COLUMN住まいの情報
2024年10月の記事(29件)
記事一覧へリノベ相談の参考になった点。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。先日のリノベーション相談&内覧会。お越しいただいたみなさまありがとうございました。どの方も時間以上にゆっくり過ごされ、コンセプトモデルハウスの心地よさを実感いただきました。みなさまからとても好評だった点をお伝えさせていただきます。性能面での大切さとやってはいけないことがよくわかった。みなさん性能面はたくさんの工務店さんが発信されていますので、よく知っているという方が多くいらっしゃいますが、その真意を知らない方が多く感じます。数字だけのことで本質が伝わっていない。例えば耐震であれば、とにかく強くすればいいと思っている…、でもリノベーションにはそれが不向きな場合があることを知らない。また断熱も同じですが、とにかく高断熱にすればいいと考えられているのですが、結露リスクが伴うこと、またなぜ結露が起こるのかを知らない。表面だけのリノベーションで起こりえる問題を、出来る限りわかりやすい言葉と画像でお伝えいたしました。私が心配していることは、この数年とにかく増えた『リノベをしたあとの後悔』です。現地調査に行くと思った以上に知らずに造っているケースが多い。お施主さまが知らないのは当たり前なので問題ありません。現場の大工さんが知らないのはよくあるができれば知っといてほしい。工務店さんが知らないというのもよくあるが勉強不足だから興味をもって知ってほしい。。 昔北海道でナミダダケ事件というのがありました。なみだだけ事件のググるはこちらから。結露が原因で木が腐って構造として意味をもたなくなってしまうというものです。北海道ほど冬の気温が下がらないにしても、高断熱化しているこの地域でも内外温度差はどんどん大きくなります。内外温度差が大きいほうが結露は起きやすい。夏場、27℃の室温に氷の入った10℃程度以下の飲み物を入れた時を思い出してください。すぐに結露します。施工者が防湿気密のことをしーーっかりと知ったうえで工事をしないと大変なことになります。コップの結露は目に見えてますから、ふくことができます。壁の中の結露は見えていませんから、ふくことはできません。気温の状況が変わり乾く場合もありますが、結露はないほうがいいに決まってます。リスクは少しでも減らす。そうした施工がリノベーションではとくに必要です。なんか心配になってきた…という方はお気軽にお問合せください。ご相談はこちらから。後悔しないリノベーションにするために、勉強することを強くおすすめします。お知り合いの大工さんに頼むっていうのは、もしかしたらやめた方がいいかもしれません。(汗)

床材施工 スタッフ自邸。
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ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。自邸の工事は大工造作工事が順調に進んでいます。 先日床貼りの作業が完了しました。自宅ではオークの床材を施工しました。 乱尺といって長さが400㎜~1800㎜のものがバラバラに入っています。一般的な材料は、1800㎜ほどの一定の長さ材料を貼りますが1本ものという継ぎ目のない材料はとても高価な材料です。また同じく1800㎜ほどでユニという材料がありますが、そちらは長さ方向に対し、短い材料が継いである材料になります。その間になるのが今回使っている乱尺材という床。配送されてきた床材をばらし、長さを分けて並べてバランスよくまたセンスよく貼っていく作業になります。床材は種類が豊富で樹種によって特徴が異なります。床が占める面積の割合は大きいので完成した時の雰囲気が変わります。床材では針葉樹と広葉樹で大きく変わりますが、日本人は基本的に素足で生活します。針葉樹のスギやヒノキは柔らかいので長時間の家事など歩いていても疲れにくく、肌触りがいいので素足でも気持ちがいいです。一方で物を落として傷つきやすい特徴があります。今回選んだオーク材は固くスギなどに比べ傷つきにくい材料になります。 上がオークで下がスギの赤身です。グレードによって節の数も変わってくるので小さなサンプルだけ見て決めるとイメージと違った!となってしまうことも…。自宅で使ったオークは広葉樹で堅いので実際に持ってみるとかなり重く感じます。私がオークを使った理由は床材だけでなく家具など幅広く使われ、和洋問わず長く愛されている樹種を使いたいという理由からです。 ご自宅を検討される際、たくさんの床材があり悩まれるかと思いますがご参考になさってください。 最後に弊社ではシートや単板を貼った合板フローリングと言われる材料は一切使いません。その理由ですが① 出来上がりが最上級によくあとは劣化するのみ② 傷がついても一般の方では直しようがない③ お手入れは特別なワックスが必要で基本的に一般の方が使わない材なので扱いが難しい④ 15年も経つとリフォームしたくなるぐらい見た目が悪い⑤ 呼吸をしない材料なので、汗ばんでいればペタペタする。足触りが悪い。無垢の材料を使うと① 出来上がった後は自然に色が変化し経年美を楽しめる② 傷がついた場合は部分的にやすりで削り、DIYで手入れが出来る③ お手入れはオイルを塗るだけ。ちょっとのことならお料理の油でもOK④ 全体が傷んで気になるなら、やすりをかけオイルを塗ると元通り⑤ 1年を通してさらっとしていて、足触りが気持ちいい 物価高により床材も価格は上がっています。でも体に触れる部分だからこそ、気持ちのいい材料を使いたいものです。気持ちのいい床で過ごされたい方、お問い合わせはこちらから。みなさまの家づくりの参考になれば幸いです。

11月の内覧会の見どころ②。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今週末に予定させていただいている豊川市の新築内覧会。住まいの見どころをお伝えさせていただきます。 この住まいは東側道路の敷地になっていますが、一般的に東道路の場合、駐車場を南東の角にとります。南北に長い敷地であれば、その計画で問題ありませんが、この敷地の場合正方形に近いため南側に駐車場をとるとプライバシーのない庭が完成します。しょうがないといってしまえばそれまでですが、プライバシーのない庭が出来ると、大きな窓のカーテンがあけられない家になります。庭は人目が気になり、家の中にいても人目が気になる、そうなると落ち着いた生活ができないため出かけたくなる家となってしまいます。下の図のような計画が、一番一般的で、一番いまいちだと思います。 建物は間取りを考えるよりも先に、やることがあります。最初にこの敷地の一番いい場所を見つけ、その次に駐車場の位置を決めます。駐車場がリビングから丸見えなのは、先ほどお話しした通り落ち着きのない家になってしまうので絶対にそうならないような計画にします。そこで私が考えた配置が以下のような図になります。普段、買い物やお子様が乗り降りすることがおおい車は玄関先に。仕事のみの利用の車は道路側に。縦列を嫌う方がいますが、たまにくる来客のためなら問題ないでしょう。ここまでを決めた後に間取りを考えていきます。ここまでのプロセスを大事にしないと、出来上がった後の住まいは『家』はいいけどなんかいまいち…になってしまう可能性があります。外構計画まで入れておくことで、全体予算もぶれない計画となるわけです。プライベートな庭は廻りの目を気にせず楽しむことができます。朝食や昼食を外でとることもできるでしょう。この住まいは猫ちゃんがいますが、家族として、でも外に出すとご近所さんに迷惑が掛かってしまうのでデッキのベンチ部分に格子のある小屋が備わっています。この部分は家の中から自由に出入りが出来るため、猫ちゃんのための外気浴スペース。お施主さまとの会話の中から生まれたオリジナルアイテムです♪道路を挟んだ東側の住まいには2階の窓がなかったので、中庭のプライバシーは守られます。西側の建売の住まいからの視線も配慮し、見られることはありません。裸でプールに入っていても誰からも文句は言われないでしょう(笑)これからの時期は庭キャンプがおすすめかな。広すぎると落ち着かない空間になりますが、おおよそ20帖ぐらいの空間ですが草取りするにも嫌じゃない、ちょうどいい大きさ。週末だけ使うのはもったいないので、毎晩ここで楽しんでもらえると提案した私としてはとてもうれしく感じます。この囲まれた空間の良さは来てみないと絶対にわかりません。囲まれている材料が自然素材のスギ板というのも気持ちよさのポイントです。まだ予約はできますので、自宅で庭キャンプしたいという方はぜひお越しください。ご予約はこちらから。みなさまのご来場をお待ちしています。

木の家の引き渡し。
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豊橋の工務店。ニコハウス設計室代表、一級建築士の鈴木です。今月内覧会を開催させていただいたKさま邸。先日、お引渡しをさせていただきました。いつものお引渡しは、使い方を説明させていただきおおよそ30分ほどで鍵のお渡しをしていますが、いろいろな説明をとても熱心に聞いてくれるKさま。メモもとっていただき、また質問もいただくので一か所づついつも以上に念入りに使い方の説明をさせていただきました。必ずお伝えしなければいけないことの一つに24時間換気の清掃があります。弊社はダクト式の熱交換換気を採用させていただいておりますが、1か月に1回の清掃をお約束していただき提案しています。高気密になりすきま風はほぼないので、室内の換気は第一種換気扇頼りになります。この入口からの給気が減ってしまうと、室内環境が悪くなってしまうため絶対に掃除してくださいとのお願い。脚立だと大変なので換気扇をつける場所の天井高さはいつも2m程度。作業性は良好です♪やることリストその②、床下エアコンの使い方。これまでのエアコンの使い方とは全く変わります。基本的にはつけっぱなしで使っていただきますが日射熱を取り込める昼間は消すのもありでしょう。でも床下エアコンは床下にあります。リモコン受光部が床下のため入り切りするのがめんどくさい。そんな方にはエアコンとは別売りであるWi-Fiユニットをお勧めしています。数千円で変えますが、それを取り付けることでスマホで細かな時間設定ができ時間帯によって入り切り設定も可能です。太陽光がついているとはいえ、より脱炭素に向かうため、エネルギー消費量を減らすのはとてもいいこと。まだ弊社が遅れているなと思うこと。それはお施主さまにお渡しする書類の数々。今回も分厚い説明書と保証書をお渡ししましたがもう少しスリムにしたいと感じます。デジタルデータでもいいんだけど、使い勝手がいい人ばかりではないため悩ましい。いつも何かいいアイディアはないかと考えながらアナログ的に説明書をお渡ししています。お打ち合わせを重ね、自然とのかかわりに深く共感いただき自然に寄り添った暮らしがしたいということで、『鳥の巣箱』が欲しいといわれましたので私が設計施工し、それをプレゼントしました。ついでに断熱性能も計算してみました(笑)鳥の巣箱耐震等級:免振構造のため不要断熱性能:U値 8.0気密性能:測定不能 半年ほどの期間ではありますが、何度も足を運び見てきた現場。カギをお渡しすると、わが子が巣立っていく感覚になりいつも感慨深くなります。Kさまご新築おめでとうございます。気持ちのいいコンパクトな住まいになったなと実感しています。内覧会の際に庭でゆっくりしていると、その心地よさを実感いたしました。心地よさで出かけなくなり、おそらく毎週末のようにバーベキューをすることになるでしょう(笑)たくさんのお気遣いの品、本当にありがとうございました。お引渡し後の方が長いお付き合いになります。引き続きよろしくお願いいたします。

スギ板外壁は大丈夫?
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。弊社で最近多くなったスギ板外壁。内覧会でよく疑問を持たれますのでそのことについてお答えいしたいと思います。皆さん以下のような質問が多いです。① 木の外壁は高くないですか?② メンテナンスは大変じゃないですか?③ 腐らないですか?その他にもありますが大きいのが以上の3点。この疑問を解決していただこうと思います。読むのが面倒な方は弊社YouTubeチャンネル『ニコチャンネル』にも投稿しています。ぜひご覧いただき、木の外壁の検討をあれてみてはいかがでしょうか?ニコチャンネル 『木の外壁、疑問を解決します』はこちらから。その① 木の外壁は高くないですか?結論を先にお話しすると、ガルバリウムと同じぐらいです。弊社で使わないサイディングの金額も調べるとほぼ同じでした。一般的には高級な外壁のイメージを持たれるようですが、差額はほとんどありません。なぜなのかということですが、サイディングの場合はサイディングを貼る専門の業者がきます。その方たちは外壁を貼るのが仕事。それ以外の工事は一切やりません。工期通りに外壁がしあがっていればよく、その後現場にくることはありません。木の外壁は大工さんが貼ります。防水施工も責任を負いながら内部の造作工事と合わせて、天気を見ながら外壁の工事も行います。大工さんは木の外壁を貼り終えれば、室内の工事に取り掛かれますが、外壁屋さんは帰るだけ。それでも手間としては必要になります。時間の無駄がなくなるのは、イメージできるかなと思います。また廃材という点でサイディングの場合、貼った後のゴミは燃えない産業廃棄物になります。余った材料も、もちろん産業廃棄物です。木外壁の場合、木なのでウッドフェンスなどで流用することができます。産業廃棄物ではありますが、他のことに流用できるのもポイントです。材料は、荒材と言って表面がガサガサしている木を使います。その方が水が染み込まない、加工工程が減りコストを抑えられるからです。以上のようなことから弊社では、けして高価な材ではなくお値打ちに使える材料として皆さんに愛されています。その② メンテナンスは大変じゃないですか?ほとんどの方が大変だと思われていますが、それは一部で当たっていて、一部では間違った情報になります。当たっているという点では、製材してすぐの木は淡い木の色をしています。その色が好きだ!、もしくは塗装した木の色が好きだ!という方にとっては、塗装が必要になりますので定期的な塗装コストがかかります。逆に木本来の色であるグレーがいい!という方にとっては色の変化を経年美化として楽しめば、塗装の必要は一切なくなります。再塗装なし。塗装という点ではメンテナンスフリーになるわけです。色の変化が許容できる方限定になるので、あなた自身でメンテナンスは大変なのか、そうでないのかが分かれます。このお話の際にいつも話題に出す神社。『お近くの神社は塗り替えやメンテナンスを頻繁にしていますか?』おそらくしていないでしょう。というかあなたが生まれたころからそのままの姿でしょう♪③ 腐らないですか?この質問もとても多くいただきます。おそらく木製デッキで腐っているのを何度も見聞きしてきたからだと思われます。結論を先にお伝えすると、乾けば腐りません。乾かないなら腐ります。外壁はデッキのように水平に貼るわけではありません。壁面に貼るので、水がたまる心配がありません。木は水分があることにより腐朽菌が発生し腐ります。雨が降った翌日でもすぐに乾いてしまうので、腐っていく心配はほとんどしなくていいでしょう。ただし、乾くような施工がされていない場合、通気胴縁の通気が不十分、水がとどまる箇所がある、そういった場合はその部分から腐っていくことがあるため、施工には十分な注意が必要です。もし万が一腐ったりした場合、木の外壁の張り方によって、再施工交換は容易にできます。この点が木外壁の最大のメリットです。一般的なサイディング、ガルバリウム、塗り壁などは部分補修が不可能です。その点、木の外壁は廃盤がなく部分補修が可能です。がんばればDIYでご主人さまでも直せます。また1枚当たりの金額も2000円でおつりがくるぐらいなので、外壁再塗装などに比べたら明らかにお値打ちでしょう。木の外壁の心配する点をいくつかお伝えいたしました。この内容は弊社YouTubeチャンネル『ニコチャンネル』にも投稿しています。ぜひご覧いただき、木の外壁の検討をあれてみてはいかがでしょうか?ニコチャンネル 『木の外壁、疑問を解決します』はこちらから。景色に馴染み、地域に馴染む。ご近所にも喜ばれる木の外壁、日本の景色を昔のような美しい景色へと取り戻しましょう。

11月の内覧会の見どころ①。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表 一級建築士の鈴木です。来週末に予定させていただいている豊川市の新築内覧会。住まいの見どころをお伝えさせていただきます。この住まいは1件挟んだ北側に佐奈川が流れていて、春になると桜がとてもきれいに咲く場所。自然豊かな川沿いにふさわしい地域に馴染んだ住まいを計画することをイメージいたしました。まずは敷地内から桜の見える位置を確認し、その位置に桜を眺められる窓をとり計画。現在は南側敷地は畑になっており日当たりは良好ですが、いつ建物が建つかわからない敷地のため、3階建てが建てられたとしても気にすることなく生活が出来ることを前提にプランいたしました。また長く住んでいらした北側の方への日当たりはシミュレーションで確保させていただき、家が建ったことにより威圧的にならないようやさしい外壁を使った計画とすることを考えました。いくら自分の敷地といえど、ご近所への配慮も必要だと考え、その旨をお施主さまに了解いただき進めていきました。また猫ちゃんと一緒に住むことを前提にしていましたので、猫目線に立ち(私は飼ったことがないですが汗)、楽しくなる工夫をたくさん盛り込みました。吹き抜け廻りのキャットウォークだけでなく、お施主さまとの話し合いでうまれた外を眺めるための猫専用の奥行のある窓台。また廻りの方に迷惑をかけることなく、外にも出られるようにということで、常に外に出られる空間をデッキ下に備えました。この試みは初めてです。お施主さまに愛猫の通れない幅を検証していただき造った小屋のような空間。みんなでバーベキューしているときも愛猫が家族と一緒にいられる場所。ちょっとした気遣いでしたがうまくできたのではないかと思います。このスペースに潜り込んで猫気分を味わってみましたが、外が明るいため閉塞感は感じませんでした。猫ちゃんが喜んで使ってくれることを楽しみにしています。いつもの通り、床下エアコンを採用いただき吹き抜けを持つ豊かな空間に仕上がりました。今回のお施主さまによる建築参加DIYは□ 外壁塗装□ 内装しっくい塗装おそらく1か月ぐらいは現場に通っていただいたことと思います。お施主様に『ほかの人の住まいでも手伝っていただけますか?』と聞いたら『二度とやりたくない…汗』と。それぐらい大変な作業でしたが、職人さんの大変さもわかっていただき、またメンテナンスノウハウも蓄積されたことと思います。内覧会は絶賛予約受付中です。内覧会予約はこちらから。みなさま、ぜひご利用ください。

DIYで軒天塗装。
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豊橋の工務店、ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。先日、軒天を自分たちでDIY塗装しました。今回の塗料はキシラデコールのやすらぎ。キシラデコールは防腐、防カビ効果のある浸透性塗料です。外部塗料としては一番メジャーかな。弊社では新建材はなるべく使わず、手を入れることで長く使えるものを素材として選んでいます。自宅ではクリア塗装とし、木目を生かした濡れとしました。塗装前塗装後ビフォーアフター写真を撮りましたが、クリアなためあまり変化が見られません…。 自宅ではヴィンテージの家具を使っているので年に一度オイル塗装をします。鉄筋コンクリートのマンションなので湿度が高くカビが出ることもありますが、手がかかるなと思いながらも愛着がわき、気に入っています。 上手くコツをつかむまでは塗料がぼたぼた落ちて大変でしたが几帳面な主人はスムーズに塗り進めていき、一度塗りは半日ほどで終わりました。途中雨が降ってきて少し中へ避難しましたが、子供たちは自然と窓際に行き、屋根から落ちてくる雨だれをじーーっと見ていました。以前は雨樋をつけて当たり前だと思っていましたが、最近は「雨も楽んでほしい」という想いで雨の日の水の音や流れを愉しむ工夫を提案するようにしています。鎖樋で音や視覚的な楽しみ方だけでなく、わざと切りっぱなしにし滝を造ってみたり、見えない雨どいをしつらえ?ます。雨の日が来るのが待ち遠しくなるようなそんな提案も楽しいと思いませんか。施工中の自宅でも雨だれを楽しむため軒をしっかり出し、軒樋をつけません。家で楽しく過ごす仕掛けや知識をたくさん勉強していますので気になる方はぜひ弊社まで。 中古を買ったり、リノベーションを考えている方は週末の相談会へお越しください。リノベの相談会、ご予約はこちらから。大前提として、暖かく涼しく耐震化し長く住み続けられる提案をいたします。 新築を検討中の方。みんなが大好きなバーベキュー、人目を気にせず楽しめる猫と一緒に住む木の家。自然と暮らす、心豊かな暮らしをされたい方はぜひ新築完成内覧会へお越しください。新築の内覧会はこちらから。猫ちゃんが家にいながら外を感じられ、ベンチとしても使える猫小屋も完備しています♪まだ予約には余裕がありますので、みなさまぜひお越しください。よろしくお願いいたします。

基礎配筋の確認。
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豊橋の工務店。ニコハウス代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で施工中のKさま邸。景色がとても素晴らしい場所に、景色に正対して建てる低い平屋の住まい。間口20m声に対して奥行5mほどの建物です。この建物も床下エアコンを採用していますので、土間面にはスタイロフォームを敷いています。スタイロフォームはシロアリ薬剤の入ったスタイロATというもの(白いスタイロ)と青いスタイロフォームがありますが、弊社ではシロアリ対応をしていない青いスタイロを使っています。理由ですが白いスタイロがめちゃくちゃ高い。外部なのでシロアリ化学薬品を地面に撒き、その上にスタイロを敷いています。化学薬品は5年ほどで揮発して効果がなくなるとのことですが、基礎下のスタイロがすべてシロアリ被害にあうということは考えられない。また万が一食害されたとしても、そもそもの目的が地面への床下エアコンの放熱を防ぐことなのでスタイロATに変えるほどのランニングコスト差には至らないという判断です。平屋で30坪あると基礎の上の移動はめちゃくちゃ大変です。真夏でなくてよかったなと思います。景色に癒され、気候の良さにも癒されながらの工事。パッシブデザインの要素も入った住まいなので、寒くなってきてからの室内工事も快適そうです。来月の上棟に向け工事は順調です。Kさま、引き続きよろしくお願いいたします。宿題しっかり確認しておきます。

追加 11月の完成見学会のお知らせ。
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豊川市で施工させていただきました『猫と暮らす木の住まい』にて完成内覧会を開催させていただくことになりました。みなさま、ゆっくりとされてくこともあり内覧と合わせて、実物件での具体的な住まい相談もさせていただきます。各時間2時間の枠をとっていますので、のんびりとお話することが可能です。こちらからの営業活動は一切ございませんの安心してお越しください。開催日:11月9日(土)、10日(日)開催場所:豊川市御幸町 こんな方におすすめ□ 他社で間取り提案をうけたが、新たな可能性を見つけたい方□ 敷地の個性を活かした家づくりを考えたい方□ 暮らしやすい動線設計を知りたい方□ 自然素材の温もりを感じる家に住みたい方□ 生活感を抑えた収納アイデアを求める方 建築地:豊川市美幸町 ※詳しい場所はご予約後お知らせします。延床面積:30.5坪 4人家族対応の住まい敷地面積:60.7坪 【空調計画】第一種熱交換ダクト式換気冬用:床下エアコン夏用:2階ホールエアコン耐震等級:許容応力度計算による耐震等級3断熱性能:Ua値 0.34気密性能:C値 0.18長期優良住宅

和モダンの低い外観。
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豊橋の工務店。ニコハウス代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のOさま邸。足場が外れましたので、外構の打ち合わせ。ファサードが見えてきました。北道路の間口8mほどの敷地。一般的には北側に玄関を持ってきますが、玄関が丸見えになってしまうということ、また室内に南までのみえない通路が発生してしまい落ち着きのない間取りになってしまうことを考慮し側面入りにしました。間口に対してあえて、建物を小さくしていますがそのおかげでアプローチが長くなり、奥行きのある和モダン系の雰囲気の建物になっています。隣がそれぞれ平屋と2階建てですがお施主さまには『2階建てだったよね?』と心配されるぐらい低く落ち着きのある印象。室内は開口部を抑えた落ち着きのある印象。一般的には明るくしたいといわれることが多くありますが、壁をしっかり残すことで庭につながる開口部がより美しく見えます。玄関先から影のグラデーションがあり、その先に明るい庭がある。見通せることで建物内も広がりを感じられます。それぞれの窓も壁際に寄せることで、しっくい壁を明るく光らせ室内にしっとりした雰囲気をもたらします。この住まいでは障子も多く使わせていただく予定です。障子の良さは、直接光をやわらかい光に変えてくれます。外観も内観も和のテイストの落ち着き。また照明計画もスタンドライトを多用することで、光の重心を下げ、心地よい空間となります。Oさまスタンドライト選び頑張ってください。またイージーチェアもできればお願いします♪駐車場の関係で職人さん1組づつの工事。これからしっくい下地となる紙クロス工事が進みます。この住まいは年明け1月頃に内覧会予定です。引き続き安全第一で工事進めてまいります。

リフォーム・リノベで気を付ける点。
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豊橋の工務店。一級建築士でニコハウス代表の鈴木です。ここ数年多いリフォーム・リノベーションの相談。古い家の方だけだと思われるかもしれませんが、5年以内にリフォームして水廻りまできれいにされた方々からも相談がきます。特に冬寒いという相談お施主さまが悪いわけではなく、依頼した地元工務店やお知り合いの大工さんがこれまで経験してきた勘で施工しているケースが多く、根拠なく完成まで工事されています。何が起こっているかというと、ほとんどの場合①断熱材の知識が昔のまま(勉強不足)②気密は知らない(勉強不足)この内容だといくら新しくリノベしても暖かさという点であまり意味を持ちません。『新しくしたのに寒い!』というのが本当に多い(涙)。5年前に『寒いから』ということで他社さんで断熱性のあるアルミ樹脂ペアガラスに変更しつつ断熱リフォームをされた現場。お風呂やキッチンも新しくしたにもかかわらず、寒いからということで弊社で再施工をさせていただいた例です。温熱カメラであちこち確認させていただきましたが、断熱が不足しているのは明白でしたので、新品のユニットバスもキッチンも解体させていただきました。再利用ということもできましたが、プランを優先され、断腸の想いで廃棄。汗豊橋市・田原市と地区というのは雪があまり降らず温暖です。最近は意識が変わっては来ましたが、大工さんたちでもまだまだこういった断熱への意識が高くない方々がいるのは事実です。お高性能な住まいを自社で計算や設計までされていない場合はやめた方がいいと思います。思った通りにはならないでしょう。解体をしてみると、断熱の施工方法などはびっくりすることがよくあります。そういった空間だと室温は20℃ぐらいでも、足元は10℃以下なんて当たりまえ。いくら暖めても頭の方が暖まるだけで足元は寒いまま。そのせいで、エアコンが効かない感じがして足元から暖める床暖房やファンヒーターでないといけないような気がしてしまいます。図に書くと下のようなイメージです。部屋が寒いからと暖房を強くしても、自然現象で暖かい空気は上昇し、足元などにはさらに冷たい空気が流れ込みますので足元の部分は寒いままです。イメージは気球のような感じです。なんとなく断熱し、気密を無視した施工はこのような空間を造りだします。アパートのように両側に住戸がある場合は、両側の部屋、また上下の部屋も暖かい可能性があり、性能が低くても暖かく感じます。そんな方が戸建てやリノベに引っ越すとより寒さを感じ、なんのために新築やリフォームしたのかよくわからなくなります。こういったことが起こらないようにするために、断熱をした家は気密をセットで工事しないといけません。気密の悪い部分がどこなの?ということですが軸組み工法だと仮定して例をあげると①壁と天井の取り合い及び壁と床の取り合い(廻り縁と呼ばれている材料と巾木と呼ばれている材料の部分)②窓廻りなどの開口部③コンセントやスイッチなどの開口壁の中、1階と2階の間はだいたい上昇気流が起こってますのでそういった部分の空気の流れを止めるための『気流止め』というのも重要です。 またもう一つ気を付けないといけないことが断熱やリフォームしたことにより『結露の発生』が助長される可能性があるということです。これまでの寒い家は、結露しても気密が低かったから構造躯体部分が乾いていた可能性があります。それが中途半端に断熱し、ビニールクロスで結露の水分が逃げられなくなると、構造躯体部分でカビなどの発生が考えられます。部屋を暖めることで、部屋と部屋の間の壁から小屋裏へ暖まった高湿度の空気が流れ、結露するという可能性もあります。結露は長期的に少しづつ悪さをしていきますのですぐには気づかないのがやっかいなところです。 最後にリフォームでも断熱リノベでも、現状の状況から室内で使っている材料が変わると壁内などの環境が変わります。断熱するとなるとより環境が変わりますので、知識を持って施工しないとおおきな後悔につながります。大きな費用をかけてする工事だからこそ、しっかりした知識と施工が必要になります。1~2時間勉強するのはわるくないと思いますよ。断熱リノベの相談会はこちらから。みなさまのリフォームリノベーションが後悔しない仕上がりとなることをお祈りいたします。

職人による建築費用の違い。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今回の内容は職人さんの仕事の違いによる建築費用について。費用についての三部作 最終回です。建築会社を選ぶ際に重要な要素となるコスト。選ぶ会社でコストは変わるのか?お得なことはありえるのか?結論を先にお伝えすると、全ての職人さんが常時同じでない場合、職人さんの費用は抑え目なことが多く、丁寧な仕事につながりにくくなります。常に同じ職人さんがおすすめの建築会社になります。 職人さんは1日いくらになることが適正な価格だと思いますか?昔は1日2万円が目安でしたでしょうか。これは高いと感じますか?私は安すぎると考えます。職人さんが会社に所属していない場合、自身で道具を持ち、営業車を持ち、福利厚生、税金も自分自身で支払う必要があります。1日2万円では300日働いたとしても600万円。そこから上記の費用を支払ったら、家族を養うには厳しすぎます。 私が考える職人さんの1日は3万円以上が目安です。大工さんを例にあげると、あなたの家を造るのに大工さんがいた日数が何日だったのか。一般的な建売では1か月もすると大工さんはいなくなります。1件の手間賃が100万円ないからです。とにかく急いで造って細かなことも振り返らず、考えずに造る家が建売です。自由設計ではあるけれどメーカーなどの既製品を多用した建築屋さんは、IKEAの家具のように組み立てる作業が主になるのでいつも同じ材料をつかっているなら考えずにつくれます。そのため大工さんのいる期間は建売より少し時間をかけたぐらいでしょうか。 完成までの期間で短くできない(してはいけない)期間があります。基礎工事 ※約一カ月仕上げ工事 ※クロスなら電気設備、左官合わせ1か月残りが大工さんの工事でしょう。あなたの家が4カ月で出来るなら大工さんは休みを除き最長50日ほど。150万円ほどの手間賃でしょう。 弊社の場合、造作もそれなりにありますが木の外壁が多いため、外壁も大工さんが貼ります。おおよそ80日ぐらいが弊社大工さんの工事期間目安です。250万円~300万円ほどが目安になります。弊社の家は6か月~でできますので 基礎1か月、大工さん3か月、仕上げ1.5か月、外構植栽1か月です。 適正な職人さんへの費用を見ておくことで、誰かが傷むことなくいい住まいづくりを続けることができます。大工さんの手間だけをみても100万円単位で変わりますが、その他の職人さんたちにも同じことが言えますので人件費は材料同等大事な要素です。 『建築費用の分解3部作』の投稿をさせていただきました。第一段 会社規模による費用の違いはこちらから第二段 材料による建築費用の違いはこちらから。家電屋さんなどに行くと私自身も1円でも安く購入したいと思い値段交渉をします。だから少しでもお値打ちに購入したい気持ちはとてもよくわかります。家電ならどこで買っても同じですが、工事がかかわる私たちの住まいはどこで買っても同じというわけにはいきません。とてもたくさんの手間がかかっているのです。ご理解いただくとお値打ちにということよりもいい住まいを適正価格で購入する方がいいなと思いましたか? 材料を適正な価格で仕入れ、適正な手間をかけ、適正な利益を得て、弊社設計施工により付加価値が足されお施主さまにお渡しする。だから値引きはできないのです。お問い合わせはこちらから。みなさまの家づくりのご参考になれば幸いです。
