COLUMN住まいの情報

2024年11月の記事(19件)

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家と庭。スタッフ自邸。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 石膏ボードを貼る作業がほとんど終わり、棚やカウンターをつける造作工事に進んでいます。子供部屋の間仕切りは造作で本棚をつけ、両側の開口から出入りします。本棚は天井までつくらないことで梁がつながり、奥行き感が生まれます。部屋から出るとき外への期待感、空間の変化を楽しめる場所になったかなと思います。 一つ前の弊社代表のブログ『森の見え方』で①全面的な開口をとり、パノラマ上に見せる。②場所ごと切り取り、少しずつ見え方の変化する景色を楽しむ。がありました。 自宅を考える際、①か②どちらにするのかとーっても悩みましたが主人との共通のテーマである外と内がつながる家を考えた時に①の全面的な開口をとる方を選択しました。全面開口にすることで光が均一になり間延びした空間にならないように寝室と廊下は窓を少なく薄暗い空間にしています。漆喰が塗られ陰影ができるのが楽しみです! 自宅の場合、森ではなく庭になるので室内から見た時の庭がとても大切になってきます。金額もかかることなので自分でできることは自分でやり、できないことはプロにお任せして、完成を目指します。庭に関してはまだまだ課題はたくさんありますが、ひとつひとつ解決していきたいです。庭のお話で先日エクステリアのセミナーを受けてきました。その中でアメリカの窃盗などで捕まった受刑者へのアンケートで、「草花のある手入れがされている開いた庭のある家」と「草花のない閉鎖的な庭のある家」どちらに空き巣に入るという問いに前者は地域にひらいているので近所付き合いがあり、入りたくないという結果が出ています。 防犯面でも大切な庭。庭にいる時間が長くなるような地域に開いた庭づくりを心掛けたいです。

構造が得意か?見分ける方法。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。どの会社も『耐震等級3が当たり前』となってきましたが、それが書いてあるだけで信頼するのはちょっと安易な気がします。あちこちで見かける上棟後の骨組みや上棟写真を見ると、知った方だと構造が得意か不得意かすぐにわかります。不得意な会社はおそらくばれていないと思うでしょうが、少なくとも私にはばれてしまいます。(笑)どこを見ているのか?ということを少しだけ書きたいと思います。構造が上手な家は一般的に30cmを超える梁は必要ありません。やたらと30cmを超える梁があったり、場合によっては45cmもある梁もあったりするのですが、そういった梁は構造費用が高くなるだけでなく、自重が重いため『たわみ』と呼ばれる自分の重さで自然に沈むことにも配慮しなくてはいけません。 ①丘建ての柱や耐力壁があるか?こういうパターンは1階よりも2階がちょっとだけ小さい家や2Fのバルコニーが1Fの屋根兼用になっている家でめちゃくちゃ多く存在します。2階の耐力壁は床梁を伝わって、1Fの柱に力が落ち、基礎→地面へと伝わってきます。赤い点線の部分に柱を入れるべきなのですが、おそらくプラン上できなかったのでしょう。地震の力は軒の梁にかかり、筋交いで受けてもその下に柱がない。そのため2階の床梁の大きさが27cm以上になるでしょう。 ②二次梁がどのぐらい存在するのか?または3次梁は存在しないか?図のように荷重を梁が受けるのですが、まず青い梁が荷重を受けます。真下に柱があれば素直に地面に伝わりますが、梁で受ける場合はその荷重は梁を伝わり次の部材へと力が流れます。このパターンは屋根加重を受ける母屋と呼ばれる材料に多いのですが、これを床梁でやってしまったパターンを書いています。さらに青い梁の荷重が赤色の梁に伝わる。何が悪いかというと、赤い梁は青い梁が荷重で沈んだ分も受けることになるのでたくさん『たわみ』ます。このような梁のかけ方は、『無事上棟しましたー♪』的な写真を探すと意外と多く存在します。梁の大きさは36cm以上ぐらいになっているんじゃないでしょうか?さらにやばいと青い梁→赤い梁→緑の荷重という流れの3次梁になるパターン。構造を知らずに間取りをするとこのような梁のかけ方しかできない家が存在します。緑色の梁は45cmとかになりさらには集成材と呼ばれる構造強度の強いものよりもさらに上の強度をもつ梁などになることでしょう。このことから『梁が大きいから丈夫』というのがうそであることがわかると思います。必要以上の大きさの梁にしたところで意味はありませんので、梁は小さいほうが構造費用が抑えられるでしょう。 ③屋根加重が伝わっているか?建物はサイコロのように6面体すべてが耐力要素を持った面で囲まれることでしっかりした強度を発揮します。屋根から壁に荷重を伝えることはとても重要です。この場合屋根を6面のふたと考えるパターンと考えないパターンが存在します。屋根をふたとみなす場合耐力壁を屋根まで張りのばす必要があります。そうしないと2階の壁や柱に荷重が伝わってきません。そのために耐力壁の上の屋根を支える部分に登り梁などの存在が必要になってきます。これがないケースが多いので、注意が必要です。屋根をふたとみなさない場合屋根は構造上とりあえず無視はしておいて軒高さにある梁で水平面の構造をとる。(屋根完全無視ではありません)火打ち梁と呼ばれる梁と梁の隅に斜めに接続されている部材にたよる方法です。火打ち梁は構造的にはそれほど強いものではないため、細かい区画割をしてたくさん入れる必要があります。特に耐震等級3をとろうと思うと火打ち梁だけだとに2階に耐力壁が多めにないと成立しないでしょう。その場合、1階にも構造壁が多めになるため開放的なプランになりません。耐震等級3にするといいプランにならないといわれる方はおそらくこういった内容のことを知っていないと思われます。 『上棟しました♪』の写真をみるとこんな内容を見てしまうのが私の癖です。そしていまいちな構造を見つけてしまうと、とても残念な気持ちになります。耐震等級3にはなっている(かもしれない)ですが、その梁のかけ方になってしまうプランはどうだろう…と。ちょっと難しい話だと寄棟と呼ばれる屋根の交点の下に柱がないのはかなりいまいちな構造です。耐震等級3は力ずくで取ろうとすればできなくはありません。その分梁がどーんと大きくなるわけなので。素直に地面に伝わっていく、オサイフにもやさしい構造。 いい構造で住まいを計画しましょう。『この内容よくわからないけど、教えてよ』と思った方。ぜひお問い合わせください。お問い合わせはこちらから。知るとまた違った世界が見えてくるでしょう。

結露してるかも?!

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今回の住まいの情報は『結露』について。これからの季節窓際にびっしりとつく結露。目に見えている結露は拭けますが、目に見えない壁の中は拭けません。見えない結露は、見えないカビの巣になります。 以下は冬に壁の中で起こることをイメージしてください。湿り空気線図が有名で、室温20℃で湿度50%だとその空気が9℃ほどの壁に触れると結露します。コップのように水滴がつくわけですが、一時的についてしまうのは仕方なくて乾けば全く問題がありません。どこにつくかというと、断熱材の屋外側の壁内側につきます。コップの中の水が屋外、コップの外側が壁、室内は同じく室内。高い温湿度の空気は低いほうへ低いほうへと動きます。この現象は当たり前なので誰にも変えることはできません。この結露をなくすには高い温湿度の空気が低い温湿度の部分と出会うことを断ってあげれば解消されます。 高い温湿度の空気が壁の中を通って冷えた外側の壁材に出会わなければ結露は起きません。そのために内断熱という方法をとる場合、最近では内側にビニールを貼ることが当たり前になってきました。このビニールを貼っていない状態がおそらく15年以上前ぐらいなのですが、めちゃくちゃ多く存在します。袋に入ったグラスウールというのが多いのですが、ほとんどの施工者においてビニール(防湿)の大切さがわかっていなかったため、壁の中にはじゃんじゃん高い温湿度の空気が入っています。外気温が9℃なんていうのは豊橋では普通によくある外気温です。そうなると冬の間中、壁の中が結露していることになりそうです。結露が続くということは木がずーっと湿っている状態なので、木材の強度という面でもいい状態ではありません。 弊社では壁の中がこういった状態にならないように、全ての物件で結露計算をしています。結露計算というのは室内側から各部材を通って徐々に気温が外気温に近づくわけですが、それぞれの部分でどういった温度になっているのかを確認するもの。湿度も一緒に移動しますので、20℃ 50%の空気は17℃ 60%→14℃ 70%→12℃ 80%→10.5℃ 90%→9℃ 100%(結露)となります。地域の平均外気温で確認することが、計算上決められているのですがもしこの壁の構成で氷点下-5℃になり雪の日で湿度100%の瞬間がくるとどうなるかというと壁の中で結露が起こる可能性がとても高くなります。(弊社の場合は外断熱の外側付近なので濡れて、凍った状態が続かない限り特に問題はありません)豊橋の場合、まず雪が少なく氷点下はその月の最低気温の数時間だけ。この対策をすることはお金を無駄に掛けることになってしまうと思っていますので弊社ではこれ以上のことは行っていません。湿った状態がずーっと続くのが悪いわけで、しっかりと乾燥する状態を造れば(通気胴縁が有効に働いている状態)、問題になりません。 こうした計算は全ての部材が適切に施工されていることが前提条件になりますので、例えば防湿ビニールなどがいい加減に施工されていれば結露の発生はより高くなるでしょう。見えてる結露は拭けば大丈夫。でも見えてない結露が心配。そうならないためにしっかりした施工が重要になってきます。みなさまの住まいの参考になれば幸いです。心配だ!という方がいれば遠慮なくお声かけください。お問い合わせはこちらから。お力にはなれるかなと思っています。

お客さまの声を更新いたしました。

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夏に完成したIKさま邸。点検にお伺いし、アンケートにご協力いただきました。どうもありがとうございます。みなさまもぜひご参考になさってください。お客様の声はこちらから

森の見え方。

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豊橋市の工務店。一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。岡崎市で施工中のKさま邸。屋根工事、サッシ工事、防水工事が終わり雨の心配がなくなりました。森に向かって20mを超える間口の家。プランを考える際にはこの森をどう見せるか悩みました。① 全面的な開口をとり、パノラマ上に見せる。② 場所ごとに切り取り、少しづつ見え方の変化する景色を楽しむ。開放的な造りの全面開口に後ろ髪をひかれながら、場所ごとに切り取る提案をさせていただきました。全面開口に比べ、開放的な感覚は減りますがその景色に飽きてしまわないかと考えました。また開口が多すぎると室内の明るさがどこも同じような感じになり、空間に影が出来ず奥行きがうまれなくなることが気になりました。まだサッシがついただけですが、部分的に見せるという方法をとったのは正解だったかなと思っています。切り取ることで森の良さがより活きているようにみえます。変化のある空間を造るために、LDKの空間は構造表しを選択し、その先の子供室兼スタディースペースは床の高さを変え、また天井の高さも変えています。スイッチを入れ替える空間にしたかったためです。ほんのりとつながり変化していく空間。そうすることで20mの間口にもっと深い奥行きがうまれます。 来週はお施主さまと電気配線打ち合わせ。弊社にしては珍しく、いろいろな部分の詳細がまだ決まっていません。お施主さまの要望も細かなお話が増えていますので、慎重に図面を書きながら進めています。Kさま、電気配線の予習はしっかりとされていると思いますが、悩みがあればご連絡ください。趣味室のこと、また寝室の天井のこともお聞きします。打ち合わせに向けて工事は順調です♪Kさま、引き続きよろしくお願いいたします。 

解体を見守る。

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豊橋市の工務店。一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。豊橋市でこれから新築を施工をさせていただくIさま邸。予定より少しだけ遅れて、解体がスタートしました。元々建っていた倉庫はそうそうに解体されました。木造の簡易的な倉庫だったのであっという間です。南側の方はこれまで非力ながら耐えていた万年塀の解体待ちです。少しの土圧がかかっていて、これまで危険な状態でした。少し外側に傾いていたので事故にならなくてよかったなと思います。こうした万年塀はまだまだあちこちに残っていますが、なるべく解体してしまった方がいいでしょう。南側の方向は遠くまで家がなく、梅の木などお隣りの植栽を借景でき、自宅の庭に植栽しなくても緑豊かな気持ちのいい土地。人目もつかないので思い切ってお風呂からも出られるような気持ちのいいプランです。北側も開けていますが、保育園の出入り口になっている部分。お施主さまのイメージと立地を見たときにかわいらしい三角屋根のおうちがいいなあと、カタチからプランをしました。1.5階建てぐらいに見えるかわいらしい住まい。外壁は弊社のいつもの仕様、スギ板外壁。初夏ぐらいの完成を目指してこれから着手いたします。Iさま、年内は基礎工事の完成を目指しています。年内に素材打ち合わせがありますのでよろしくお願いいたします。

小さな暮らし見学相談会を開催します

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代表 鈴木とお施主さまによる「小さな暮らし見学相談会」を期間限定で開催します。見学会では、実際に住まわれているお施主さまから、「小さな家」ならではの工夫や住み心地について直接お聞きいただけます。「この家が私たち家族のためのものだと感じました」——お施主さまの声も聞きながら、限られた空間で心地よい暮らしを実現する工夫をぜひ体験してください! 日時:11/30(土)、12/1(日)時間:10:00~16:00場所:豊橋市杉山町※完全予約制しつこい営業は一切いたしませんので、お気軽にお問合せください。ご予約はこちらから。 こんな方におすすめ限られたスペースで広く見せる手法を知りたい方床下エアコンのやさしい暖かさを体感したい方コストも環境も大切にしたい方

冬エアコンのスイッチONの時期。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。先日、床下エアコンを導入されたオーナーさまよりこんな質問をいただきました。『現在(夜7時ころ)リビングの室温が23度/湿度54%です。体感的に昨日の夜よりは冷えていますが、寒いという感覚はなく快適です。外から帰ってくると温かい!と思います。今朝(明け方)は少し寒いかな?と思いましたが、動いてしまえば暑いくらいでした。これからどんどん冷えていくなかで暖房はどのタイミングでつけるのが良いのでしょうか?このままだと明日の朝寒いのかな?と思い、暖房をそろそろつけ始めていいのか迷っています。今が快適すぎて(笑)冷房と同様、急速に温まるのではないと思うので、どのタイミングでつけ始めようか判断がつきません。』とてもいい室内環境でまだまだ暖房をつけなくても十分対応できるでしょう。建物によってになりますが、日射熱取得をしっかり取り入れた建物では晴れていればまだまだエアコンの出番はなさそうです。快適というのは人によりそれぞれ違いますが、『快適評価指数 PMV』というものであらわされています。細かな内容はおいといて岐阜森林文化アカデミーさんに詳しく書いてあります。岐阜県立森林文化アカデミーさんのページはこちらから。PMVの表を引用させていただきます。これから冬にかけて、快適な範囲というものは体感温度20度を超え、湿度が50%を超えたあたりになります。体感温度なので、実際の室温とは異なる点は注意が必要です。一般的に体感温度は、天井、壁、床の表面温度と室温を足して2で割ったぐらいになります。断熱性能が低い住まいの場合、室内の表面温度は10℃とかになりますので、いくら20℃の室温があっても体感温度は15℃。寒いはずです。高断熱の建物の場合室温-1~2℃程度が各部位の表面温度になりますので、室温が21℃もあれば十分な暖かさを感じます。快適か、快適でないかは表面温度の方が重要になりますのでしっかりした断熱材が必要になるということです。 話は戻り『エアコンをいつ付けたらいいですか?』の問いには、『朝方の自然室温で20℃を切るぐらいが暖房ONの目安だと思います。』とお答えさせていただきました。またできるだけ日中は日射熱を取り入れ、昼間にたくさんの熱を蓄えておくことも重要です。床下の基礎土間コンクリートは蓄熱に力を発揮します。無理をせずに出来るだけ省エネで過ごす。なんとなく地球環境に貢献している気がしてきませんか?寒い冬はもうすぐそこまで来ています。私の家もいつまで我慢できるか。男性と女性でも感じ方は変わりますので、女性優先でエアコンのスイッチをONにしましょう。冬の寒さをなんとかしたい方へご相談はこちらから。今年は間に合いそうにありませんが1年でも早く解決すると、驚くほど快適に省エネに過ごせます。こちらからの営業は一切いたしませんので、遠慮なくお声かけください。弊社の新築では床下エアコンの採用率がとても高くなっています。冬の優しい暖かさを体感したい方は来週末の暮らし見学会への参加をおすすめします。曇ってて、ど寒い日だといいなあと思ってます。みなさま有効にご利用ください。

下地工事 スタッフ自邸。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。木外壁の工事が終わり、石膏ボードを貼る作業が進んでいます。天井はほとんどが構造表しのため、壁がメインの作業となります。少しずつ完成がイメージできるようになってきました。写真の奥の壁は当初窓をつける予定でしたが、代表の鈴木からつけない方が光の陰影が壁にでて綺麗だとアドバイスをいただき、なしとしました。下地の段階でもきれいな陰影が出ていてなしにして正解でした。一般的にはとにかく明るく、と窓をたくさんつけたくなりますが壁による影や、光を受ける壁があることで奥行きのある美しい空間になっていきます。窓はもちろん大事ですが、壁は印象を変えるとても大事な要素です。壁を造り、あえて向こう側を見えなくし、期待感を持たせたりするのはちょっと上級編は造り方。またどーんと大きなLDKをつくってしまうと深みのない空間になってしまいますが、適度に仕切りながら、適度に視線を切りながら造ることで奥行きと居場所がうまれます。 現場に行くと大工さんの細かな作業に驚きます。石膏ボード貼りは仕上げをする際のしっくいの下地になる板材。仕上がりに大きく影響する大切な作業です。なるべく継ぎ目がでないよう梁の凹凸を加工して一枚で貼っていたり、奥行きのない棚は差し込んで固定することで余計な受け材が必要なくなります。(※省令準耐火としたい場合、この施工はできません。)貼ってしまうと分かりませんが、金物の厚さが柱の面より出ている場所はボードを欠いて不陸がでないようにします。完成してからでは見えなくなる部分が線の少ない美しい仕上がりになっていくのだと実感しました。暗くなるのが早くなり、作業が大変ですが大工さんよろしくお願いします。

しっくい塗料の不具合事例。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。約1年半前にお引渡しをした浜松のUさま邸にて、壁のしっくいがはがれてくるという連絡がありました。1年点検の時には何もなかったのですが、突然?!とのことで現場に伺ってきました。弊社では過去に例がなくなぜなのか、あらかじめいただいたLINE画像をしっくいメーカーにも送り見解を聞きました。弊社のアフターサポートは専用のLINEを家族及び弊社にて共有する形で対応させていただいてます。電話では状況が分かりづらく、またメールだとどうしても返信や気づきが遅くなってしまうため、LINEで動画や画像を共有することで迅速に対応できるよう努めています。お伺いして症状を見ると、一部分ではありますが、『水のりをうっすらつけたあとそれがはがれてしまってきている』、そんな感覚でした。触るとポロポロ落ちてきてしいます。連続して塗っていった面積部分で適宜その症状が出ているようだったので、おそらくその1缶分のしっくいで何か不具合があったと思われます。対策として、ポロポロ取れてしまう部分をやすりなどで落として、再塗装させていただくことにしました。お伺いする前は下地で何かおこっているのか?もしくは夏型結露でも起こった症状がでてきてしまったのか?大きな問題が起きている不安がありましたが、その他で出ていなかったり、内壁部分だったりなので、表面のしっくい塗料の不具合ではないかと結論を出しました。Uさまご迷惑をおかけし、申し訳ございません。年内にはお伺いし、おそらく1日で仕上げさせていただきます。年明けに心配を持ち越さないようにいたしますので、手直しまでご不憫をお掛けしますがよろしくお願いいたします。夕方暗くなるころのご訪問でしたが、適度な明るさのある照明計画をさせていただいたので落ち着きがありました。住まいをきれいにつかっていただきありがとうございます。手直し時に再度ご訪問させていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。

黒い木の家の完成に向けて。

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豊橋市の工務店。一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。豊橋で施工中のOさま邸。先日お施主さまが現場に行かれ、『あれ?ここは可動棚ではありませんか?』というご質問があり、せっかくだからということで現場打合せをしてきました。原因は元々引き出しがついていた部分をなくしたのですが、その時のやり取りでオープンにするとう発想が『①何もなし、②オープンで棚付き』の想い違いでした。可動棚を取り付けることでお話はすぐに終わりました。いつもゆっくりいろいろお話いただいて言いますが、LINEでのやりとりにて、『引っ越し屋さんにゴキブリ、ダニ駆除をすすめられ、自然素材や人体に影響がないそうですがどうか?』というご質問。弊社はホウ酸処理にてシロアリ対策を行っています。ホウ酸は目薬にもはいっているぐらいで人体への影響はほとんどありません。万が一接種しても排出できるからです。ちなみに害虫は接種しても排出できないため死んでしまいます。人体に影響がない害虫駆除は何だろう?調べてみましたがよくわかりませんでした。まあやらなくていいでしょう。ホウ酸処理の家でもたまにゴキブリは出ます。原因はおそらくなのですが、持ち込むカバンや服、それから玄関など開口部を開けた際に近隣から迷い込むものだと思われます。これまで何件もホウ酸処理でやらせていただいてますが、ゴキブリが頻繁に出るというのは聞いたことがないので、一時的で終わるはずです。もうひとつのご質問もいただきました。『ウォークインクローゼットの窓に紫外線をカットするシートを貼りたいのですが…。』これについては必要ないでしょうと回答いたしました。弊社はYKKAPのLOW-Eガラスの樹脂窓を採用しています。北側がその窓でしたが、その窓には遮熱タイプの窓ガラスを使用しています。最近の車のガラスにも使われている技術ですが、室外側のガラスに金属膜が吹き付けてあって紫外線を大幅にカットしてくれます。表記上は76%の紫外線カット。LOW-Eガラスの詳しい説明はYKKさんのページへ。これでも気になるようなら、安価なカフェカーテンでもつけましょうということでお話いたしました。来週中には電気や水道やガスの工事が終わります。そして月末に向けては、外構工事が進みます。間口がそれほど広くない北側敷地の土地ですが、室内に入ると、しっくい壁に反射した優しい光に包まれていて穏やかな気持ちになります。外観は特徴的な黒いスギ板。1月の内覧会に向けて工事は順調です。Oさま、また何か疑問があれ遠慮なくLINEください。たぶんなんでもお答えできます(笑)引き続きよろしくお願いいたします。

平屋の相談会とは?

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。来週末に開始予定のイベント『小さな平屋相談会』について、どんな相談にのってくれるのか?ということを平屋の造り方を踏まえてお伝えします。弊社でもとても多い平屋。今年は平屋と2階建てが半分づつぐらいですが来年には平屋の方が多くなりそうです。そして20坪を切る小さな平屋が増えてきています。20坪以下で本当に足りるのか?平屋の間取りを見たと時、とにかく気になるのが『遠くの部屋までの無駄動線面積』と『動線交差』です。1つの間取りを例に、いくつか指摘させていただきます。ネットで見つけた実際に建築されている間取りを参考に少し変えましたがほぼ実在しています(汗)。 改善のススメ その①『20帖を超える大きなリビング!』にありがちな内容です。ソファーの背面が壁についていない状態の間取りは、そのソファーが落ち着きません。ソファー生活に慣れていないとソファーを背中に床に座ったりするのですが、どこまでもソファーが移動します。今の家そうなっていませんか?広いのに狭いリビングの代表的な使い方です(汗)改善のススメその②『リビング通過動線』リビング通過動線とは、リビングの横を通ったり、TVの前を通ったりして、キッチンや水回りなどに向かう動線のこと。人の通過が頻繁にあることで、リビングが落ち着かないだけでなく、買い物帰りにはリビングで仕分けをしたりして片付かないのがこの間取り。通路があることで、そこには何も置けませんので、同じく広いようで狭いリビングの完成です(涙)改善のおススメその③『キッチン通過動線』リビング通過動線ほどではありませんが、よく見る間取りとしてキッチン通過動線。キッチンの奥に水廻りや部屋がある場合、全ての人がキッチンを横切りその場所へと向かいます。キッチン廻りは物が増え、ただでさえ片付けがしにくい場所。その場所が通過動線になっているとキッチン廻りが落ち着きません。片付けがしにくく、常にきれいにしないといけないストレスキッチンになるでしょう。間取りだけみると成立しているように感じますが、実際に住んでみると『広いけど狭い』家が完成します。上記の間取りはおおよそ24~25坪ほどですが、無駄を省くことで20坪ほどにすることはできるでしょう。この間取りにはまだまだ改善できる場所があるのですがそこは…相談会にてお伝えします。 人気の平屋ですが、間取り方を間違うとやたらと長い廊下や動線交差が頻繁に起こり、とても住みにくい家になります。出来上がってからではどうしようもできません。小さくすることで敷地に余白がうまれ、豊かな庭を造ることができます。また小さくすることで予算に余裕が生まれ、いい素材を使うことも可能です。『小さいけれど広く使えて居心地がいい』そんな住まいを目指しましょう!小さな平屋相談会は以下より申し込みできます。みなさま、ぜひ有効にご利用ください。こちらからの営業は一切いたしませんので安心してご利用ください。