COLUMN住まいの情報

2019年の記事(74件)

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自然の風の利用方法。

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春の足音が近づいてきましたので、これからの季節は花粉を度外視すれば気持ちのいい風を取り込みたくなるものです。特に夏場の夜間の涼しい日などでは、その風を取り込むことで気持ちよく過ごすことができます。そんな「風」はどうしたら家の中に入れることができるのかは考えたことがありますか? 「気持ちのいい大きい窓をつけよう」「あちこちに窓をつけよう」…基本的にはそれでいいのですが余分な大きさの窓は家の断熱の性能を損ないます。ホテルや見晴らしのいい場所ならいいと思いますが、普段生活する家で必要以上の大きさの窓は生活上、断熱だけでなく防犯的にもデメリットです。またあちこちに窓をとることも、同じ理由でデメリットへと変身してしまいます。いかに効率のいい付け方をするのかで室内への風の取り込みはとーーーっても大きく変わります。 まず平面計画でその差がでますのでどうしたらいいのかをお伝えします。これから建築をお考えの方は以下を工夫するととーっても気持ちのいい風が取り込めます。1. それぞれの部屋に2箇所以上の窓を設ける2. 一つの面にしか窓を設けれない場合は風を取り込みやすい「タテスベリ窓」を設ける3. 一つの面にしか窓を設けれない場合引き違いなど正面の風しか受け止められない窓は避ける4. それぞれの窓はどの方向から吹いた風でも取り込みやすいように配慮する これを意識するだけで随分と風を取り込みやすくなります。特に2については別名「ウインドキャッチ窓」といわれるぐらい風を取り込む効果が絶大です。 次は立体的に考えてみます。京都の町屋に代表される「重力換気」という方法。暖かい空気は勝手に上に上がっていき、冷たい空気は勝手に下に下がってくるというあたりまえのことを利用した方法。この方法の最大のメリットは特に風がない日でも勝手にできる上下の温度差で換気が出来るという点です。また高い位置につけた窓は防犯的に開け放しにしておいても問題になることがすくないため、夏場などは特に有効です。そのポイントとしては1. 階段室や吹き抜けを利用して高低差のある窓をつける2. 上につける窓は夏の日射を避けるため、必ず北側につける3. 上につける窓は家の中でもなるべく高い位置、または天井付近につける4. 可能ならば防犯に配慮した開け放しができる小さな窓を1階の床付近につける 住まいを考えるうえでこの2点を「ちゃんと考えて」設計してあげると気持ちのいい風が取り込めます。また地域によって吹く風の方向が違うということを理解してあげたり、その土地の周辺環境を考えて風の通り道を考えたりしてもらうと、その効果はより大きなものになるでしょう。 住まいは箱を置くことではありません。その地域、その土地に合った計画がとても大事です。気になった方、お問い合わせはこちらから一生住む家だからこそ、しっかり考えましょう♪

遠距離提案。

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ブログペースを落とし始めて約1か月。春になると共にまたペースをあげようと思っています。毎朝、愛犬の散歩に行きますがついにウグイスの鳴き声を聞きました。暖かくなるのもあと少しですね♪ 要望をいただいてご提案まで約一か月ほどお待ちいただいたKさま。先日メールにてご提案させていただきました。「狭く感じない程度で出来るだけコンパクトに、そして出来れば平屋がいい、それぞれの個室もほしい」という要望に対し、30坪ほどの住まいをご提案しました。Kさまの打ち合わせはずーーっとメールです。なぜかというと、ドイツにすんでいらっしゃるから。帰国のタイミングに合わせての新築になります。 メールだけだとその文章だけになってしまうので、熱のこもったご提案や会話ができない点で少し難しさを感じます。Kさまにもご迷惑をおかけしてしまうかなーと思いながら頑張ってやっています。せっかくなのでご契約のタイミングはドイツまでお伺いしたいなーって思ったりします。 省エネ先進国のドイツにも負けない住まいのご提案、今後も頑張ります!

要望の書き込み。

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明日から天気が悪くなるそうですが、暖かくもなるそうで春が近づくのはわくわくしますね♪ 長期的なお打合せをさせていただいているIさま。長ーいブランク期間を経て、二回目の計画案を提出。打ち合わせではたくさんの具体的な要望もいただき、計画案の紙面にも書き込みがたくさんになりました。お打合せにこれなかった奥様のために、その書き込み計画案を宿題として持ち帰り、昨日計画案の決定連絡をいただきました♪最近のニコハウス設計室の提案はほぼほぼバルコニーがありません。そして今回もありません。理由として、室内に物干しスペースと布団干しスペースがあることと、バルコニーは作っても最初だけでほとんど使われなくなるから。ない方が、雨漏り対策にもなりますし、屋根材の方が防水処理したバルコニーよりも間違いなく、メンテナンスの手間はなくなります。 なるべくメンテナンスが楽になるような提案をするのも、先々を考えるととても大事なことだと思います。

電気代8000円

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ブログを書く際に写真がほしいなあとおもうのですが、現場確認に行った後に「あっ!」って思いだします。そのせいもあってちょっとブログのペースが落ちています。とても反省しています(笑) 月曜日の祝日はお休みでしたが、私自身のプライベートの様々な役なども忙しく時間がなかなかとれなくなっていますので、2組のお客さまの対応をさせていただきました。山本さんとの打ち合わせは楽しかったプランの打ち合わせが終わり、現実に戻ってしまうお見積りの打ち合わせ。それぞれがコンパクトなのですが、出来上がった際には外部からの視線に配慮された、居心地のいいコートハウスになりそう♪楽しみです。 もう一組のお客さまは、先日お問い合わせいただいたUさまと一緒に原さんちの内覧をしてきました。暖かい家の内覧をした際のお客さんの反応はいつもとても楽しいです。あと、その際に原さんから聞いた電気代が8000円ほどで改めていいなーと思いました。太陽光が3KWのっていますがオール電化で家じゅう暖かくてこの時期に「月8000円!」電気代が少ないということは使っているエネルギーも少ないので環境にもとてもやさしい家ですね。Uさまの住まいもそうなるよう精いっぱい頑張ります。 また昨日は、以前お問い合わせいただき、ちょっと間があいていましたSさまから「設計してもらえませんかー」って再尾問い合わせいただきました。これもとってもうれしかったです。Sさまの住まいも精いっぱい頑張ります。

マンションリフォームの下見。

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年末にちらーっとお話をいただいたマンションリフォームのお話。昨日、下見に行ってきました。築年数もそれなりなのであちこち、ガタが来ていますが思った以上にきれいでした♪特にサッシの動きが悪くなっているのはとてもかわいそうで、普段ほとんど開け閉めしていないそうで。もちろんこの時期なので結露もすごいわけで、ベースとなる鉄筋コンクリートの建物による逃げ切れない湿気もあって、中身は見ていないですがカビもすごそうです。これから間取りの変更も併せてご提案していきますが、気持ちのいい住まいになるようがんばります!ちょっと天井高さがないので頭悩ませます(汗) そんな風にサッシの動きの悪い家や、窓部分が寒いお宅におススメなのが、YKKAPさんのかんたんマドリモ。サッシが二重になるのではなく既存のサッシ枠の上から新しいサッシを取り付ける方法で、施工も1日でほぼ終わり。外壁を触らなくてもいいので、防水面での心配もいりません。現在施工中のリノベーションの現場でもこのマドリモを使って窓の断熱改修をしています。変えたその日から体感で感じられるぐらいに室内環境がよくなります♪寒さ対策で温かい暖房器具をかうのもいいですが、一生ものの暖かい窓はいかがですか?使っている間に電気を使うこともないので省エネで経済的です。

家具の取り扱いを始めます。

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先日、名古屋へ家具の下見に行ってきました。理由は、今後家具の取り扱いを始めることと、合わせてその質感や強度やすわり心地などの確認のためです。比較的お値打ちな家具なので私自身も少し疑いの目を持ちながら、細かなところもみてきました。 住宅のご提案、庭のご提案に合わせ、後から住まいに合わせての家具や雑貨の購入はけっこう大変な作業です。もちろん好きな方はこまめに見に行かれたり、購入されたりすると思うのですが、一個一個は素敵な家具や雑貨でも、それをトータルで見たときになんかチグハグだったりするわけで。大型の家具になれば、配送を待ったり、設置も大変だったり。それらも住まいの提案の中に入れていく方がご家族にとっても喜んでもらえるだろうなーということで。なかなかここまでの提案をする会社も少ないと思いますので。ソファーやダイニングセットは当たり前ですが、ラグやクッション、小物雑貨まで。 ちなみに見てきた家具はお値段以上にしっかりした作りとデザインでとてもいい印象を受けました。いらないものはやめておけばいいので、これから住まいの提案を受ける際には家具雑貨まで提案に入りますが、よろしくお願いします♪

断熱改修の壁の作り方。

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暖かかった12月がすごく前な感じがするぐらいに寒い日が続きますが風邪など十分注意しましょう。最近行った会合で聞いた話ですがインフルエンザにうがいは役に立たないそうです。一番いいのは10分ごとぐらいに緑茶を少し飲んでその菌を流し込む方がいいそうです。実践してみると、思った以上にトイレがちかくなります(笑) 断熱改修のお話ですが、やりかたは色々あるのですが当社で多いのが、既存を壊さず足す方法。そして断熱材で家の中を区画してしまう方法。既存を壊すのを最小限にするので、手間やゴミが少なくて済む点がある一方、その内側に断熱を入れる層を作るので若干部屋が狭くなります。 間柱を建てていく場合は片側で13㎝ぐらい。間柱の間に10㎝程度の断熱材を入れて石膏ボードを付け仕上げ作業をします。広いおうちならいいのですが、そうでない場合は3~4㎝の野縁(天井を吊る際につかう木)を壁に使ってその間に3~4㎝の断熱を入れます。厚みが違うのでそんなに薄くて意味があるの?って思いますが、断熱材にはそれぞれ持っている熱抵抗値(熱を通しにくくする値)がありまして、薄い壁になってしまう場合でも厚い壁同等の性能を持たせるようにしています。そちらの方が手間と断熱材自体の金額も若干高いので、それは住むご家族の方々と要相談で決めています。 もうすぐ仕上げに入るMさま、Iさま邸ですが、断熱が入ってサッシが変わっただけでも、お施主さまが体感できるぐらい室内環境が変わりました♪

建て替えの相談

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年末年始のお休みの間にメールをくださったKさま。築40年近い壁式コンクリートの住まいの建て替えのご相談です。省エネ先進国のドイツに住んでらっしゃるので省エネの話もパッシブ(自然の力の利用)の話もとても理解していただいているように思います。私自身、本場のドイツに行ったことがないので興味津々ですし、様々な講演でドイツの話を聞いているのとはまた違ったお話が聞けて楽しいです♪遠距離メールでお断りをし、測量と合わせて現地調査をしてきました。住宅地に囲まれていますが、日当たりがよくお隣の庭が、手入れされていて借景に使えそうです。また囲まれている分、南の庭は強い北風などあたらず気持ちいい感じ。出来れば平屋でっていうお話をいただいてますので、ゆーったりした時間を感じられる住まいが出来るといいなーと思います。

2階の床にも断熱材

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年明けから床の下地工事に入っていたリノベーションの現場は床と壁の断熱工事を終え、寒かったシングルガラスのアルミサッシは樹脂製のペアガラスに入れ替えました。暖熱材が入ると、現場も暖かくなって私たちにもありがたい♪今施工しているのは2階ですが床にも断熱材を入れています。昔ながらの作りの木造住宅は1階の天井と2階の床の間も外気がビュービューと通っています。通気性がバツグンなので木にとっては乾燥しとてもいいのですが、いかんせん寒い…。それをとめることもできますがそれはそれは大工事になるわけで…。そこで2階の床の気密性をあげその通気対策をし、その上に断熱材を置いて2階部分で断冷房対策としています。 そして先日より床板を張り出しました。今回の床はお施主さまのお父さんからの支給品でカバザクラのユニタイプです。明るい空間になりそうです。順調にいけば今月中に2階がきれいになり、1階の工事へと入っていきます。

断熱リフォームのご提案

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昨年末の内覧会にお越しいただいたMさま。「もう建築してるのですが、家が寒いんです」ということで見に来られました。どんな家か聞くと、リビングに大きな吹き抜けがあって、LDKも広い空間とのこと。実際にお宅に訪問し、設計図書や床下を見させていただきました。築7年、地元工務店で建てられた住まいでしたが、昔ながらの作り方で、壁の中の気密性が低く、断熱していても風が通っています。床下も厚みのない断熱材でとても寂しい。それからサッシもアルミなので結露もしていて、窓際は寒く、この作りでリビングを吹き抜けにしてしまってあるのでそりゃー寒いはずです。 提案として、①まずは窓を変える(開口部からの寒さ対策)②床下の断熱を追加する(冬場の暖気の床下への逃げを減らす)③余裕があれば壁の断熱も部屋内から追加する(気密と断熱をよくし、冷暖房効率を上げる) 家じゅうすっぽりとしっかりとした断熱でおおってあげたいところですが、予算もかかりますし、住みながらだと家具のかたずけ移動も大変です。窓を変えるのは合計4日もあれば大丈夫。家具の移動もほとんどする必要がなく、窓際が劇的に変わります。床下も部屋内での工事が少ないのでお客さまの負担が少なくて済みます。 ご検討いただいてますが最低、①と②はした方がいいかなーと思いました。 家が寒いなーと思う方、ぜひお問い合わせください。相談会へはこちらから原因を突き止め、対策のご提案をいたします。 

施工例を追加しました

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12月に行われた内覧会の中西さんちを施工例に追加させていただきました。中西さんちの施工例はこちらから。この住まいも事前予約いただければ、お施主さまのご都合により内覧は可能です。寒い時期に暖かい家の体感、ぜひ有効にご利用ください。

太陽の熱を蓄える方法。

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ニコハウス設計室では住み心地への配慮と同時に地球環境にも配慮した住まいを造っています。エネルギーをたくさん使って快適に過ごすのは簡単ですが費用もかかれば、その機械を動かすエネルギーもたくさん必要です。そうすると電気や石油などのエネルギーを多く必要としますので結果的に二酸化炭素を必要以上に排出し、地球温暖化へとつながってしまうわけです。 なるべく自然の力を利用する方法として冬場におおすすめしたいのが「蓄熱」です。どんなのかというと夏場、道路にカンカン照りの日差しが当たり、夜になってもその道路は熱いままです。その夜になっても熱いというのが道路に蓄えられた「熱」です。太陽が出ていればお金を払うことなく利用できる無料の暖かい熱。 「蓄熱」はその太陽の熱を室内のコンクリートなどにため込み夜間に有効利用する手法です。いわゆるパッシブというやつです。信じられないかもしれませんが、冷たそうなコンクリートに日中の日射などをため込むと、冬場の夜でもほんのり暖かさを感じる床になります。オイルヒーターなどを使っている感覚に似ています。うまく利用すると、とてもエコな自然の暖房です。 もちろん夏場の熱はいらないので、これを利用する場合は冬だけそのコンクリートに陽が当たるよう、しっかりとした住まい設計が大事になります。 どうせ新築するなら、無料で使える自然の力は最大限活用しましょう。