COLUMN住まいの情報
2021年4月の記事(6件)
記事一覧へ外壁の工事。
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大工工事が終盤に差し掛かっている豊橋市駒形町のKさま邸。一般的な住まいのたぶん5倍ぐらいの外壁下地の手間をかけて,ようやく外壁工事に入りました。今回の外壁はガルバリウム鋼板とそとん壁のコラボ。先日そとん壁の下地となる,外壁二重目の防水と,ラス網が張り終わり,中庭部分から左官屋さんによるそとん壁塗りがスタートしました。手間と費用は掛かりますが,その素材感はジョリパッドなどの樹脂のものと違い圧倒的な素材感があります。また色あせもほとんどなくメンテナンスもほとんどいらなく,経年変化を楽しめるというのも,この材料のいいところ。玄関側は全面的にそとん壁になるので,仕上がりが楽しみです。 でもほんとに高価な材料なので部分使いとすることが多く,その他の部分はガルバリウム鋼板を張り進めています。スギ板の軒天とも相性がよく,ご希望されていました和モダンの要素が十分に備わっています。深い軒もポイントですね。GW明け中旬以降ぐらいには足場が外せそうです。建物が大きい分,豪華すぎるかなというぐらいの外観になります♪完成内覧会も予定しておりますので,『二世帯』,『コの字の家』のキーワードが気になる方はぜひご来場ください。おおよそ7月末ごろを予定しています。

実施設計前にすること。
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土地探しからご相談をいただいたFさま。いくつかの候補の中からライフプランをまじえた予算と周辺環境のご提案をし,土地の購入を決定されました。私が見た限り,坪数と周辺環境,日当たり含めて,どう考えてもお買い得でちょっと言いすぎかなーと思うぐらい推した土地。この購入はほんとうによかったと思います。そして,その土地でのプランが決まりました。コンパクトですが,敷地を生かしたとても楽しいプランができ,先日から実施設計(現場と見積もりで使う細かい図面)を書き出しました。 いつものことなのでおおよそプランの段階で『耐震等級3』となるようなイメージを持って提案しています。たぶん大丈夫だろう…の疑問のまま実施設計を進めていくのは気持ち悪いので図面を書く前に構造の確認をします。木造の平屋だろうと必ずやらなければいけない壁量の確認。耐震で3,耐風で2はしっかり取れています。耐力壁の次に床の剛性の確認。床倍率というものです。地震力や重量は耐力壁だけでなく水平構面と呼ばれる屋根や床の部分から柱に伝わり,基礎,そして地面へと伝わっていきます。大きな吹き抜けがあったり,階段が吹き抜けとは別の場所にあったりするとNGが出やすいです(汗)最後に一般的な重量だけでなく本棚などを置くかもしれない想定で割り増しの荷重をふまえて,梁の大きさを確認します。屋根からの力の伝わりが素直だと感覚的にはおおよそ梁の高さが270㎜以内でおさまります。300㎜以上の梁がある場合は力の伝わりの悪い,構造的にあまりよろしくないプランということが想像できます。田舎では『太い梁や柱が使ってあって丈夫そうだねー』ってよく聞きますが,梁は太いと自重でたわみますし,ただただ重いだけでいいことはありません。 実施設計に入る前に許容応力度計算にて『耐震等級3』であることを確認し,図面を書いています。1時間に1回ぐらいは目を休めようと思っていますが,集中しだすと平気で3時間とかが過ぎています。…気を付けようと思います(汗)

リノベモデルの施工状況。
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ながーいこと工事をしている事務所隣の古民家リノベモデル。お客さま優先のため,大工さんたちはそれぞれ豊橋,田原の現場へ旅立って行ってしまいました(笑)。それまでの間一生懸命進めてもらって室内は耐力壁の施工がほぼ終わり,勾配天井の石膏ボードも張り終えています。個室となる低い天井の部屋も構造表しの天井がきれいにおさまっています。外部は最後まで足を引っ張り,ドイツからはるばる船旅を終えた,外付けブラインドがつき,無事足場が取れました。総木板張りの落ち着いた外観は古民家らしく周囲に溶け込みます。ただ,外観が完成しただけなのでポツンとしてとてもさみしい。大工さんたちがいない間に,外構工事を進めましょうということで,先日からまずは高低差部分の目隠しとなる擁壁工事にはいりました。順調にいけば5月半ばから駐車場の整備が始まり,6月頃には造園植栽工事にすすみます。費用的にもどうしても後回しになってなってしまう植栽工事ですが,家を少し小さくしてでもそこに費用をかけるべき!と設計塾でもおそわりましたので,今後のお客さまには積極的に植栽工事を進めるという意味でもまずはリノベモデルからはじめます。ビフォーアフターを見たら造園と植栽の大切さがわかってもらえるかなと思います。その変化もぜひ体感ください。いつでも見学は可能です。お問い合わせはこちらからでもしばらくの間は駐車場が工事中のため,来社される方はご注意ください。ご迷惑をおかけしますが,みなさまよろしくお願いします。

ゴールデンウイーク休暇のお知らせ
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いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。ゴールデンウイーク、下記の期間を休業日とさせていただきます。 4月29日(木) ~ 5月5日(水)5月6日より通常営業いたします。 休業期間中にいただいたお問い合わせについては、営業開始日以降に順次お返事させていただきます。皆さまよろしくお願いします。

上棟日和。
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田原市赤羽根町の現場。雲一つない気持ちのいい天候の中,上棟作業をさせていただきました。回りには小学校や中学校,ホームセンターなどもあるとても過ごしやすそうな場所。田原らしく,北側にはキャベツ畑が広がっています♪青空がほんとうに気持ちいい。お昼には棟があがり,一重目の屋根,防水,そして二重目の屋根まで無事終わり,夕方5時過ぎ無事上棟式を迎えました。Hさまおめでとうございます。お餅投げがやりたいとのことでしたので,コロナが少しでもおさまっていればと思いましたがウイルスには逆らえません。少し残念な気もします。…がでもご家族で式に参加いただきお子様たちも喜んでるんじゃないかなって思えるとてもほほえましい,思い出に残る式になりました。最後におHさまからねぎらいの言葉,丁寧な品もいただき,ありがとうございました。安全第一で頑張っていきますので今後もよろしくお願いします。せっかくの建築ですので遠慮することなくどんどん足を運んで,仕事と進み具合を見ていただければなと思います。Hさま,本当におめでとうございました!!

落ち着きのある間取りにするには。
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家事をテーマに代表されるさまざまな『動線』例えば,洗濯物⇒干す⇒しまう買い物から帰る⇒しまう⇒キッチン…など。これらは間取りの時にとてもイメージがしやすく,話として必ず出てくる部分なので,私自身も提案の際によくなるように心がけています。でもそれ以上に注意しているのが『居場所』人間は常に動き回っているわけではありません。ゆっくりしている時間の方が多いはずです。いい間取りはその『居場所』が動線と重ならずゆっくりできる空間になっています。これを考えない間取りが建売をはじめ多く存在します。このブログを読んでいるあなたの家もそうなっていませんか?例えば一瞬で考えられるこんな間取り建売でもよく見るし,ハウスメーカーや注文住宅でもよく見るような間取りです。この間取りが出てきたあなたは家事動線のスムーズさに感動!いいじゃんって思うかもしれません。ですがこれに書き込みをしてみると…このように動線だけを気にして間取りをすると,実は通路だらけになってしまいます。そして住んでみて初めてその落ち着きのなさに気づきます。リビングを通って他の場所へとなりますので畳数以上に狭い住まいの完成です。そこで登場するのが『回遊動線』。行き止まりを作らず通路を何かと兼ねるような作り方。まったく同じ大きさで和室が少し小さくなり畳コーナーのような空間になりますが…このように動線に重ならない落ち着いた空間が出来ます。和室の収納はウォークスルー出来る納戸でカバーできますし,買い物帰りにリビングを通らずキッチンへ行けます。またコロナ対策として洗面を通路に設けたので帰宅後の手洗いもスムーズです。同じ大きさの住まいでも提案次第でこんなに違います。ちなみに最初の間取りだと家の中心に壁の量が足りないので耐震的にも後者の間取りに軍配があがります。 また『居場所』は天井が無駄に高いよりも低い方がより落ち着きます。常に立って生活するわけではないので天井を高くする理由はありません。よくあることですがゆっくり休む際,ソファーに座らず,ソファーを背もたれにして床に座るっていう行為が圧倒的に多いのではないのでしょうか?それならばいっそ,ソファーというものをなくして落ち着ける場所を作った方が高い家具を買うこともないし,広く使えるはずです。 間取りって簡単に思えるかもしれませんがとても奥が深く,住み心地に大きな影響をあたえます。動線も大事ですがもっと大事なのは『落ち着ける場所』これから住まいを考える方,今まさに考え中の方。ちょっと違った見方をしてみるといいですよ。 オンラインでもご相談は可能です。お問い合わせはこちらから気になった方,相談は無料です。お気軽にお問合せ下さい。
