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室内の『空気質』を考える。

2023.04.05

全館空調にするのか,第一種の熱交換換気にするのか,メンテナンスを考え第三種換気にするのか?

どれにするか考える際に室温のことは気にされても『空気質』のことはなかなか考えないかなと思いましたので今回は『空気質』のことについて書こうと思います。

 

コロナ禍になってから大型のショッピングモールや飲食店などでも二酸化炭素濃度計がおいてあるところが増えました。

住宅においては二酸化炭素濃度の理想は1000ppm以下とされています。

屋外は400ppm程度だそうなので換気が予定通りの動きをしていれば自宅を調べる限り,在室時も1000ppm以下で推移します。

 

でも換気が予定通りの動きをしていない場合,1000ppmは簡単に突破してしまいます。

自宅の寝室で換気扇を止めて実験。

寝苦しさを感じ,朝には3000ppmを突破していました(汗)

空気が滞留している場合,当たり前のように1000ppmを突破します。

昔,居間で灯油ストーブをつけているといつの間にか寝てしまっていたりすることがあったと思いますが二酸化炭素濃度が高くなると眠くなります。

気密の高い自宅でエタノールストーブをつけると,キッチンの換気扇を強でつけても1300ppm程度を保ってしまいます。

このぐらいの濃度だと人間に害はないらしいですが,こまめにデータを見ているとどうにも気になります(笑)

 

問題は換気経路がうまく働いているのか?ということ。

第一種換気の場合,1つのモーターで給気と排気を行うため換気量の設定が適切なら二酸化炭素濃度は一定以下に保たれるはずです。

…があとは換気経路の問題で,個室入口付近に給気口があったりすると奥の方は空気が滞留した状態になってしまうため,換気がうまくできていないことがあります。

なるべくなら個室ごと,給気と排気のダクトを配置できれば『空気質』は問題ないでしょう。

 

難しいのは自宅で実験している第三種換気。

自然給気は個室などでとり,排気をトイレやお風呂などでするというもの。

気密が高ければ素直に換気できそうですが,実際は理想通りに!とはなっていません。

原因ですが,換気扇モーターはそれぞれ個別運転で風量の大小でけんかをすることがあり,給気は風の影響を受け,給気,排気とも家じゅうにちらばっているから。

給気,排気が1か所しかなければ素直に働きますが,壁付け第三種の場合,換気扇から遠いところは換気量を測定してもほとんど給気していません。

自宅でトイレの換気扇をまわし,寝室から自然給気しても,朝起きると2300ppmほどまであがっていました。空気が滞留している証拠です。

個室の自然給気口を壁付け換気扇に変えたところ800ppm程度で落ち着くようになりました。

ついていればOKだと思っていましたが実際に計ってみて,いろいろ試してみると壁付け第三種の難しさを感じました。

 

ちなみに換気の量はこんな感じで1か所づつどのぐらいの風量がでているか測ります。

 

二酸化炭素濃度で説明しましたが,湿度に対しても同じことが言えます。

高気密になってきている分,湿度の排出がうまくいかない場合,屋内でカビの発生する恐れが大きくなります。カビは一度発生すると駆除するのが大変です。

やりすぎなぐらいに対処を考えておくことをおすすめします。

おせっかいですが,弊社で新築1年目の方には遠隔確認のできる測定器をおき,その室温,湿度,『空気質』を見守り,状況がよくない場合は改善提案をしています。

室温だけでなく,湿度と『空気質』も住まいにとっては重要です。

 

これから新築やリフォームするけど,心配だなーと思った方,まずは検討中の会社さんにその心配をぶつけてみてください。

それでも心配な方,大切そうだけどよくわからない?って方,ぜひお問合せ下さい。

お問合せはこちらから。

ちょっと長い説明(笑)とどうしたほうがいいのかのご提案をいたします。

換気方法をどれにするのがいいのかも実証に基づいたお話をさせていただきます。

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