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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
年明けの地鎮祭予定のFさま邸。
現在は北側の道路と90cmほどの高低差があって、車の乗り入れができない敷地。
北側道路の場合、一般的には北側に玄関を配置し、間口めいっぱいの建物を計画します。
その場合90cmの段差、地面と玄関の段差約50cm程度、合計1.4mぐらいの段差をどこかで吸収しないといけません。
階段にすると最低でも7段、外部なので緩やかにしようと思うと10段ぐらいでしょうか。
雨の日も風の日も毎日10段ほどを上り下りするのはちょっと気が引けます。
高低差のある敷地の場合、緩やかなスロープ状に高低差を吸収した方が住む方にとって負担なく過ごせます。
玄関を道路から見えない、西側中央部分に配置していますので、玄関までのアプローチが約9mほど。
そのようにすることで90cmの段差は1mで10cmほどあがるゆるやかなスロープでまとめられます。
公共の車いす自走用のスロープまで緩くはできませんが、家族と過ごす家。
もし将来車いすが必要になっても家族の手助けがありますし、スロープ勾配だけに着目して緩くするのは無駄に長い色気のない直線スロープが出来るだけなので今回は小道で演出予定です。
そうはいっても本当にそうなった場合のことも考えて、南側の大きなはきだし窓から入ればいいじゃんってことで、そこまでを勾配でカバーすると公共レベルの4°ぐらいのもの緩いスロープで室内に入れます。
公園が目の前で、そこに小さな木の家を造る計画。
かわいらしい平屋となります。
年内は地盤調査まで行い年越しとなります。
Fさま、引き続きよろしくお願いいたします。