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実施設計前にすること。

土地探しからご相談をいただいたFさま。

いくつかの候補の中からライフプランをまじえた予算と周辺環境のご提案をし,土地の購入を決定されました。

私が見た限り,坪数と周辺環境,日当たり含めて,どう考えてもお買い得でちょっと言いすぎかなーと思うぐらい推した土地。

この購入はほんとうによかったと思います。

そして,その土地でのプランが決まりました。

コンパクトですが,敷地を生かしたとても楽しいプランができ,先日から実施設計(現場と見積もりで使う細かい図面)を書き出しました。

 

いつものことなのでおおよそプランの段階で『耐震等級3』となるようなイメージを持って提案しています。

たぶん大丈夫だろう…の疑問のまま実施設計を進めていくのは気持ち悪いので図面を書く前に構造の確認をします。

木造の平屋だろうと必ずやらなければいけない壁量の確認。

耐震で3,耐風で2はしっかり取れています。

耐力壁の次に床の剛性の確認。床倍率というものです。

地震力や重量は耐力壁だけでなく水平構面と呼ばれる屋根や床の部分から柱に伝わり,基礎,そして地面へと伝わっていきます。

大きな吹き抜けがあったり,階段が吹き抜けとは別の場所にあったりするとNGが出やすいです(汗)

最後に

一般的な重量だけでなく本棚などを置くかもしれない想定で割り増しの荷重をふまえて,梁の大きさを確認します。

屋根からの力の伝わりが素直だと感覚的にはおおよそ梁の高さが270㎜以内でおさまります。

300㎜以上の梁がある場合は力の伝わりの悪い,構造的にあまりよろしくないプランということが想像できます。

田舎では『太い梁や柱が使ってあって丈夫そうだねー』ってよく聞きますが,梁は太いと自重でたわみますし,ただただ重いだけでいいことはありません。

 

実施設計に入る前に許容応力度計算にて『耐震等級3』であることを確認し,図面を書いています。

1時間に1回ぐらいは目を休めようと思っていますが,集中しだすと平気で3時間とかが過ぎています。

…気を付けようと思います(汗)

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