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普段の仕事のことについて。
間取りを決めていくことも大事ですが、構造を決めていくこともとても大事です。
柱の大きさは階高(1階から2階までの高さ)と屋根の重さでおおよそ決めることができ、それが105㎜あれば強度の確保はおおよそできています。
それに比べて梁の大きさは屋根の荷重や2階の荷重、さらには実際に住んでいくうえで、もし本棚など置けばそれなりの荷重になるわけでそれも考慮して梁の大きさを決めていきます。
やみくもに大きな梁を入れることは梁自体の自重でたわんでしまうため、力の流れを素直に考えて、梁をかけていくことがとても大事です。
ニコハウス設計室ではどんなに小さな物件でも必ず梁の検討をするようにしています。
屋根の重さなどを入れ、梁のかけ方を決めて、構造計算のソフトで検討します。
およそこんな画面が出てきて、どのぐらいの荷重をその梁が負担しているのかもわかるので、イメージがとてもつかみやすい。
ちゃんと検討をすると、無駄に大きな梁を入れて、費用をかけることは意味がないということがわかります。
またなんとなくで入れてみる梁はその大きさや強度が足りない場合があることもわかります。
プレカットを依頼する会社に任せてしまう建築会社が大多数ですが、ニコハウス設計室では、見積もり依頼の際に、梁などの掛け方、大きさも指示をして、見積もりをしています。
この物件は小さな物置なのですが、気持ち悪いので『耐震等級3』として設計しています(笑)。
なので基礎も頑丈です♪