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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士 の鈴木です。
田原市でフルリノベーション施工中のKさま邸。
構造金物取付が進んでいます。
弊社の耐震の考え方として、まずはしっかりした耐震性能を建物に付与します。
それもただ強くするということではなくて、徹底的にバランスよく強くするということをいたします。
バランスというのは専門用語で偏心率(へんしんりつ)といいますが、建物の重心(重さの中心)と剛心(建物の耐力壁など抵抗する力の中心)をなるべく近づけることを意識します。
新築時の許容応力度計算ではその数字を0.3以下にすることが求められます。
弊社ではさらに厳しくみていて0.1以下を目指しますが、今回の物件は0.08。建物がねじれる可能性が低く安全性の高い建物となります。
その上で、耐力要素のない制振ダンパーを設置し、揺れに対する共振対策としています。
そして、大量のグラスウールが搬入されました。
パッと見て、これだけの断熱材が入ったらしっかり暖かいだろうなと思います。
断熱材は気密性がしっかりあることでその能力が発揮されます。
また施工時に『ちゃんときれいに施工をする』ことでも断熱の性能は100%になる場合と半分程度になる場合があるので、施工精度もとても大事になります。
週末には電気配線の打ち合わせが待っています。
Kさま、予習をしっかりお願いいたします。工事は順調です。