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週末から来週にかけては工事中の現場内覧会を予約制で開催します。
この工事を終えると現場がとても涼しくなります。
エアコンがあるわけではないので風に頼るわけですがそれでも屋根にしっかりした断熱が施工されると、現場の作業環境が劇的に改善されます♪
当社の断熱は標準で
□ 屋根 300㎜
□ 壁 150㎜
屋外の防水工事前に、まず外側の断熱工事をします。
黄色いのが外断熱用の32K 45mmのグラスウール。
これを面材の外に柱とは直角方向に伏せていきます。
構造の柱と方向が変わることで断熱の入らない部分(木だけの部分)がほとんどなくなります。こうすることで熱橋といわれる断熱の弱点になる部分がほぼなくなります。
それと合わせ、構造をくみ上げる際に内外部にわたる貫通ボルトなどの金属部材もすべて断熱でくるまれるため、部分的な結露の心配がなくなります。
結露を無くすことは木造住宅を長持ちさせるうえでとても大事なことになります。
また内部は吹き付けの発泡ウレタン(16K相当の断熱性能)を屋根 300㎜ 壁 105㎜ 吹き付けます。
白くもこもこと膨らんでいるものを、柱分の厚みになるよう削り取って完成します。
吹き付ける理由はグラスウールでは施工しにくい狭い部分も均一に断熱が施工できるからです。
逆に屋外は外断熱用の胴縁の間に施工していくだけなので、施工のしにくい部分がなく防火のことも考えグラスウールを採用しています。
外側と内側の断熱が完成すると「ニコ断熱」の完成です。
吹き付ける業者さんからも「これだけの断熱はすごいですね!他ではやったことないです。」とびっくりされます。
この時期は特に太陽の高度が高いため、屋根の断熱がとても有効に働きます。
お伝えする際によくお話しますが、木陰の下が涼しい感じに似たような感じです。そのためには風の通り道もとても大事です。
風がない日でも空気が動くよう、高低差を付けた窓配置も心がけています。
まだ夏ですがこのニコ断熱の方法をとって、ちゃんと窓から日射熱を取り込むと昨年のある住まいで冬場に無暖房でも17℃前後が確保できました。
とてもエコです!
夏は屋外が暑いため、また湿度が高いため風の取り込みだけでは過ごせません。エアコンは必要になってしまいます。
エアコンなしで夏場が乗り切れる家にすることを目標に今後も努力していい住まいを提案していきたいと思っています。
なんとなく過ごしやすい工事中の現場、ぜひご体感ください。
みなさま、よろしくお願いします。