる住まい。」をコンセプトにした、子育て世代を応援する豊橋の設計事務所です。自然の力をデザインし、新築からリフォームまで幅広く提案します。無理をしないライフプランのデザインで、未来の大人たちを応援します。

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HOUSE

壁内結露の話。

2017.11.10

先日上棟式を終えた現場は、現在外装の下地となる耐力面材を張っています。

ニコハウス設計室の住まいは外装の耐力面材に大建工業㈱のダイライトMSという材料を使用しています。

耐力は通常の合板と変わりませんが金額は通常の構造用合板の倍以上します。

それを使う主な理由は、とても怖い壁内結露の対策をよりよくするためです。

 

一般的に耐力をだすためには以下の方法をとります。

・筋交いを入れる

・耐力面材をはる

・その両方

 

当社は外周部に筋交いを入れることはしていません。すべて耐力面材のみです。

その理由は筋交いを入れることでその部分の断熱材の厚みが減ってしまうからです。

それでも耐震等級は3相当を確保できます。

 

その耐力面材にダイライトMSを使う理由は、壁の中に入り込んだ湿気を外部に排出しやすくするためです。

外部に耐力を上げるために張る面材でよく使われるものと透湿抵抗の比較

・構造用合板  透湿抵抗 10.3

・OSB合板      透湿抵抗 30.6  (DIYやガレージ内装で最近よく使われる木のチップの板)

・ダイライトMS    透湿抵抗 2.3

 

数字が大きいほど湿気が逃げにくい、ようするに壁の中に湿気がたまりやすいということになります。

壁の中は普段からみれるわけではないのでずっとじめじめしてるとカビが生えたり腐ったりします。

建物と人間にとってこの湿気はとても有害です。

 

じゃあこの面材なしがいいんじゃないかと思いますが、それだと今度は建物の気密性能ががくっと落ちます。

(真冬の風が強い日に風を通すセーターで過ごす感じ)

詳しくはこのページの気密の大切さへ

ちなみにお値打ちに作る家のほとんどは、面材が張られず、筋交いや柱の上に防水紙を張ることをします。気密はいっさい無視(涙)

 

外周部に張る面材は建物を長持ちさせるためにはすごく重要です。

また内部の石膏ボード下地には防湿シート(ビニール)を張り、継ぎ目などに気密テープを張ることで壁内への湿気の侵入を防ぎます。

 

壁は外側も内側もよりよく作ることで家族の笑顔が続く家を造っています♪

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