COLUMN住まいの情報
2021年2月の記事(6件)
記事一覧へ冬用のエアコンを付ける場所。
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花粉が飛び出し,つくしの芽が出だしました。いよいよ春が近づいてきましたが今回のテーマは『エアコンをつける場所』。 エアコンって壁の上のほうにつけるものじゃないの!っていうのが一般的な常識。でも暖かい空気は勝手に上昇し,冷たい空気は下降するという自然に逆らわないことを考えると壁の上あたりにエアコンがついていることは,室内を温めたり,冷やしたりするうえではあまり意味はありません。床あたりについていると邪魔だから壁の上の方につけてみたっていうのが理由だと思われます。でもファンヒーターやストーブは床に置いているわけで,なぜ温めるためのエアコンだけは壁の上にあるのでしょうか?やっぱり邪魔だからっていう理由だけな気がします。そこで提案したいエアコンを付ける場所ですが,造作した本棚などの一番下はいかがですか?事務所のデスクの足元。ほこりの巻き上げが気になるかなーとも思いましたが事務所につけてみてそれが気にならないことがわかりました。足元から温風がくるので設定温度が低くてもとても暖かく感じます。そして暖かい空気が自然と上昇するので,20℃設定で運転すると朝14℃ほどを示している温度計が1時間もしないうちに21℃を示します。パソコンを打つ手も寒さを感じません。『冬のエアコンは足元から』このやり方は,断熱性の悪い家でもエアコンで暖かさを感じられる唯一の方法だと思います。温まってくるとエアコンの消費電力は落ち着いてくるのでおおよそ200~300W。足元が寒いから…と2帖のホットカーペットを使うとおよそ500W。倍以上電気を使い,そこだけしか暖かくなりません。地球のために少ないエネルギーで快適に暮らすよう工夫しましょう。問題は大手の家電屋さんに『床近くに取り付けて』とお願いしても,標準的(一般的)なつけ方でないのでおそらく工事をしてもらえないことですね(汗) 夏はその逆でなるべく屋根付近の高い位置につけるのがポイントです。

建物の色を決める。
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よりよい家を建てるために普段から様々なことを勉強しています。現在,その勉強のうちの1つとして飯塚豊さんと鈴木信弘さんによる『工務店設計塾』を受講しています。全国で同じように設計をされている工務店や設計事務所の方々約30社とその日のテーマを学び,1つの課題を出され,翌日までに提出をして講評をうけるというもの。 誕生日だった1月22日の第三回目の受講。課題は『プロトタイプの販売型モデルハウス』というテーマで西側に公園がある設定。年始にブログに書きましたが,一度作ってみたいと考えていたパッシブハウスの設定でプランを仕上げました。なれない外観パースを書き上げるのも第三回目ともなると少しづつ慣れてきて,これまで勉強した内容もふんだんに取り入れ,提出。飯塚賞をいただくことができました。とてもいい誕生日プレゼントになりました!先日4回目も終わり,あと2回。ものすごくたくさんのことが学べるのであと2回しかないと考えると物足りなさも感じます。 田原市の赤羽根で施工中のHさま邸。先日,建物の色決めを行いました。あらかじめこちらで作成してあるパースをちょこちょこっとさわって,ご希望の色に変えてみたりして決めていきます。全体のガルバリウムはいぶし銀。木板を張る部分は落ち着いたオリーブという色目に決まりました。順調にいけば,7月頃には完成,内覧会も予定しています。3月2週目の上棟に向け,基礎打ちが終わり,現在9日間の養生中。季節の変わり目で雨が多くなってきそうなので,天候だけが心配です。

祝 上棟。
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豊橋市で二世帯新築工事中のKさま邸。月曜、火曜日でのレッカー上棟作業を考えておりましたが、雨天のため、火曜、水曜日に変更。晴天の中、建て方工事が進みました。8時過ぎには、大工さんたちがせっせと柱を並べます。コの字で60坪ありますので、端から端まで移動するだけでもそれなりの距離。40坪ほどだとおよそ1日で棟が上がり、屋根の野路板まで、出来ますが大きいので初日は棟上げまでが精いっぱい。 2日目には初重のたるきを流すところからスタート。そのあと野路板を張って、透湿性のあるルーフィングを張って、さらに通気層となる二重目の垂木を流して、二重目の野路板を張って完成。暗くなる前には耐力面材のダイライトも少し張れて無事終了。Kさま、上棟おめでとうございます!水平ラインがきれいな和モダンの外観、いい感じになりそうです。完成に向けて今後もよろしくお願いします。

捨てコンクリート打ち。
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基礎工事が始まった田原市のHさま邸。周りにコンビニやホームセンターなどが近く、とても便利な場所。それなのに南も北もビニールハウスが並ぶ、日当たりがとてもいいのどかな土地。敷地がゆったりしていて、現場に行ってもとても気持ちがいい環境。天気もずーっといいので基礎工事は順調です。基礎工事はまず土をすきとり、その上に砕石を敷き、突き固めます。その上に写真のように捨てコンクリートとよばれるものを打ちます。捨てって意味あるの?ってことですが、このコンクリートを打つことによって基礎を作る際の基準となる墨を打てるわけです。捨てといわれてもちゃんと意味がある工事。約1時間ほどでコンクリートを打ち、翌日から型枠を並べていく準備に入ります。

梁の大きさの検討。
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普段の仕事のことについて。間取りを決めていくことも大事ですが、構造を決めていくこともとても大事です。柱の大きさは階高(1階から2階までの高さ)と屋根の重さでおおよそ決めることができ、それが105㎜あれば強度の確保はおおよそできています。 それに比べて梁の大きさは屋根の荷重や2階の荷重、さらには実際に住んでいくうえで、もし本棚など置けばそれなりの荷重になるわけでそれも考慮して梁の大きさを決めていきます。やみくもに大きな梁を入れることは梁自体の自重でたわんでしまうため、力の流れを素直に考えて、梁をかけていくことがとても大事です。ニコハウス設計室ではどんなに小さな物件でも必ず梁の検討をするようにしています。屋根の重さなどを入れ、梁のかけ方を決めて、構造計算のソフトで検討します。およそこんな画面が出てきて、どのぐらいの荷重をその梁が負担しているのかもわかるので、イメージがとてもつかみやすい。ちゃんと検討をすると、無駄に大きな梁を入れて、費用をかけることは意味がないということがわかります。またなんとなくで入れてみる梁はその大きさや強度が足りない場合があることもわかります。プレカットを依頼する会社に任せてしまう建築会社が大多数ですが、ニコハウス設計室では、見積もり依頼の際に、梁などの掛け方、大きさも指示をして、見積もりをしています。 この物件は小さな物置なのですが、気持ち悪いので『耐震等級3』として設計しています(笑)。なので基礎も頑丈です♪

ファサードラタン。
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リノベモデルは外回りに時間がかかるのは前のブログでお伝えした通りですが、外壁の下地となる胴縁が張り終わりました。いつもより厚みのある30㎜の赤身の杉の胴縁。あらかじめウッドロングエコを塗装してあります。そして窓周りは3度手間に分けた、板金での処理。窓と窓の間は連続した窓に見えるよう板金にて処理しています。細かい仕事ですがばっちり。あとは窓と板金の10㎜の隙間をコーキングで埋めてもらうだけ。そして待ちに待った外壁工事が始まりました。塗装屋さんにあらかじめ塗ってもらった、屋久杉の板材。 それを隙間をあけて張っていきます。ファサードラタンという張り方。どこかでいつかやりたいと思っていて、それをモデルハウスで試してみる。9㎜の予定ですが、板なので反ったりもあって、まあほぼ9㎜という感じですが、それも味があっていい感じ。色が不ぞろいで自然な木の色の感じがいい感じ。もしこの木の板が傷んでも、正面からビスで止めているだけなので簡単に交換ができます。メンテナンス性を考えると、木の外壁はDIYでも簡単にできますし、とてもおすすめです。色あせてシルバーグレーになっていく変化も今後の楽しみ。まだ10日ぐらいはかかると思いますが外壁の張り上りが待ち遠しいです♪
