HOUSE 住まいの情報
夏の冷房エネルギーの結果。
一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。
昨日からすごく涼しくなりましたので弊社リノベーションモデルハウス兼自宅はエアコンの使用をやめました。
夏のエアコンに使ったエネルギーがわかりましたので、みなさんにご報告。
弊社リノベモデルのスペックはUa値が0.26でC値が0.78、第三種換気を利用。
電気料金を賦課金も合わせて平均35円/1KWとします。
6月 18.1KW 633円
7月 159.38KW 5,578円
8月 219.66KW 7,688円
9月 146.53KW 5,128円
6月からエアコンを使い、夏の間ずーっと26℃ほどを保ち、家族には「若干寒い…」といわれた電気使用量の合計は、
543.67KW 19,028円 でした。
みなさんの家と比べてどうでしょうか?
弊社のリノベモデルは、方位に対して45℃近く西側にふっていますので、真南に向く住まいに比べ西日が入りやすくなっていますが、その対策として大きな窓は少なめに、日射遮蔽対策として外付けブラインドもついています。
窓が大きくないので日射熱の取得が難しく、冬は自然の太陽エネルギーでなく、暖房エネルギーに頼ることになるので、標準的な弊社の建物よりは断熱性能を上げています。
いわゆる『守りのパッシブデザイン』です。
逆に『攻めのパッシブデザイン』とは日射熱をしっかり取り入れるため、南面に大きな窓をとるような建物。夏に遮蔽対策と、冬の熱の逃げ対策が必要になります。
特にリノベーションでは現況の建物の構えがあるわけなので、簡単に方位に正対することはできません。いろいろな検討をして一番の最適解を見つけることが重要です。
守るのか、攻めるのか、青天井にお金をかけるのでなく検討することが重要です。
なかなか正解はでません。
でも電気代は一生払い続けるとても大きな買い物です。1月に1万円も違うと年間12万円。30年では360万円も違います。
電気代という大きなローンを始める前にぜひお問い合わせください。
実際は電気代だけでなく、家族の健康、機器類の買い替え、手持ちの荷物置き場にも影響します。