COLUMN住まいの情報

2023年4月の記事(10件)

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草屋根の住まいの地鎮祭。

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豊橋市で建築計画中のTさま邸。長らく待ちました,解体工事が無事終了し,地鎮祭を迎えることができました。Tさまの住まいはとにかくコンパクトにということで3人家族ですが,22.6坪という大きさでまとめました。お互いの距離が近づき,家族が集まって暮らす住まいです。その中にたくさんの『楽しむ』を詰め込みました。雨の日でも外で食事ができるよう,屋根付きデッキは日当たりの悪い南側でなく,あえて北側に設置し,親御さんの住まいとの関係性を持たせる提案をしました。初の試みで屋根には草屋根をもうけます。バルコニーはつまらないので絶対に使わなくなりますが,草屋根なら外に出たくなる楽しさがあります。平屋部分が草屋根になりますので,『周りの植栽が大きくなったら,木登りで草屋根に登ろうね』ということを目標に周りに樹木も植えさせていただきます。親御さんより,『安全第一でよろしくお願いします』と励ましの言葉をいただきました。地盤調査より着手いたします。この住まいは内覧会を予定しています。草屋根のある楽しい住まいが完成いたしますので今から楽しみです。Tさま引き続きよろしくお願いいたします。

電気配線打ち合わせ。

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豊橋で施工中のEさま邸。先日,電気配線とコンセントをメインとした打ち合わせを行いました。Eさま邸はコンパクトな2階建ての中に想いをぎゅっと詰め込んだ住まい。家具をつくられたり,設計されたりする方なので予習もしっかりしていただきました。すばらしい!使い方もとても具体的に考えられていて,でも細かく指定しすぎずで,さすがだなと思いました。今後30年以上住んでいく家なので,あまり細かなものまで決めてしまうと今後の使い方に支障が出てしまうのでほどほどがいいと思います。この建物は1階も2階もほとんどの部分が構造表しのため,配線ルートがかなり限られます。見えてる天井はほとんど仕上がり。電気屋さんは若干泣きながら考えないといけません(汗)打ち合わせの初めに,相談が…といわれていたのでどんなことかと思ったら,階段の照明にイサムノグチの細長い障子の照明を使いたいとのことでした。明かりがつけば夜は外からも見え,優雅な気持ちになるので大賛成。Eさまのすごいところは簡易的なモックアップを作ってきたところ。家具を設計されている方らしいなあと思いました。設置予定の場所に合わせてみて,長さや高さを検討。遠目から見て,また外からも見て,具体的な打ち合わせが出来ました。こういったものを作ってこられたのは初めてだったので,ものすごく関心し,私も参考になりました。普段よりも充実した打ち合わせになったと思います。具体的にいろいろお話しできたのはとてもよかったです。Eさま,お打ち合わせありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。 

5年点検であった不具合。

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豊川で以前施工させていただいたAさま邸。5年点検に伺ってきました。この建物は初めて内側と外側,両方の断熱に挑戦した住まい。今でも十分通用するとうか今でも十分最先端な断熱気密性能を持った住まいです。無垢の部分は5年たったいい経年美化がでていました。お子さまが大きくなられて,いろいろ物はあふれていましたがちょうどいい距離感を感じる住まいです。当時はまだウッドショック前でしたので棚材などは全て無垢のスギを使っていて,今ではちょっと高級すぎな感じの仕様。建具の調子が悪いと聞いていたので,見てみると上吊り戸が使っている間に下がってきてしまい,床面に着地してました。無理に開け閉めされていて,上吊りの部品が故障してしまっていましたので後日早めに取り替えます。外壁はガルバリウムとスギ板貼りの住まいですが,軒下のガルバに白さびが出ていました。雨で流される部分のガルバリウムはきれいなのですが,軒下は定期的に洗浄しないと白さびがでてしまいます。このブログを見ている方々も軒のある住まいでガルバリウムを選択される際には要注意です。その他はとてもきれいな状態で,安心しました。電気代が高くなったという世の中ですがこの住まいは13000円ほどでおさまっていたようです。少ないエネルギーで過ごされていることは感心します。次回は10年点検でお伺いいたしますが,その間に何かあった時には遠慮なくお声掛けください。早めの対処が大事になりますので。Aさま,お時間とっていただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

中間領域のある住まいのご提案。

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田原市で建築計画中のKさま邸。初回提案をさせていただきました。敷地は南北に長くゆとりのある敷地の建て替えのご相談。北側道路ですが,昔の家あるあるで南側に玄関がありますので駐車場も南側。そうなると庭はあるものの車がおいてあるので楽しめるような庭になっていませんでした。南側には素直にお庭をとり,北側から入る計画とさせていただきました。奇抜でなく,落ち着いた雰囲気がご希望だったので道路側から見た時に落ち着いた構えとなるよう平入り(軒先側から入る玄関)としました。細長い敷地でも間口はしっかりあるので,日当たりは良好。余裕があるため,雨の日でも外が食事ができるよう中間領域も設けました。二階は子供部屋だけのため,部分二階になるのでカタチをまとめるのが難しいなあと思いました。計画案はとても気に入っていただけて何よりです。Kさま,引き続きよろしくお願いいたします。

雨上がりの上棟式。

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豊橋で施工中のEさま邸。雨で1日延期しましたが快晴の中,棟上げ作業が行えました。今回の建物は大屋根の骨格がきれいな住まい。構造用合板が表しになる住まいで,骨格の美しさを見せたいため,45cmピッチで登り梁が入ります。2階の床合板の上の大量の登り梁。これをピン工法でとめていきます。たくさんあるのでなかなか進んでいる感じがしませんがやっていれば終わります(汗)。屋根面は厚物の合板で水平剛性をとることと,一次気密を取るので切妻の登り梁は三角の形状をしています。等間隔にならぶ登り梁はとても美しい骨格表現だと思います。この建物では1階の天井も2階の天井もほとんどの梁が表しになるのでこれらの材料は全て仕上がり。断熱材を内側に入れることは出来ないので屋根も壁も外断熱で納めます。ネオマフォームはグラスウールの倍ぐらいの断熱性能を持っていますが,屋根面はネオマフォームを150㎜敷きました。目地はきっちり気密テープ。ケラバ(屋根の側面)もきっちり貼ってあります。このあたりはもう手慣れたものです。木造住宅を長持ちさせるために大事なのは『通気』通気が取れているつもり…では,うまく空気が流れず高湿度の空気の対流により屋根の下地を腐らせていってしまいます。弊社では2重に屋根をかけ,しっかり通気層をとることにより対策しています。屋根は断熱面がとりあえずの防水層になり,二重でかけた屋根の上のルーフィングと屋根材が一次防水になります。万が一,雨が入ったとしても,断熱が防水層になり通気がしっかりとってありますので風で乾きます。手間と材料費は倍以上かかりますが,雨の多い日本ではこのぐらいがちょうどいいと考えています。夕方には無事作業を終えることが出来ました。前日の雨がありましたので,晴れが続くことを確認し,今回は養生をせず少しでも乾燥が進むよう風をとおすこととしました。Eさま上棟おめでとうございます!またたくさんのお気遣いもありがとうございました。落ち着いた表情のかわいらしい家になると思います。安全第一で進めてまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。

電気配線の打ち合わせ。

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浜松で施工中のUさま邸。現場は外断熱が終わり,防水処理が完了しました。上棟式から3週間ほど。先日,電気配線の打ち合わせを行わせていただきました。コンセントとスイッチの位置確認。SNS等ネット上でコンセントは多い方がいいとか,書いてあるようですが,実際に多く付けてもたぶん使いません。またコンセント,スイッチは空間を美しく見せるという意味ではとても邪魔なものになります。なるべく目立たず,隠していくことも大事です。 そんなポイントだけをお伝えして,基本的には好きに決めていただいてます。といっても絶対ダメなところはお断りしてますが…(笑)みんなで真剣に打ち合わせをしていますがお子様は退屈で仕方ありません。最近はどこのお子さまもスマホを渡され,動画を見ているケースが多いのですが,窓際のベンチを作る予定の場所で,のんびり座っておとなしくしてました。小さな子は本能で窓際の気持ちよさそうなところでゆっくりします。窓際は掃き出し窓ばかり付けるのではなく,佇む場所としても大事になります。こういう使い方をしてくれると設計者としてうれしく思います。完成までまだしばらくかかりますがUさま引き続きよろしくお願いいたします。いつもお気遣いいただき感謝します。

平屋のご提案。

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豊川で建築計画中のYさま。先日,計画案のご提案をさせていただきました。 整形で高低差がなく,南道路というとても優等生な敷地。大きさも申し分なく,望まれる平屋の住まいにはぴったり。しいて言うなら学校が近く,道路に面してのプライバシーの確保が少し難しく,計画の仕方によっては南の庭が活きなくなりそう。囲ってしまえばいいのですが敷地が広い分あまりやりすぎると予算がかかってしまいます。南の日当たり以上に私が気に入ったのは北側の抜けた景色。ずっと畑が広がり,遠くには山々が臨めます。畑は接道の関係で当分の間はこの抜けた景色が楽しめそう♪ ということで南北に抜けのある住まいがこの敷地には適していると感じました。日当たりのいい南には季節を感じられる雑木林の庭をつくり,視線をゆるやかに遮ります。北側にはプライバシーの守られるデッキ空間をそなえ,天気のいい日は外で食事をしてもらえるよう。北側でもじぶんちが平屋のため,日当たりは悪くありません。また北側の植栽は南に向かって成長するため,室内から見る木々は光に照らされ,美しい表情を見せます。この南北に抜けた景色がこの住まいの最大の特徴になりそうだと感じました。構造上必要な柱は動線を仕分ける役目が主ですが,子供の成長に合わせて身長を刻めます。低く抑えた屋根は空間の広がりを感じさせる屋根勾配なりの天井と,落ち着きを生むための平天井を使い分ける予定。Yさまご検討よろしくお願いいたします。今からとてもいい住まいになる予感がします。

室内の『空気質』を考える。

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全館空調にするのか,第一種の熱交換換気にするのか,メンテナンスを考え第三種換気にするのか?どれにするか考える際に室温のことは気にされても『空気質』のことはなかなか考えないかなと思いましたので今回は『空気質』のことについて書こうと思います。 コロナ禍になってから大型のショッピングモールや飲食店などでも二酸化炭素濃度計がおいてあるところが増えました。住宅においては二酸化炭素濃度の理想は1000ppm以下とされています。屋外は400ppm程度だそうなので換気が予定通りの動きをしていれば自宅を調べる限り,在室時も1000ppm以下で推移します。 でも換気が予定通りの動きをしていない場合,1000ppmは簡単に突破してしまいます。自宅の寝室で換気扇を止めて実験。寝苦しさを感じ,朝には3000ppmを突破していました(汗)空気が滞留している場合,当たり前のように1000ppmを突破します。昔,居間で灯油ストーブをつけているといつの間にか寝てしまっていたりすることがあったと思いますが二酸化炭素濃度が高くなると眠くなります。気密の高い自宅でエタノールストーブをつけると,キッチンの換気扇を強でつけても1300ppm程度を保ってしまいます。このぐらいの濃度だと人間に害はないらしいですが,こまめにデータを見ているとどうにも気になります(笑) 問題は換気経路がうまく働いているのか?ということ。第一種換気の場合,1つのモーターで給気と排気を行うため換気量の設定が適切なら二酸化炭素濃度は一定以下に保たれるはずです。…があとは換気経路の問題で,個室入口付近に給気口があったりすると奥の方は空気が滞留した状態になってしまうため,換気がうまくできていないことがあります。なるべくなら個室ごと,給気と排気のダクトを配置できれば『空気質』は問題ないでしょう。 難しいのは自宅で実験している第三種換気。自然給気は個室などでとり,排気をトイレやお風呂などでするというもの。気密が高ければ素直に換気できそうですが,実際は理想通りに!とはなっていません。原因ですが,換気扇モーターはそれぞれ個別運転で風量の大小でけんかをすることがあり,給気は風の影響を受け,給気,排気とも家じゅうにちらばっているから。給気,排気が1か所しかなければ素直に働きますが,壁付け第三種の場合,換気扇から遠いところは換気量を測定してもほとんど給気していません。自宅でトイレの換気扇をまわし,寝室から自然給気しても,朝起きると2300ppmほどまであがっていました。空気が滞留している証拠です。個室の自然給気口を壁付け換気扇に変えたところ800ppm程度で落ち着くようになりました。ついていればOKだと思っていましたが実際に計ってみて,いろいろ試してみると壁付け第三種の難しさを感じました。 ちなみに換気の量はこんな感じで1か所づつどのぐらいの風量がでているか測ります。 二酸化炭素濃度で説明しましたが,湿度に対しても同じことが言えます。高気密になってきている分,湿度の排出がうまくいかない場合,屋内でカビの発生する恐れが大きくなります。カビは一度発生すると駆除するのが大変です。やりすぎなぐらいに対処を考えておくことをおすすめします。おせっかいですが,弊社で新築1年目の方には遠隔確認のできる測定器をおき,その室温,湿度,『空気質』を見守り,状況がよくない場合は改善提案をしています。室温だけでなく,湿度と『空気質』も住まいにとっては重要です。 これから新築やリフォームするけど,心配だなーと思った方,まずは検討中の会社さんにその心配をぶつけてみてください。それでも心配な方,大切そうだけどよくわからない?って方,ぜひお問合せ下さい。お問合せはこちらから。ちょっと長い説明(笑)とどうしたほうがいいのかのご提案をいたします。換気方法をどれにするのがいいのかも実証に基づいたお話をさせていただきます。

ゴールデンウイーク休業のお知らせ

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いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。下記日程にてゴールデンウイーク休業をとらせていただきます。 休業期間    4月29日(土) ~ 5月7日(日) 休業期間中にいただいたお問い合わせについては、ゴールデンウイーク休業明けに順次お返事させていただきます。皆さまよろしくお願いします。

お引渡し 第三弾。

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3日連続引き渡しの最後は断熱リノベをしたFさま邸。築30年ぐらいの建物でリフォームは3度目ぐらいだそうです。5年ほど前ぐらいに別の会社さんで断熱のリフォームをされたそうですが,寒くて耐えられないというのが相談の最初でした。熱カメラで見ても,窓は変えたけれども床と壁の断熱が…,階間天井にいたっては気密が取れていないので風がさーさー。頭隠して尻隠さず的なやつですね。断熱気密をしっかりして,その上でニコハウス設計室らしい自然素材の住まいにする工事になりました。エリア断熱をしてLDK,水廻り,寝室が同じ温湿度空間になりました。予算的にダクトでつなげる熱交換は使えませんでしたが個別の熱交換をつけ,月一のメンテナンスを約束いただけました。勉強熱心なFさまはメモを取ってくれ説明のしがいがあります。換気扇をつけて,エリア断熱された入口のドアを開けたり閉めたりして,気密の高さを実感していただき,差圧ダンパーの大切さも感じていただきました。喜んでいただけているのがこちらにも伝わってくる気持ちのいいリノベ現場でした。懐かしいビフォーそしてアフターなんとなく面影が残りでも,気持ちのいい空間になりました。家具が入る前でしたが,お引越しが終わったようなのでまた遊びに行かせていただきます。Fさま引き続きよろしくお願いいたします。