地盤補強の必要性。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
豊田市で施工が始まったKさま邸。
少し遠方になりますが弊社をご指名いただき、なにかあってもすぐにはうかがえない旨も了承いただき施工をさせていただくことになりました。
何かといっても緊急性のあることはそれほどありませんし、今は動画など共有できるのでよほどのことがない限りは大丈夫です。
今回の物件は解体工事あと地になります。
またお隣の敷地の方が70cm程度低いのですが、土地購入当時は貧弱な間仕切りブロックでしたので解体時にすべて撤去し、強度のあるブロックに積み替えました。
高低差がある場合は仕方のないことです。


地盤調査では不均一なデータが確認されましたので、地盤の補強を行うことにいたしました。
地盤は全体に弱い場合は『等沈下』する可能性があります。全体的に等しく沈下する。
これであれば傾くということはないので、建物の荷重に耐えられるのであれば地盤の補強は必要ありません。
ただし、これまで経験のない『重さ』が加わるわけなので、一定量『沈む』ことは必ずあるでしょう。
お施主さまにいつもお話している内容ですが、建物の荷重は体重60kgの人が立っているのと同じくらい。
足元は30平方cmぐらいの面積で60kgをささえています。建物は例えば60平方mだったとして40000kgだと同じ荷重負担。
人間が立っているぐらいの荷重で地盤補強が必要なのか?
そんな疑問は必ずでます。

支持地盤が深いため、現地の土と補強セメントを混ぜながら地面に柱をつくる『柱状改良』にて工事をいたしました。
人間の体重で地面に与える影響は設置面積に対してわずかですが、建物は設置面積が広いため、より深い部分にまで影響を与えます。
そのために地面の強度が必要になるわけです。
30年で壊す目的で家を建てるなら、地盤の補強までは必要ないかもしれません。
でも私はもっと長く使ってもらえる高性能な住まいを提供しています。
長く使うからこそ、地盤の安心は必要だと考えます。
できれば地盤が強い方がいいのですが、立地条件など譲れない部分もあるから選んだ土地。
しっかりした地盤の上に、しっかりした建物を建てることで、心地よい日常が末永く続きます。
断熱材の影響で工事はいったんストップいたしますが、焦って工事をすることはいたしません。
しっかりした住まいを作っていくため、我慢も必要です。
同業者の方の情報ですが、ある大手ハウスメーカーは下請けの方に『工事をすでに請け負っているんだから、金額はそのままで、期日を守りなさい』と言われたそうです。
そもそも材料がないのに…、あったとしても価格は1.5倍ぐらいなのに…、どうやって施工するのでしょうか。
そんな理不尽なことは私は言えません。お施主さまに状況を説明することが大事だと考えます。
Kさま、断熱材の確保まで今しばらくお待ちください。
引き続きよろしくお願いいたします。
