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11月の内覧会の見どころ②。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
今週末に予定させていただいている豊川市の新築内覧会。
住まいの見どころをお伝えさせていただきます。
この住まいは東側道路の敷地になっていますが、一般的に東道路の場合、駐車場を南東の角にとります。
南北に長い敷地であれば、その計画で問題ありませんが、この敷地の場合正方形に近いため南側に駐車場をとるとプライバシーのない庭が完成します。
しょうがないといってしまえばそれまでですが、プライバシーのない庭が出来ると、大きな窓のカーテンがあけられない家になります。
庭は人目が気になり、家の中にいても人目が気になる、そうなると落ち着いた生活ができないため出かけたくなる家となってしまいます。
下の図のような計画が、一番一般的で、一番いまいちだと思います。
建物は間取りを考えるよりも先に、やることがあります。
最初にこの敷地の一番いい場所を見つけ、その次に駐車場の位置を決めます。
駐車場がリビングから丸見えなのは、先ほどお話しした通り落ち着きのない家になってしまうので絶対にそうならないような計画にします。
そこで私が考えた配置が以下のような図になります。
普段、買い物やお子様が乗り降りすることがおおい車は玄関先に。仕事のみの利用の車は道路側に。
縦列を嫌う方がいますが、たまにくる来客のためなら問題ないでしょう。
ここまでを決めた後に間取りを考えていきます。
ここまでのプロセスを大事にしないと、出来上がった後の住まいは『家』はいいけどなんかいまいち…になってしまう可能性があります。
外構計画まで入れておくことで、全体予算もぶれない計画となるわけです。
プライベートな庭は廻りの目を気にせず楽しむことができます。
朝食や昼食を外でとることもできるでしょう。
この住まいは猫ちゃんがいますが、家族として、でも外に出すとご近所さんに迷惑が掛かってしまうのでデッキのベンチ部分に格子のある小屋が備わっています。
この部分は家の中から自由に出入りが出来るため、猫ちゃんのための外気浴スペース。お施主さまとの会話の中から生まれたオリジナルアイテムです♪
道路を挟んだ東側の住まいには2階の窓がなかったので、中庭のプライバシーは守られます。
西側の建売の住まいからの視線も配慮し、見られることはありません。
裸でプールに入っていても誰からも文句は言われないでしょう(笑)
これからの時期は庭キャンプがおすすめかな。
広すぎると落ち着かない空間になりますが、おおよそ20帖ぐらいの空間ですが草取りするにも嫌じゃない、ちょうどいい大きさ。
週末だけ使うのはもったいないので、毎晩ここで楽しんでもらえると提案した私としてはとてもうれしく感じます。
この囲まれた空間の良さは来てみないと絶対にわかりません。
囲まれている材料が自然素材のスギ板というのも気持ちよさのポイントです。
まだ予約はできますので、自宅で庭キャンプしたいという方はぜひお越しください。
みなさまのご来場をお待ちしています。