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お施主さま監督の写真。

豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

豊橋市で施工中のFさま邸。

ご自宅のすぐそばで建築をさせていただいてますが、お施主さまが建築に全力で興味を持っていただいていまして写真もたくさん送っていただきます。

プロだと当たり前で素通りしてしまう部分に質問をいただくので、そういったことをブログを見ている方にもお伝えした方がいいかなと思いました。

現在は基礎工事中ですが、基礎での質問。

① 四隅のアンカーボルトが太いのは構造上からでしょうか?

答え:

アンカーボルトは今回2種類使っています。1つは土台を止めるためのアンカーボルトでM12のもの。

もう一つ長いものM16のものは柱に直接止付けるためのアンカーボルトです。柱に直接止付けることによって、土台にせん断力を負担させないようにしています。

壁の強さ(壁倍率)によって、土台のせん断力がNGとなる場合があります。今回の場合は土台のせん断についてはNGではありませんが、余力として柱に直接止付けるホールダウンを使っています。

柱に直接止付けるということは基礎外側の温度をひろいますので断熱上、ヒートブリッジ(熱橋)になります。

そのため室内側では、ホールダウンにつける金物と合わせて、ウレタンにて断熱補強を行い熱橋をなくします。

そうしないとホールダウン金物まわりで結露が発生します。壁の中なのでとても危険です。

 

② 基礎ベース打ち込みの丸い凹みは何かのあとでしょうか?

答え:

基礎断熱の物件で、床下エアコンを採用する場合一番怖いのがシロアリになります。シロアリは適温な状態の床下は居心地のいい空間になるためです。

一般的な基礎では水抜き穴をつくり、基礎内に水が溜まらないようにつくります。

しかしその部分を後で埋めても、シロアリにとっての侵入口となりますので水抜き穴は造りません。

そのため、弊社の基礎は雨が降るとプールのように水がたまります。

水が溜まるということは穴がないということなのでシロアリの侵入口がないということになります。

給排水などの配管類も基本的にすべて基礎立ち上がりより抜きますので、目視でシロアリ点検ができ、先々まで安心です。

穴は単純に水がたまった際に、全て平らだと水を抜くことが困難なため、一部分をへこましてその部分よりポンプで排水するためです。

 

とてもいい質問だなと思いましたのでより詳しく回答しました。

現場監督Fさま、いつもご覧いただきありがとうございます。

また疑問がありましたら連絡ください。

十分すぎる回答をさせていただきます(笑)

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