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子育て世代へのご提案。

豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

豊川市で建築計画中のTさま邸。

先日初回のご提案をさせていただきました。

ご両親が住んでいる敷地の隣の空地での計画案。

敷地の大きさとしては40坪ちょっとぐらいのコンパクトな角地になります。

そこに駐車場2台の計画と自転車置き場のある子育て世代4人家族向けの住まい。

南東方向は道路を挟んで反対側は100m以上抜けた景色になっています。遠景の山々も見渡せますのでそちらを向いた計画案とさせていただきました。

南西側はアパートや人の出入りの多い駐車場があるためできるだけ閉じることで廻りを気にせず、広がりを感じるように。

私が敷地を見て計画をする際にどういった順番で計画をまとめていくのかをお話しいたします。

私の計画の順序

① 敷地を見て遠くまで視線の抜ける位置と、近景でも利用できそうな景色を確認

② 駐車場として使いやすい場所を決める

③ 予算計画で許される最大ボリュームで駐車場を気にしながら敷地に置く

④ 構造のかなめになる柱の位置を決める

⑤ ご要望に合わせた間取りを考える

となります。

ポイントは最初から間取りを考えない所です。

今回の計画では

① 遠景まで見渡せるのが南東になるので、そちらに開く計画とする

② まだ小さなお子様がいるので、メイン駐車場は玄関近くに。サブ駐車場は室内からの眺めを邪魔しない場所に。

③ 予算に合わせた大きさとして総二階 間口7.28m×奥行6.37mとしてボリュームを決める

④ 耐力壁の位置(耐力壁線)を決め、重要な柱を配置(構造計画を決める)

⑤ ご要望をいただいた土間収納・家事動線・本棚・読書スペース・畳スペースなどを入れたプランを計画

となります。

このように間取りより先に骨格と構造を考えますので構造計画に無理が生じることがないのも特徴です。

家の中はできるだけ家の端から端まで見通せる計画とすることも注意しています。

これがあるのとないのでは、家の広さの感じ方が全く違います。

以前14帖ほどで計画したLDKを20帖ぐらいですか?と言われたこともあるので人間の感覚を数字だけで決めるのはよくないなと改めて思いました。

壁方向を向いた対面キッチンや家の中に向かったリビングなどをいろいろな会社の間取りで見かけますがそういった間取りは20帖以上のLDKにしても狭く感じるでしょう。

 

間取りは簡単そうに感じる人もいるかもしれませんがとても奥が深いのです。

Tさま打ち合わせありがとうございました。

ご検討よろしくお願いいたします。

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