HOUSE 住まいの情報

会社規模の建築費用の違い。

豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

今回の内容は建築費用について。

費用三部作の第一段です。

建築会社を選ぶ際に重要な要素となるコスト。

選ぶ会社でコストは変わるのか?お得なことはありえるのか?

結論を先にお伝えすると、会社規模により目の前に登場する方以外の人数や事務所の大きさや宣伝などなど変わってきますので、大きな会社ほど利益はたくさん必要になるということです。

 

よくあるお話で大きな会社と小さな工務店の違いはおそらく以下の2点になります。

① 大量仕入れによる材料のコストの違い

② 会社利益による違い

 

① 大量仕入れによる材料のコストの違い

大量仕入れによる材料コストの差。他業種でも同じだと思いますが、材料以上に費用のかかるのが職人さんの手間賃です。

材料費の差は使う材料が同じなら建物すべてを合わせても100万円単位での違いはなかなか生まれません。

そう思うとまったく同じ家を建て、もし安いとするならばそれは職人さんへの費用が安くなっていると思って間違いありません。

職人さんが悪いわけではなく、一件あたりの職人さんへの費用が違うため、1日でも早く仕事をする必要があり急ぐことで仕上がりに差が出ます。

 

②会社利益による違い

会社利益による違いは大きくコストが変わります。ここは最終的な会社利益のため宣伝広告費にも影響がある部分です。

利益がなくては会社が存続しませんので、0円ということは不可能です。

100円のものをいくらで売るのか

大きな会社なら160円~200円、小さな会社で120円~140円っていうのが目安です。

会社を適正に存続させる目安は130円ほど。

例えば原価2000万円なら大きな会社で3200万円~4000万円ぐらいでしょう。

小さな会社は原価がちょっと高くて仮に2200万円ぐらいですが、2640万円~3080万円ぐらいでしょう。

同じ建物だったとしても1500万円近い違いがあります。

大きな会社が値引きできる理由がなんとなくわかった気がしませんか?

また小さな会社が誠実な仕事をしていたら値引けない理由もわかる気がしませんか?

単純な利益だけでなく、この部分に提供する住まいの付加価値があると弊社は考えています。

 

今回の内容は会社規模だけに着目した建築費用の違いですが、それ以外にもコストに影響の与える部分はたくさんあります。

次回は材料の質の点から建築費用の違いを書こうと思います。

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