ビニールクロスを使わない理由。|豊橋市・田原市・豊川市で新築住宅・リフォームならニコハウス設計室。「ずっと安心。家族が笑顔で暮らせる住まい。」をコンセプトにした、子育て世代を応援する豊橋の設計事務所です。自然の力をデザインし、新築からリフォームまで幅広く提案します。無理をしないライフプランのデザインで、未来の大人たちを応援します。

0532-74-1310
お問い合わせフォーム
無料相談会フォーム

住まいの情報

HOUSE

ビニールクロスを使わない理由。

2022.11.02

弊社は自然素材のみを使った提案をしています。

大きな面積を占める天井と壁の仕上げ。

一般的にはビニールクロスの仕上げがほとんどですが,当社では一切使用していません。

なぜ使わないのか?とうことを防湿気密と合わせて書こうと思います。

結論を先に書くと一番の理由は壁体内結露対策です。

リフォームなどで壁紙を張り替える際,黒ずんでいるのは間違いなく結露によるカビです。

いくら壁紙を張り替えても根本的な解決をしない限り,引き続きカビに悩まされます。

 

当社の壁の構成は以下のようになっています。

壁の中に湿気を入れないことが最重要になってきますので外部では気密を取り,内部からは防湿層(湿気を入れない層)をつくります。

当社では外部側にネオマフォームという湿気を逃がしにくい素材を使っていますので湿気を逃がすのは室内側です。

そのため可変透湿シートというちょっとお高い素材で防湿しています。

湿気は高い側から低い側へ移動します。壁の中の相対湿度が屋内より高くなった場合に,シートが防湿から透湿に変わり,湿気を屋内側に逃がしてくれます。

イメージとして,冬は防湿で入れない,夏は透湿で逃がすという感じです。

そのため壁の仕上げは湿気を通しやすいもの,しっくいや珪藻土,紙クロスなどで仕上げないと意味がありません。

可変透湿シートを使っていても,ビニールクロスで仕上げるとそのクロスが湿気を通さないため無駄になってしまいます。

しっかり防湿しているから壁内には入りません』と言い切っているとしたらそれはうそになります。

めちゃくちゃ丁寧に作っても入るリスクがゼロではないため,その対策をしておく方が間違いないということで部材の選定を行っています。

 

一般的によくつくられている建物で結露に対して大ピンチ!な壁はどうかというと

屋内側には防湿ビニールやビニールクロスが貼られますので,屋外側に湿気の通しやすい面材を貼ってそちらへ逃がし,通気層を通って屋外に排出します。

構造用面材の種類を選ばないと湿気が逃げていかず,壁の中にとどまり,壁体内結露の原因となります。

構造用合板やOSB合板などは湿気が逃げないので,壁の中では結露リスクが高まります。

さらに外部の通気層が大事で,横胴縁とした場合,エアホール胴縁と呼ばれる穴の開いた胴縁のみや,胴縁ごとに隙間をあけるような施工では通気量が足りてるように思えません。

通気が足りないとどうなるかというと,壁に緑色の藻がついたり,胴縁のあるとことないとこで外壁の汚れの差がでてきたりします。

湿気がとどまり,外壁の裏側で悪さをしている証拠です。

いっそ構造面材を貼らないような施工はどうなの…?となりますがそもそも壁の中に外気が入りますので断熱が良くてもあまり意味がありません。

コンセントの穴などから風がくるのは,防風層がしっかりできていないせいです。

 

こういった防湿,気密で重要なのはとにかく施工精度

請け負った会社や設計した人側はちゃんと図面に書いてあったりしますが,現場はそんなにうまくはいきません。

職人さんの仕事を張り付いてみているわけでもないので,ほとんどの場合,防湿,気密は『このぐらい』で施工しているでしょう。

湿気は小さな隙間でも簡単に行き来できます。

 

木造住宅を長持ちさせるには水分対策,とくに結露対策をしっかりしておくことが最重要です。

壁体内結露がなくなるような施工精度の高さと施工者の理解が求められます。

雨の日に,外断熱をやっている現場や,雨の次の日に屋根のルーフィングをやっている現場など…,工程が間に合わないのか見ていてとても心苦しくなります。

お施主さんに指摘されなければいいのではなく,ちゃんとした施工をしていくのが請け負った責任だと思っています。

pagetop