COLUMN住まいの情報
2025年5月の記事(8件)
記事一覧へちょうど暮らしの平屋 気密測定。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。6月に完成内覧会をさせていただくFさま邸。ちょうど暮らしの平屋 ふたりの間 と名前が決まりました。セミオーダー型の平屋の住まい。予約が少しづつ入ってますので、ご興味ある方はぜひよろしくお願いいたします。子育てが終わり、夫婦二人で安心して心地よく暮らしたいという方に特におすすめです。ご予約はこちらから。そのFさま邸で完成時の気密測定を行いました。弊社の気密測定は全ての工事が完成したのちに行っています。施工中は自社検査にて気密のチェックをさせていただき、エアコンなどを含めたすべての機器類が接続されたのちに行っています。実際に住む状態でどれぐらいの気密を確保できているのかが大事だと思っているからです。工事中の測定の場合、内外を接続する穴は全てテープ処理しています。実際に配管すると少なからず隙間が出来るでしょう。その部分をしっかり処理しているかどうかが大事だと考えるから完成した後の測定としています。もう一つ、隙間相当面積 C値の値ばかり気にされる方がいますが、C値よりも実際の隙間面積の方がわかりやすいような気がします。C値というのは隙間面積をその建物の床面積で割ったものです。(容積によって実際の面積とは異なります)だから同じ隙間の面積でも大きな建物だとC値は小さな値になり、小さな家だとC値は大きな値となります。今回の住まいはC値は0.26c㎡/㎡ 、家全体での隙間面積は15.7c㎡。弊社はほぼすべての家がC値0.1~0.3、隙間はだいたいいつも15c㎡前後。だから今回も無事合格となりました。Fさまご安心ください。 気密測定をする際は換気扇や給気口などは全てテープでふさいで測定します。実際に住んでいるときとは異なるなあと思っているので、全てのテープを外して開放C値(勝手にそう呼んでます)も計っています。そうするとC値は1.62c㎡/㎡ 、家全体での隙間面積は96.5c㎡。第三種換気を採用した住まいなのでいつもより穴の数が多いため隙間は多くなりました。 完成時の隙間面積がいくつか?を見てみると、本当の気密性能が見えてくるでしょう。ご興味ある方は、ぜひ工務店さんに相談してみてください。嫌がった場合は・・・(汗)。こだわりすぎも良くありませんので、ほどほどの隙間であれば問題はないでしょう♪

大工工事開始。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。田原市でリノベ施工中のKさま邸。基礎補強工事を終え、大工工事に入りました。想定はしていましたがいざリノベーションをしようと思うと基本的に様々な工事が思うようにはいきません。新築であれば、角がでていて垂直もしっかりでて様々な物がほぼまっすぐなのですが、リノベではそうはいきません。四角い家のようで、実際は適度に狂いが生じていますのでそれを出来る限り補正していきます。手間はとてもかかります(汗)また解体してみると思わぬところで、雨漏りもしくは結露が原因で木部が腐っていたりします。それを見て見ぬふりをするのはとても気持ちが悪いので、全力で耐震補強に取り組みます。新品のヒノキの柱を建てていきます。一般的に柱には『ほぞ』と言われる、土台や梁に差し込む加工がされています。リフォームでもそういった加工をした上で取り付けることもできますが、現場で1か所づつ加工をしていると工賃がいくらあっても足りません。そういったときに便利なリフォーム用の金物が様々なメーカーから出ています。弊社のスタンスとして、お金をかける部分にはしっかりかけ、予算をかけなくて済む部分は出来るだけ予算をかけない。便利な物は出来るだけ使う。そうすることで加工が減り、工賃が減らせ工期も短くなります。特に雨がかりになる部分は出来る限り早めに防水してあげたいと思っていますので次回の雨までに面材まで貼れるよう頑張っています。Kさま、構造がまとまればまずは耐震の心配がなくなります。現場は順調に進んでいます。引き続きよろしくお願いいたします。来週末にDIYシロアリ塗布処理となりますので準備体操よろしくお願いいたします。

暮らし見学会の感想。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 先週末に開催した暮らし見学会。たくさんのご来場ありがとうございました。今回は早い段階で満席となり、枠を増やしたので少し賑やかな見学会となりました。もう次のお客さん来ちゃったね!と時間の感覚を忘れてしまう方もいらっしゃってゆっくりしてもらえたのかなと嬉しく思いました。1時間枠では少し足りないような気がします…(汗)今回は土曜の午後からは雨が降ってしましましたが、他の時間はなんとか持ちこたえ、庭がある家の良さを体感してもらえました。小さなお子さんも多かったので滑り台や平均台で遊んでいたり、植栽が風に揺れている姿をぼーっと眺めたり…庭があると時間が過ぎていくのが早く感じられます。 特に多かった質問を二つあげます。 一つ目はなぜ築山を造ったのですか?という質問です。植田町は古い町並みで周りには畑が多い土地柄です。道路を通る方も少なく、境界に塀やフェンスで仕切ることはこの地域に合わないと思ったからです。築山にすることでゆるく周りと繋がることができ、かつ簡単には入ることができない境界ができました。また基礎工事で出た残土を再利用することができるのでフェンスより価格を抑えた外構になります。周りに木々が多いのでどこまで敷地なのか分からない贅沢な空間ができました。その敷地にあった外構計画をすることで家だけではない、敷地全体を活かした住まいが出来上がります。 二つ目は天井に照明はつけないのですか?明るさは大丈夫ですか?です。天井は構造表しになっています。連続した梁が45センチピッチにあり、この空間に他の素材を入れたくなかったからです。また明かりの重心は低い方が落ち着くのでリビング空間は壁につけたブラケット3灯のみで生活しています。感じ方は人それぞれですが私は今の明るさが心地よく感じます。足らない場合はスタンドライトを置くことでインテリアのアクセントにもなります。 弊社に来ていただくお客様は家づくりに勉強熱心な方が多く、私自身も学ぶことが多い見学会でした。

子育て世代へのご提案。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊川市で建築計画中のTさま邸。先日初回のご提案をさせていただきました。ご両親が住んでいる敷地の隣の空地での計画案。敷地の大きさとしては40坪ちょっとぐらいのコンパクトな角地になります。そこに駐車場2台の計画と自転車置き場のある子育て世代4人家族向けの住まい。南東方向は道路を挟んで反対側は100m以上抜けた景色になっています。遠景の山々も見渡せますのでそちらを向いた計画案とさせていただきました。南西側はアパートや人の出入りの多い駐車場があるためできるだけ閉じることで廻りを気にせず、広がりを感じるように。私が敷地を見て計画をする際にどういった順番で計画をまとめていくのかをお話しいたします。私の計画の順序① 敷地を見て遠くまで視線の抜ける位置と、近景でも利用できそうな景色を確認② 駐車場として使いやすい場所を決める③ 予算計画で許される最大ボリュームで駐車場を気にしながら敷地に置く④ 構造のかなめになる柱の位置を決める⑤ ご要望に合わせた間取りを考えるとなります。ポイントは最初から間取りを考えない所です。今回の計画では① 遠景まで見渡せるのが南東になるので、そちらに開く計画とする② まだ小さなお子様がいるので、メイン駐車場は玄関近くに。サブ駐車場は室内からの眺めを邪魔しない場所に。③ 予算に合わせた大きさとして総二階 間口7.28m×奥行6.37mとしてボリュームを決める④ 耐力壁の位置(耐力壁線)を決め、重要な柱を配置(構造計画を決める)⑤ ご要望をいただいた土間収納・家事動線・本棚・読書スペース・畳スペースなどを入れたプランを計画となります。このように間取りより先に骨格と構造を考えますので構造計画に無理が生じることがないのも特徴です。家の中はできるだけ家の端から端まで見通せる計画とすることも注意しています。これがあるのとないのでは、家の広さの感じ方が全く違います。以前14帖ほどで計画したLDKを20帖ぐらいですか?と言われたこともあるので人間の感覚を数字だけで決めるのはよくないなと改めて思いました。壁方向を向いた対面キッチンや家の中に向かったリビングなどをいろいろな会社の間取りで見かけますがそういった間取りは20帖以上のLDKにしても狭く感じるでしょう。 間取りは簡単そうに感じる人もいるかもしれませんがとても奥が深いのです。Tさま打ち合わせありがとうございました。ご検討よろしくお願いいたします。

透明の玄関ドア。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。田原市で施工中のIさま邸。先日の上棟から日が経ち、外壁の工事が進んでいます。いつも通りのスギ板外壁の押さえ縁仕上げ。今回は方形屋根という屋根形状のため、全ての面の外壁が同じ長さになるため、普段よりはスピーディーに外壁工事ができます。軒が1.2mほど出ていて、すごく低い佇まいなのでほとんど雨がかかることはありませんが、外壁がすすむと安心感があります。最近弊社で定番になりつつあるサッシを使った玄関。玄関ドアというと一般的に中がのぞけないような板戸と呼ばれるような透明でない玄関を使うことが多いのですが弊社では物件によって木製玄関ドアとガラス戸を使い分けています。大きな理由として一般的な玄関ドアだと、その扉からの視線の抜けがなくなってしまいます。ガラス戸だと、窓の役割を果たし外の景色を眺めることが出来る扉になります。特にコンパクトな住まいだと窓が1つあるだけでも視線の抜けにより広く感じます。その先の景色も大事になってきますし、プライバシーもあるので使う敷地は選びますがコストが抑えられる方法としてとてもおすすめです。大丈夫?と思う方は7月に予定している内覧会にきていただくとその良さがわかると思います。 当たり前を疑ってみると違った視点でより良いものが見えてくるかもしれません。玄関ドアの透明化、ぜひお試しください。

来週末の暮らし見学会について。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。最近はいろいろな方から『ブログの更新を楽しみにしてます』とお声をいただくのですが、みなさまのおかげでお問い合わせを多くいただき、一つずつ丁寧にこなしていますのでブログもすこしづつ頑張ります!暮らし見学会はおかげさまで予約が満席となりました。遠くは名古屋からもお越しいただく予定で、大変うれしく思います。スタッフがこの住まいに暮らして1か月ちょっとですが、住む人らしさがインテリアにでて引き渡し当時よりもすごくよくなったと思います。引き渡し前は殺風景だった建物がにぎやかになりました。弊社の建物は住む人を選びません。またインテリアも選びません。なぜなら出来るだけ装飾を施さず、自然のままの素材で造っているからです。SNSなどでは外壁、アクセントクロス、タイル、設備などでたくさんの色を入れているのを見かけますが私は間違っていると思っています。建築的要素で造ってしまうと飽きても一般の方では手が出せず、短期間でリフォームしたくなってしまいます。特に流行りものを取り入れるのは絶対にやめた方がいいと思っています。出来るだけ自然で素朴な素材がいい。それを体験できるのが今回の暮らし内覧会だと思います。気候がいいので庭と一体となる生活スタイルがどれほど豊かなものなのか。それを体験できます。なんとか日曜日の午前中ぐらいは、枠を増やしたいなと思っています。一旦、今日の段階では満席となりますが、少しお待ちください。みなさまに見ていただけるよう努力いたします汗

小さな平屋がもうすぐ完成。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のFさま邸。小さな平屋プロジェクトとして施工させていただき、もうすぐ完成を迎えます。基本的な性能は弊社のいつもの超高性能住宅。許容応力度計算 耐震等級3に1割以上の余力を持たせた設計。断熱性能はいつもぐらいのUa値0.33完成の気密測定はこれから行います。内部で使う材料もいつものニコハウス設計室の標準的な材料。床は無垢材のくるみ。壁はしっくいローラー塗装。天井は構造表し。小さな平屋プロジェクトの名前が『ちょうど暮らしの平屋』に決まりました。様々なものの物価高により建築費も年々高くなっています。高くていいものを作るのは当たり前。安さを売りにしてそれなりに作るのも当たり前。弊社はコストを抑えていつもの弊社クオリティを作ることにチャレンジいたしました。建物の坪数はみなさまにびっくりされる13.5坪。それがこの『ちょうど暮らしの平屋』とてもコンパクトに納めていますが、それを小さいと感じる人はまずいないでしょう。間取りの工夫で広く見せるということの実感が大いに感じられる計画となっています。2人で住むにはちょうどいい大きさ。弊社に来ていただいた方にはこのプロジェクトをお伝えし、この内容での建築に複数の方が興味を持っていただき、実際に動き出しています。もちろんコストを抑えるための工夫はたくさんありますのでこのプロジェクトはセミオーダーとしています。弊社は家を作る会社ではありません。その先、暮らしの中の心地よい日常を創る会社です。だから造園工事も当然費用に含まれています。来月に完成内覧会を行う予定です。コンパクトなので1組づつのご案内になると思いますが、その心地よさを感じていただけたらと思います。Fさま、お引渡しまでもう少しお待ちください。壁しっくいのDIYお疲れさまでした♪

山は4寸。
up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。田原市で施工をさせていただいているIさま邸。雲一つない快晴の中、上棟作業をさせていただきました。今回の建物は方形屋根と呼ばれる屋根形状。平面計画が正方形なので、きれいなピラミッド型になります。のどかな山あいの景色で気持ちがいいのですが、施工する大工さんはなかなか大変です。梁に対してすべてが斜めにかかっていきますので難易度が高い計画となります。頂点には柱が建たない蕪束(かぶらつか)という方式を取りました。普段と違い三角のトラス形状の梁が組まれていく姿はきれいで見ごたえがあります。この屋根組は完成してもみえる表し天井。ニコハウス設計室のいつもの仕様。屋根もいつも通り、ネオマフォームの外断熱を施工し、その上に通気を取るための垂木が施工されます。寄棟の場合、全ての垂木が隅木といわれるものにぶつかるのでうっかりしていると通気部分の先が隅木にぶつかり一切通気の取れない屋根になってしまうことも。私もその部分は気づいてなく、プレカット屋さんにお願いするのを忘れていました。通気が取れないことに大工さんが気づき、現場にて対応していただけました。大工さんに感謝です。私が到着した4時過ぎには無事2重目の野地板が貼られていました。山の方向を望むと、近くの山の稜線とあっていることがわかりました。山の角度も4寸。屋根も4寸。自然に馴染むきれいな建築になりました。Iさま上棟おめでとうございます。安全第一で進めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
