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リノベの気密チェック。

豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

田原市で施工中のフルリノベ物件 Kさま邸。

気密処理工事が終わりましたので、気密チェックに行ってきました。

新築と同じように送風機を使って家の中を負圧にし、気密漏れしていそうな個所をひたすらに探すという地味ですが大事な作業です。

いつもの新築は外断熱なので、気密は面材部分と外断熱の部分で二重に取っています。

今回のリノベでは、外周の耐力面材での気密はあきらめました。おおむねリノベをする物件では柱や梁がまっすぐでないため、数センチの壁の誤差は当たり前。

それをまっすぐにしながら工事していますので外周耐力面では気密が取りづらくなります。

そのため、室内の可変調湿シート部分での気密層のみとなります。

屋外の防水処理と同じように室内でもゴムシートを使って貫通部の気密処理をします。

こうすることで貫通孔からの気密漏れは換気部材本体の精度上の漏れのみとなります。

防湿紙の内側には配線層として内胴縁を打ちます。

できるだけ防湿シートを貫通させない配慮です。

それでも一部は貫通してしまいますが、その部分はオリジナルの配線ゴムシートで処理しています。

配線は束にすると配線と配線の間に隙間が出来て、気密漏れを起こします。

弊社では配線と配線はわざと隙間を開けて施工し、ゴムシートに小さな穴をあけ、無理やりその穴を通すことで気密化します。

いろいろ考えてこの方法に行きつきましたので、同業者も目からうろこの内容なはずです♪

外部はいつものスギ板工事が終わりました。

ユダ木工の玄関ドアもいつも通りですが、初めて横目の板を使ったので養生が取れるのが楽しみです。

Kさま工事は順調です。

まだしばらく先ですが、次回のDIYは木部オイル塗装工事。

準備運動をしておきましょう。

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