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「Ua値が高い=暖かい」ではない

2023.12.25

本格的に寒くなってきましたので今回は断熱性能のことを書こうと思います。

『Ua値が高い家が暖かい家』と思われている方がいます。

結論を先に書くと、「Ua値が高い=快適な暖かさ」ではないので、それだけで建築会社を選ぶのはやめましょう。

 

断熱性能を表すUa値とは、断熱材の厚みや性能によって変わります。

厚みと性能を考慮して計算し、壁や天井などそれぞれの部位の平均値がUa値です。

断熱材が予定した通りに完ぺきに施工されていた際の数字が計算によるUa値です。

 

完ぺきか完ぺきでないかは一般の方にもプロの方にも仕上がった状態の家ではなかなかわかりません。

どうしたらいいかというとサーモカメラで確認するのが一番!

例えば弊社で使っている断熱の玄関ドア。U値1.78というユダ木工さんの木製ドア。

 

ドアの下地がどのように入っているか、レントゲンのようにわかります。

青い部分が木桟木が入っている部分で「ヒートブリッジ(熱橋)」と呼ばれる部分。
木下地によって断熱材が入れられない弱い部分です。

柱の内側に断熱を入れる「内断熱」という家を写真でとっても同じように映ります。

U値の計算ではヒートブリッジ部分と断熱材が入った部分とを考慮して答えが出ます。
このドアも青い部分(ヒートブリッジ)と赤い部分(断熱材)の平均値がU値1.78ということです。

 

家のあちこちを見てみると

 

窓が断熱性能にとって、とても弱いことがよくわかります。室温20.5℃に対して窓廻りは最低で12.6℃ほど。

外から見てみるのも面白くて、家から熱が漏れていると外壁の部分が暖かくなっていたりします。

 

この物件の場合は基礎部分が赤くなっていますが、太陽の日射によりコンクリートに蓄熱されたためで、漏れてる部分はありませんでした。

 

壁や柱と梁の取り合いなどは断熱材がうまく入れれない部分でもあるのですが、外断熱を採用しているためヒートブリッジや断熱施工不足は見られません。

 

ヒートブリッジは内断熱では必ずありますので問題はありません。

問題は断熱材の施工忘れや、やったつもりの施工ミス、施工しにくいからなんとなく入れている部分。

そういった部分には結露が集中的にでてしまいます。結露は冬の間、ずーっと続きますので木材の不朽につながります。

室温を20℃、湿度50%であれば露点温度は9.3℃。

9.3℃の温度の部分と出会った室温は必ず結露します。外気温が10℃以下の真冬では結露しっぱなし・・・・怖い(汗)。

 

 

玄関の内側は土間の家が多いと思いますが、玄関廻りの基礎部分は、よっぽど気を付けている工務店さんでないと断熱材が入っていることはないでしょう!これは断言できます。

弊社では確実に断熱されていますので、家を暖めると、土間に足をおろしてもヒヤッとしません。(みなさんなかなか信用していただけませんが)

 

たくさんの画像をのせましたがUa値の計算上は、こういった部分に断熱材が施工されていようが、施工されてなかろうが計算上は同じということ!

ということで断熱材の施工状況や、細かな部分への気遣いでUa値は変わらなくても、住み心地は全然違うよということ。

 

ちなみに弊社では床下エアコンの採用がぐーーーんと増えていますが、どんな感じなのかというと

 

床面のスリットから暖気が上がってきます。
床面が暖かく、低温の床暖房状態になりますので、エアコン設定温度が低くても満足度が高いというものになります。

 

「Ua値が高い=暖かい」ではないというお話でしたが、これ以外に気密性能、日射熱取得、換気という部分もUa値では表せないけど、暖かさに大きな影響を与えているものになります。

 

心配だったら工務店さんにサーモカメラを借りてください。

持っている工務店さんはおそらく大丈夫でしょう。

持ってない工務店さんはちょっと疑いましょう(汗)

Ua値だけに振り回されることなくしっかりした快適な家をお願いしましょう!!!

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