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俵屋旅館。

一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。

みなさまにいい提案をするためには日々の勉強がかかせません。

そのために多くの時間を学びに使わせていただいております。

 

先日建築を学ぶ研修にて、京都 俵屋旅館へ宿泊してきました。

 

誰もが知っている老舗旅館。今回初めて訪れさせていただき、最初に感動したことはすみずみまで行き届いたおもてなしの心。

200年以上続く老舗旅館とはいえ、『慣れ』というものは少なからずあるはずだと思います。

毎日のおもてなしの繰り返しの中で、注意の行き届かない部分がでてもおかしくはないはず。

それが隅々まで行き届いた掃除、気遣いなど全ての方々が同じ方向を向いておもてなしが出来ていることに感動しました。

住宅という高価なものを提供しているのに、そこまでの気遣いが出来ていなかったと気づき、今日以降少しづつにはなりますが実践していくことを決めました。

部屋から見える庭と緑の美しさ。そして庭から室内へと移る陰影のグラデーション。

この場に身を置くことで影の美しさをあらためて知ることができました。

一般的に、住宅では明るく開放的につくってほしいという要望が多くありますが、明るさと解放感だけを求めた空間は落ち着きも情緒もなく、すぐに飽きてしまう。

こうした陰影のある空間では、夕暮れまで自然光を楽しむことができ、薄暗くなれば灯りをともし居場所を造る。

自然の枝葉が風に揺れる音だけの空間はゆったりとした贅沢な時間が流れ、改めて自然の持つ力を感じました。

アクティブに使う芝庭は子育て世代には絶対に必要です。

でもそれだけでなく、ゆっくりした時間が流れるしっとりした優しい庭も必要なんじゃないか。これから提案させていただく方々には必ず提案していくと決めました。(採用よろしくおねがいします♪)

みんなで過ごす場所とは別に、一人でゆっくり過ごす場所。

適度に小さく落ち着ける空間。私が子供のころのお話をすればおそらく押し入れのような空間。

最近はヌックと呼ばれる場所がありますが、どんなに小さな住まいでもこうしたスペースを設けてあげることで、居場所が増え、より家族の仲が深まると考えます。

みんなでリビングに集まってTVを眺めるという時代ではありません。

家族が寝るまでを思い思いに過ごす場所が現代のリビング。スマホを触っている人もいれば、ソファーで横になっている人もいる。

家族がそれぞれのことを適度な距離で過ごせる場所があると寝室は寝るためだけの部屋で十分になります。

今後の提案には小さな居場所をより多くとる工夫を提案していきたいと考えます。

 

1泊の俵屋旅館では経験したことのない多くの想いを持ち帰ることができました。

それは従業員さんたちのおもてなしなくては実現できなかったこと。

あらためて感謝いたします。

経験を積み、今後のご提案の幅が広がりました。

ニコハウス設計室の今後の提案にこうご期待ください。

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みなさまよろしくお願いいたします。

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