STAFF-BLOG スタッフブログ

設計が上手になるために。

一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。

先週末、スタッフと一緒に横浜東京出張に行ってきました。

私はその1日前に茨木県へ前のりし、高校の娘のPTA役員の関係でPTA全国大会というものに参加してきました。

愛知県からの遠征ですが、全国からPTAの方々が参加し、水戸駅はあきらかなオーバースペックになってました。

参加が6000人ぐらいでみんなほぼ一緒に移動するから宿も、駅も、お土産売り場も大変でした。

たくさんのありがたいお話を聞き、スタッフの元へ二日酔いで向かいました(汗)

 

3年ほど前から定期的に参加させていただいている、建築家 飯塚豊さんの工務店設計塾のための遠征。

先に到着しているスタッフは図面課題の発表。

今回は残念ながら優秀な賞には選ばれなかったようですが、半年間の学びを経て計画が上手になり、今後の皆様への提案はよりよいものが期待できそうです♪

 

私の本番は遠征2日目の実物件見学。

住宅をやっている設計士なら必ず知っている永田昌民さん。

最初に自邸の見学をさせていただきました。

     

平面計画はとても単純で無駄が一切ないコンパクトな住まい。

何度も本で見ていた建物ですが、実際に訪れてみるとしっとりした空間の良さに、屋外の暑さを忘れてしまうような心地よい空間が広がっていました。

1つ1つの窓の位置は無駄がなく、抜けるように設計されています。

ソファーに座らせていただいたり、椅子に座らせていただいたり、そこから見える景色など、実物件を見て初めて分かることがたくさん。

天井の高さ、間の取り方がとてもちょうどいい。

華美でなく心地よさとはこういうものとうことを実体験できたように思います。

 

2件目は相羽建設さんの住まいで同時期に永田さんが設計された住まい。

こちらはスキップフロアで空間をつなげた住まいで同じくとてもコンパクト。

リビング空間がより掘り下げられていて、外をより近くに感じら心地よい。

平面計画はこちらもとても単純です。

平面計画と構造計画は単純なほど良い。

ここ数年様々な物件を見てきて共通していること。複雑なほど無駄な空間やお金がかかることが増え結果的に魅力ではなくなるように感じます。

 

3件目も相羽建設さんの住まいで家具デザイナー小泉誠さん設計の住まい。

小泉さんの設計物件は初めてだったので、とても新鮮。

 

ちょっとした細かな取っ手などもしっかりとデザインされていて、普段安易に考えてしまっていたことを反省。(そうはいってもどうすればいいのかはすぐに思いつきませんが…)

壁のしっくいは古くなった冊子を裁断したものがテクスチャーとして混ぜてあり、質感がとてもいいなと感じました。

同じく計画案はとてもコンパクトで心地よかった。

 

3件の住まいを体験し、小さな住まいにより大きな魅力を感じて帰ってきました。

敷地を見て視線の抜ける場所を探すことが、一番最初にやる大事なこと。

その抜ける場所に緑がないなら造ってあげること。

室内空間で、要望をお聞きするとLDKは〇帖ほしい的なことを必ず言われますが、心地よさやいい住まいとはまったく無関係なことがよくわかりました。

居場所を適度な大きさの空間で作ることがとにかく大事。大きすぎは絶対に落ち着かない。

落ち着く場所が通過動線になっていないことは当たり前のこと。

せっかく高気密高断熱なんだから、動線計画もしっかり考えると、裏動線をうまくとってリビングが散らからない住まいになります。

構造的には必要な柱壁以外は無駄にふやさない。構造外で間仕切りをつくることで適度なこもり感や落ち着きのある空間になります。

 

これから提案する住まいには20坪を切る住まいもあります。

20坪以下でもプランの工夫で4人家族ぐらいでも十分に住むことができます。

コストが高くなってしまった建築ですが、プランの工夫でいくらでも小さくなります。

当たり前ですが、長く住む建物こそ、新建材を使ったビニール素材でなく自然素材で更新ができる材料を使うことが大事。

コストを抑えたコンパクトな住まいいかがですか?

暮らし内覧会はこちらから。

暮らし内覧会は午後からの時間はまだ空きがあります。27坪の住まいを体験してみてください。

十分な広さがあることを知り、コストを抑えることができることもわかっていただけると思います。

みなさまぜひご参考になさってください。

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