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黒い木外壁。

一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。

豊橋市で新築施工中のOさま邸。

月末足場を外すことを目標に、外壁の工事が進んでいます。

外壁の張り方は、いつもと同じスギ板押さえ縁仕上げ。

1枚目のスギ板を9㎜目安で隙間をあけて貼っていきます。

目安というのはスギ板は自然乾燥させていますがその後加工しても反ったりしていて寸法が完全に安定していないから。

そこは既製品の外壁と違うところで、現場で調整していきます。

今回の外壁はスギ板 キシラデコール ジェットブラック 全面塗装です。

これまでの建物は無塗装、古美色などが多く採用されていましたので、弊社では初のお披露目です。

弊社の施工例はこちらから。

黒なので本当は焼きスギを使ってメンテナンスをより減らすこともいいかなと思いましたが、コストがかかってしまうのでキシラデコールを採用です。

私は塗りたてのキシラデコールのべたっとした感じがあまり好きではありません。

なんとなく既製品のような新品は美しい…的な要素を持っている気がします。

2~3年経つと塗装のべたっとした感じが落ち着き、くすんだ見え方をしてくるので、キシラデコールで塗装した場合は2~3年後が完成形かなと思っています。

そこから年数が経つと、徐々に色が抜けていくと思いますが経年変化もいい味わいだと思います。

黒い外壁の賛否ですが、私はものすごくありだと思います。

なるべく自然界にある色でなおかつおとなしく馴染むことが、住宅建築には必要だと考えます。

敷地は購入したものではありますが、元々は地球の一部分を借り受けしているようなもの。自然の姿でいるのが一番なはず。

樹木の木肌などよくみるとその色はイメージする茶色でなく、グレーや黒に近いものが多い。

そのため、植栽をして緑が入ると建物はよりおとなしく、きれいに見えます。

完成時期が寒い時期になるので、本領発揮出来るのは来年の春ころかな。

そんな時期が楽しみです。

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