COLUMN住まいの情報
2025年7月の記事(10件)
記事一覧へリノベ書籍に掲載されました。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。弊社が所属させていただいている『性能向上リノベの会』昨年度末に性能向上リノベデザインアワード2024に応募させていただいた私の自宅。特別賞という賞をいただきましたが、先日発行されたリノベの会の書籍に、私の自宅が掲載されています。書店にも並んでいますが、Amazonでも、もちろん売っています♪ 1320円とそれほど高くないので、リノベをお考えの方、お盆休みに読むのにはちょうどいいと思います。

完成前に風量測定。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。弊社はもうすぐホームページがガラッと変わります。びっくりされないように予告しておきます♪ 先日内覧会をさせていただいたIさま邸。引き渡し前に必ずしていること。風量測定をさせていただきました。

夏季休業のお知らせ。
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いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。下記日程にて夏季休業をとらせていただきます。休業期間 8月10日(日) ~ 8月17日(日) 休業期間中にいただいたお問い合わせについては、夏季休業明けに順次お返事させていただきます。皆さまよろしくお願いします。

湿度を調整する方法。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今回のテーマはよく質問をいただく『湿度』について。私自身も最近大きな発見をしましたので、それを皆さんにおつたえしつつ、みなさんも高原のようなさわやかな空気環境になるように『湿度』にチャレンジしましょう! 最近私が知った反省点弊社は高気密高断熱住宅をつくる関係で、夏用のエアコンはそれぞれの住まいに1台のみでご提案をしています。24℃程度で冷房運転をすると、住まいによりますがおおむね25℃台ぐらいの快適な室温になります。それでも湿度がなかなか下がらず、70%近い湿度の場合が多くありました。室内干しをされる方も多いので、なんとかならないものかとずーっと悩んでいましたがようやくその答えがみつかりました。 対策前の室内の温湿度と床下の温湿度 ダメだった原因25℃ぐらいで安定した室温になるのはいいのですが、そのせいでエアコンの吹き出し温度が露点温度以上になっていました。エアコンは動いているのですが、除湿させるための結露が一切起きていない状態。除湿は結露でしか絶対にできません。結露がおきていないということは室内空気の除湿が全くされていないということ。エアコンの外にあるぽたぽた水がでてくるところ、乾いているのは除湿が出来ていない証拠。だから70%もの相対湿度があったわけです。 完成引き渡し前物件にて湿度対策と実験室温が一定に安定するのは高気密高断熱住宅のいい点ですが、その部分は除湿にとってはデメリット。そこでエアコンの除湿機能を適宜有効に使うことが大事だとわかりました。除湿モードは室内の相対湿度を下げる目的で動きます。冷房運転は室内の温度を下げる目的で動きます。そもそもの目的が違うのです。除湿運転にも設定温度がありますので、思い切って18℃で除湿をかけてみました。そうすると、見事なまでにエアコンのドレイン配管からぼたぼたと水が落ちてきます。しっかり除湿が進んでいる証拠です。 対策後の室内の温湿度と床下の温湿度 結論部屋の温度が一定になると冷房運転では除湿はできません。その場合、エアコンに熱を加えフル稼働をさせる、もしくは今回のように除湿運転にするしか方法がありません。エアコンに熱を加えるぐらいなら、除湿を18℃で運転した方が効率がいいように思えました。ただし、エアコンからはめちゃくちゃ冷たい空気が出てきますのでやり過ぎは注意が必要です。個人的には日中だれもいない時間帯に除湿をかけておいて、帰ってきたら冷房運転に切り替えるのがいいかなと思いました。18℃で除湿運転をした際に1日の電気使用量が8.3kwでした。太陽光モニターなので細かなことはわかりませんがおおむね1時間あたり300~400Wで動いてます。( 引き渡し前の物件で、家電など使っていないのでほぼあっているはず) 太陽光モニターの1日使用電力と1時間あたりの使用電力 これを2日間やったところ、約26℃ 相対湿度70%だった室内の環境が 約21℃ 相対湿度61%まで下がりました。絶対湿度という専門的な単位でお伝えすると、空気1立米あたり16gほどの水分だったのが11.5gぐらいまで減りました。使った電気は2日間で約16KW。さすがにこの環境は寒すぎますので、この水分量を保ったまま、26℃程度まで室温を上げたいところです。そうすると26℃ 相対湿度50%以下の高原のようなさわやかな涼しさのある住まいへと生まれ変わります♪理想的な室内環境!!!ちなみにユニットバスのドアを閉めたままにしていたため、ドア部分で結露がおきていました(汗) 長々と湿度のことを書きましたが、私自身がこれまで知らなかった部分や気づけなかった部分があり、それを発見した喜びもあり皆様にお伝えさせていただきました。こうした室内環境は高気密が大前提になりますので、気密の悪い家ではなかなか実現できませんが、暑い夏にさらっとした室内環境はこれ以上ない快適環境です。湿度が低いと必要以上に室内を冷やす必要がなくなりますので、体にやさしい環境になります。みなさまもぜひご自宅で試され、快適な夏をすごされるといいなと思います。暑い日が続きますのでくれぐれもお身体ご自愛ください。

半分リノベ 電気配線の打ち合わせ。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で家半分リノベ施工中のKさま邸。豊橋市の耐震補助金の検査を無事終えた現場は、ようやく床上げ(床をつくる作業)がすすみ、電気配線の打ち合わせを現場にて行わせていただきました。既存の構造を活かしながら補強をし、間取りを大きく変える工事。当然使い方がこれまでの家とは全く変わるため、コンセントやスイッチの位置はしっかりと打ち合わせ。ここまでくると、耐震的にはしっかりしていますので、どしっと構えた構造をご覧いただき、安心していただけたかなと思います。といっても、私たち以上に現場へ足を運んでいただいているので日々の変化に安堵いただいていると思います。この住まいは、おおよそ30坪ほどの家の半分をフルリノベする工事。当然、リノベしない半分は既存の耐震性能のまま。それでも、当時建築いただいた大工さんがしっかりとされている方でしたので、この時代の建物にしては構造がしっかりしているなという印象。既存の部分には一切手を加えませんので、耐震に対してはリノベする部分の壁は出来るだけ既存の壁の強さに近いものを使ってバランスを保つことが大事。建築用語で『偏心率』と言いますが、家全体で見たときに部分的に強くした耐力壁は地震力により、ねじれる現象がおきます。そうならないために、弱い壁をバランスよく配置することが大事。何度もブログでお伝えしていますが、ものすごく大事なのでしつこく伝えています。これから断熱、気密工事に入っていきますが、リノベ部分のみ新築同様の断熱気密性能を確保します。特にリノベの場合、気密は難しかったりしますので慎重に慎重に工事を進めてまいります。Kさま、打ち合わせありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

4人家族で住む平屋のご提案。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で建築計画中のWさま邸。先日、初回の計画案のご提示をさせていただきました。平屋完結型がいいというご要望に対して、敷地の大きさや周辺環境を考えると子供部屋だけのために2階をつくっても将来的に使わなくなるのではないか?。いっそコンパクトに平屋計画にし、子供部屋は将来的なご夫婦のための書斎などで使う個室にした方がいいのではないかということで、平屋でのご提案をさせていただきました。要望には特に女性の方から多くいただく『ただいま動線』と言われる、土間→片付けファミリークローゼット→手洗いという計画を無駄なくご提案いたしました。また要望にはありませんでしたが、玄関からパントリーを経由しキッチンへ直接行ける動線も確保させていただきました。この2の動線を確保することで、室内は乱雑にならずかたづけしやすい間取りとなります。そうしたことを入れながら4人家族、24坪台でのご提案!。動線ばかりを気にした間取りによくありがちなダメポイントというのがありまして① 動線に入ってしまって落ち着かないリビング② 家事動線ばかりを気にしすぎて、窓のある方向が南側だけこのような間取りになると動線はよくても、すごく狭く感じ畳数以下に感じる住まいが完成します。30坪とかある家で無駄に広いけど狭いみたいな間取りはほとんどが①②の合わせ技になっているでしょう(笑)落ち着くリビングと四方八方に抜けていく窓の配置はなかなか難しいのです(汗)その上でご提案は必ず許容応力度計算による耐震等級3以上になっています。また建物がひねる心配の偏心率、今回は0.02以下となっています。耐震等級3の偏心率許容値が0.3という数字なので(数字が大きいほどひねる)ほとんどひねることがない安全な構造計画。実際に実施設計に入る段階で構造はさらに詰めていくのですが、この段階で耐震等級3に余力を1割以上もたせた設計となっています。そのため、この先に『壁が増える』『柱が増える』などの心配はなく、また経済的な構造設計をしていますので木構造の費用を抑えることにもつながります。こうしたことを初回の提案からさせていただくと、私たち自身も提案する際に安心感があります。簡単そうに見える間取りかもしれませんが、ちゃんと考える間取りはなかなか難しいのです(汗)Wさま、ご提案させていただきありがとうございました。予算は増えるご提案でしたがライフプランのお話しもさせていただき、安心感を持っていただけたかなと思います。ご検討よろしくお願いいたします。

エコハウス大賞ノミネート。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工させていただいた『ちょうど暮らしの平屋』。ちょうど暮らしの平屋の施工例はこちらから。こちらの作品を第9回日本エコハウス大賞に応募させていただきました。多くの応募作品の中から弊社の物件が新築部門4件の中の一件としてノミネートされました。日本エコハウス大賞のページはこちらから。これまでよりよい住宅を提案していくため、学びを続けてきました。そうした廻りの仲間たちからいい刺激を受け、今回の応募に至りました。蒼々たる審査員の方々の審査を受け、作品がノミネートされたのはお施主さまとの想いの共感、これまでの努力あっての賜物です。この作品への想いは現代の物価高の中、住まいはこれまで以上に高価な買い物になったことに対する私なりのアンサーです。そんな中で不要なものは排除し、ミニマルに暮らし、その上でスクラップアンドビルドを繰り返すことなく次の世代へ住み継ぎ残せる住まいにすること。安い金額でそれなりのものを作ることは簡単ですが、それは後世に残すものでなく再び解体し新築することを繰り返す。それは資源の少ない日本にとって、私は間違ったやり方だと考えます。昔の住まいは解体した木材を大切に次の住まいへ引き継ぐこともしていました。私の住むリノベモデルはまさにそれにあたります。現代の新築においても普遍性のあるデザインにし、住む人が変わっても対応できる骨格(構造の骨組み)にしておくことはとても大事だと考えます。そんな想いが審査員の方々に伝わったのかなと思いました。 公開審査に向けて、これから資料作成がスタートします。ノミネートされた方々は何人も知っている方々がいて心強い。ただ公開審査の日は建築の勉強で海外にいる予定。ただでさえ慣れていないZOOMで時差6時間、海外からのプレゼン。今から不安だらけですが、頑張ります汗。

リノベの気密チェック。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。田原市で施工中のフルリノベ物件 Kさま邸。気密処理工事が終わりましたので、気密チェックに行ってきました。新築と同じように送風機を使って家の中を負圧にし、気密漏れしていそうな個所をひたすらに探すという地味ですが大事な作業です。いつもの新築は外断熱なので、気密は面材部分と外断熱の部分で二重に取っています。今回のリノベでは、外周の耐力面材での気密はあきらめました。おおむねリノベをする物件では柱や梁がまっすぐでないため、数センチの壁の誤差は当たり前。それをまっすぐにしながら工事していますので外周耐力面では気密が取りづらくなります。そのため、室内の可変調湿シート部分での気密層のみとなります。屋外の防水処理と同じように室内でもゴムシートを使って貫通部の気密処理をします。こうすることで貫通孔からの気密漏れは換気部材本体の精度上の漏れのみとなります。防湿紙の内側には配線層として内胴縁を打ちます。できるだけ防湿シートを貫通させない配慮です。それでも一部は貫通してしまいますが、その部分はオリジナルの配線ゴムシートで処理しています。配線は束にすると配線と配線の間に隙間が出来て、気密漏れを起こします。弊社では配線と配線はわざと隙間を開けて施工し、ゴムシートに小さな穴をあけ、無理やりその穴を通すことで気密化します。いろいろ考えてこの方法に行きつきましたので、同業者も目からうろこの内容なはずです♪外部はいつものスギ板工事が終わりました。ユダ木工の玄関ドアもいつも通りですが、初めて横目の板を使ったので養生が取れるのが楽しみです。Kさま工事は順調です。まだしばらく先ですが、次回のDIYは木部オイル塗装工事。準備運動をしておきましょう。

木造住宅耐震改修費補助金の工事。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で平屋のリノベーションを行っているKさま邸。家半分はそのままで、残りの半分をリノベーションする工事。工事している半分側に構造用面材が貼られ家らしくなってきました。今回の物件は豊橋市の木造住宅耐震改修費補助金を利用した工事になっています。豊橋市の方による構造金物及び耐力面材のチェックも行われました。新築と違いリノベーションでは現場で様々な不都合が出てきます。だいたいの建物はまっすぐに建っていません。(大工さんたちは面(つら)がそろっていないといいます)そろわないまま現状合わせでつくるのか?、微調整しながらまっすぐにしていくのか?面材耐力壁を使うので釘の長さにも関係してくるのでなかなか思い通りにいかないこともたくさんあります。現況で出来る最優先を選択するのも、現場管理上とても大事な判断になります。梁が丸くなっているので耐力面材の角は欠きこむのか?、金物がとりつく予定の梁と柱に予定した金物がとりつかない…など。市役所の方はとても厳しい目で見ていかれましたが、部分的に相談しながら無事構造検査を終了いたしました。あとは完成に向けて資料の訂正をして再提出すれば無事補助金が入金されることになるでしょう。どんな工事であっても、屋外とのつながりを意識して窓を配置します。約16坪ほどの内部空間を新築のように変え、また耐震性能は評点1.0以上となり、断熱気密は弊社が行っている新築基準同等。梅雨明けですか?という天気が続いているうちにサッシまで取り付けできれば安心です。Kさま工事は順調です。引き続きよろしくお願いいたします。

ちょうど暮らしの平屋 お引渡し。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工させていただきましたFさま邸。ちょうど暮らしの平屋 vol.1の引き渡しをさせていただきました。引き渡しではいつもざっと使い方の説明をさせていただきます。網戸の外し方や、窓の開閉方法、建具の調整の仕方など。弊社を頼っていただくのもいいのですが、ご自身で調整やメンテナンスが出来るほうが絶対にいい!そう思っていろいろと細かなことまでお伝えしています。ちょっとしたことがご自身で出来ると、不具合が出てもすぐに直せます。なんでもそうですが、特に建具は使っていれば少なからず狂いが生じてくるでしょう。それはしょうがないのです。直せること、手入れできることがとにかく大事。そう思いおせっかいなお伝えをする。最近のお施主さまは皆さん、メモ帳をもって熱心に聞いていただけます。もしかしたらこの様子を動画で撮影し、それをお施主さまにお送りした方がいいのかなとふと思いました。それから定番のエアコンの使い方。今回は第三種換気という、機械排気、自然給気の方法をとっています。その場合の季節による給気口の開け方とエアコンの使い方をじっくりと説明いたしました。第三種換気の場合、給気口の使い方を誤ると室内に外気がすーっと入ってきて不快に感じます。この時期は特に湿気を帯びた空気のため、除湿と高湿度を繰り返すようでは高気密住宅の意味がありません。正しい使い方で湿度50%台のカラッとした室内を保てるでしょう。Fさま、ご新築おめでとうございます。新しい挑戦に対して、弊社の想いと重なりコンパクトながら広がりを感じるとてもいい住まいが完成しました。快適さを存分にご堪能ください。お引渡しからのお付き合いの方が長くなります。今後もよろしくお願いいたします!
