COLUMN住まいの情報

2024年11月の記事(19件)

記事一覧へ

猫と暮らす木の住まいのお引渡し。

up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。先日内覧会を開催させていただいたMさま邸のお引渡しをさせていただきました。Mさまとの出会いはホームページからのお問い合わせ。お会いした当初はガルバリウムと木の外壁を使った、スタバのような見た目をご希望だった印象が強くあります。ガルバリウムの外壁にする場合、弊社では軒無しをおすすめしています。長期的にメンテナンスがいらないイメージのガルバリウムですが、雨で洗われることで美しさを保ちます。雨がかからない軒下部分は、静電気によるゴミの吸着のせいか特に軒下近くに白い点々としたさびが発生します。それを避けるために弊社では、ガルバの場合は軒無しをお勧めしています。軒無しはちょっと…とのことで、その後外壁はスギ板へと変更されていきました。ご主人様は木外壁にしたかったそうで、私のガルバの話はグッジョブだったと聞きました♪Mさまは建築工事に積極的に参加してくれました。外壁の塗装はとても暑い夏のさなかでしたが、お子様と一緒に施工されました。また室内の壁天井のしっくいは、ご主人さまが『もう二度とやらない…』と愚痴をこぼされるぐらいい大変な作業でしたが無事やり遂げられました。内覧会に来た方々からは『え—!一般の方でもここまで出来るの?!』とびっくりされ、プロ顔負けの仕上がりさすがです!まだまだ暑い日だったので大変でしたでしょう。本当にお疲れさまでした。弊社の引き渡しは約1時間~1時間半ほどのお時間で説明させていただきます。以前はもっと早かったのですが、住まい方の説明をいろいろしているうちに長くなってしまいました。高気密高断熱の住まいは住み方を間違えると、住みにくいと感じてしまうことが起こりえます。いままでの家と同じように住むのではなく、より少ないエネルギーで快適に過ごすことが大事。床下エアコン、2階のエアコン、換気システムの掃除、給気などの使い方…あげるときりがないですが、それらを一番いい使い方をしていただくことで建物の性能をフルに発揮できます。何事も勉強。Mさまもメモ帳をもってお聞きいただきとてもうれしかったです。先日から少し早起きして、外で使えるベンチを3つ制作いたしました。ベンチが欲しいといわれてましたが、サプライズでお渡しいたしました。個人的に、デザインと強度含めいい仕上がりになったと思います。庭先のあちこちにおいて、さらに居場所を増やしてください。Mさま、建築中よりいろいろなお気遣いありがとうございました。また最後の最後も、本当にありがとうございます。ご丁寧なお手紙はめちゃくちゃうれしいです。今後もたくさんの人たちの居心地のいい場所を造っていけるよう努力し続けます。新築おめでとうございます。これからの方が長いお付き合いになりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

景色のいい平屋の上棟。

up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で施工をさせていただいているKさま邸。週末は雨の心配をしながらでしたが、上棟作業当日は無事いい天気になり、また寒さも和らぎ過ごしやすい中での上棟作業をさせていただきました。この住まいのブログでは必ずでてくる景色のお話。南側の開口の先には自然の森が残っています。岡崎市の管理でこの先も当分の間は森の景色が楽しめます。そんな森という最高の景色を取り入れる平屋の住まい。景色の取り入れをするために、奥行5mに対し幅が20mほどある住まい。森方向に対して素直に幅をとり計画をさせていただきました。幸い敷地の南側も所有されているのですが、その部分は雑草などが映えていて、平屋ということもあり広い通りからは一切建物が見えません。森側が完全に自分たちのためだけの庭になっていて、とても贅沢。今週中にはおそらく外断熱が完成し、サッシの取付が完了します。そうなると南の日射熱を受け、建物内はほどよい室温になり作業のしやすい心地よい空間になります。おそらくニコハウス史上最も景色のいい住まい。Kさま上棟おめでとうございます。いつも丁寧な対応をいただき、スタッフ職人一同大変うれしく思います。日々建築が進んでいきますが、安全第一で進めてまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。上棟作業また帰りにもさまざまなお気遣いをいただき、ありがとうございました!

断熱性能による表面温度差。

up - 住まいの情報
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室、一級建築士の代表鈴木です。最低気温が10℃を下回ってしまいました。断熱性能(気密も)によってどのぐらい表面温度が違うのか、断熱リノベをするとどれほど快適になるのかをお伝えいたします。私の家は自宅をリノベしたUa値0.26の建物。その横に2006年頃(平成16年頃)に建った廊下でつないだ離れ Ua値0.90があります。洗濯が旧建物で行っているので床の冷たさに驚きます。そしてリノベした自宅に戻ると床暖房なのか?と思うほどに暖かさを感じます。気になると測定して報告したくなるのでどのぐらい違うのかお伝えします。また最後に少し衝撃的な内容を書きますので飛ばし読みなら最後を見てください。 11月8日 今朝の外気温は私の家の温度計で11.9℃でした。寝ている間はまだ半袖、短パンで薄い夏用布団1枚ですが快適です。靴下はあまり履きたくないので素足での感想になります。自宅の床は表面温度が18.6℃。  じっとしているとすこしづつ冷たさを感じますが、まだまだ素足で大丈夫。リノベ物件は床下の構成が大引間スタイロ90㎜(一般的な床断熱のやり方と同じ)+合板上に全面敷で20㎜のスタイロを敷き熱橋をなくしています。合計110㎜の断熱材+合板2枚分+床材の断熱構成です。離れの方の床温度は12.5℃。素足だと寒いのでスリッパが必要です。  申し訳程度の床断熱が施工されていますが、外気が11.9℃ということで断熱材の効果が0.6℃ほどしかきいていません。ほぼ外気温と思って間違いないでしょう。平成16年の建物でもこんなものです。 せっかくなので窓廻りも計ってみました。  リノベのトリプル樹脂サッシの表面温度は18.9℃。床の温度とほとんど変わりません。今日は曇っていますが、日中陽が差し込むとそれだけで部屋の中が暖まり、まだまだ暖房無しで過ごせます。離れの方の窓の温度は10.2℃。んっ…外気温より低い。もしかしたら温度計がいまいちで10℃を下回っていたかもしれません。  離れの方はペアガラスのアルミサッシ。床と同じくほぼ外気温。暖房をしても暖かいはずがありません。 寒い家の場合、どれほど暖房をしようが床面や窓廻りは外気温に近づきます。暖めれば暖めるほど室温と床、窓表面温度の差が広がります。水分を発生する灯油を使った暖房器具を使うと、窓廻りにびっしり結露が出るはずです。窓廻りは目に見えるから結露の水を拭けますが、床や壁の中は結露していても気づきません。気づかないとどうなるかというと、木材の含水率が上がり、床が腐りぶかぶかしたり、カビが発生します。 こうした温度差を可視化してみると、その違いに驚かされます。いかに断熱が大事なのか、また気密が大事なのか。結露で木が腐っていくわけですがそうなると耐震性能にもおおきな影響を与えます。耐震などで使う金物は鉄で出来ていますのでほぼ外気温でしょう。室内の温湿度の影響を受け、夏のコップの結露のようにびっしり木材を濡らすことでしょう。中途半端なリフォームをすると、中途半端に気密がよくなりより住まいをダメにします。こうした発信をつづけることで、皆さんの断熱気密に対する大切さが伝わり、よりよい住まいが増えるといいなと考えます。お問い合わせはこちらから。この住まいの情報が皆様の有益な知識に変わっていることを切に願います。 最後に、Ua値が高いはずなのに寒い方へ。もし今日の気温(最低外気温10℃)程度で暖房を入れないと寒いとするならば、計算上のUa値のみで施工が伴っていない可能性があります。一度、建築された工務店さんに相談された方がいいでしょう。サーモカメラがあると断熱施工の良し悪しは可視化できますので、『なんとかしてよ、鈴木さん』って方はお声かけください。

小さな平屋を造る相談会を開催します。

up - お知らせ
一級建築士で弊社代表の鈴木による『小さな平屋相談会』を期間限定で開催します。様々なものの物価高により、建築費用も値上がりが続く昨今大きい家よりも手の届くコンパクトな平屋の相談が多くなっています。3~4人家族であれば20~25坪ほどでも十分なプランが提案できます。30坪を超えると予算が増えるだけでなく、将来夫婦のみになった際に広すぎて使い勝手が悪くなります。将来を見据えた『小さな平屋』いかがですか?小さい分、コストを抑えた計画が可能です。しつこい営業はいたしませんので、お気軽にご相談ください。 開催日:11月23日(土)・24日(日) ※終了いたしました時間:10:00~17:30場所:ニコハウス事務所 こんな方におすすめ。□ コンパクトな平屋に住みたい□ 小さくても収納と動線は充実させたい□ コストを抑えた自然素材の家がいい□ 敷地内に離れを建てたい□ コンパクトでも広く使えるコツを知りたい

木外壁 スタッフ自邸。

up - スタッフブログ
豊橋の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。雨が多くなかなか進まなかった木外壁。今週は雨が降っていないので順調に進んでいます。前面道路は2m弱と狭い道路に接する土地。雨が降ると道路に土が少し流れてしまうので掃き掃除をします。あまり車が通らないからか小・中学校の通学路になっていて夕方になると人がよく通ります。通る人が興味を持ってくれるわくわくするような家ができたらいいなと改めて思いました外壁材はもちろん弊社での採用率NO.1のスギ板です。弊社ではガルバリウムとほぼ同価格でできることもあり、迷うことはなかったです。塗装をするかしないか、これは悩みました。せっかくなら経年変化していく姿を見たいと思い、無塗装に。幅広の木板に隙間をあけながら貼っていき、狭い板で重ねるように施工していく押縁張りで施工します。将来一枚変えたいよとなった時でも簡単にかえることができ、職人さんを呼ばずに変えることもできてしまいます。サイディングは産業廃棄物にしかならないですが、杉板は外構のフェンスで使えたり、焚火に使えたり、環境にやさしい家づくりをしていると実感します。それでもなるべく余りが出ないように発注する前に1枚1枚拾います。今週には外壁が貼り終わりそうです。 スギ板外壁については弊社代表がみなさんの疑問にお答えしていますのでぜひご覧ください。現場のご案内も可能です。みなさまぜひお声かけください。お問い合わせはこちらから。お隣の家がスギ板のやさしい自然素材の家だと、とても喜ばれます。ご近所に愛される家づくり、いかがでですか?

内覧会の感想と次回開催について。

up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。週末内覧会へお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。弊社の内覧会の特徴でもありますが、みなさまものすごくゆっくりされていきます。座っていただき、心地よさを体感いただけるのでとてもいいことだと思っていますが、いつも時間が足りないな…と感じてます(汗)今週末も追加で内覧会を開催させていただきますが、もっとゆっくりすごしていただきたいということで、2時間枠とさせていただきました。2時間あると実物を見ながら具体的な相談もできますので弊社初の試みではありますが、内覧&相談会とさせていただくことにしました。予約が埋まっている時間もありますので、気になる方はお急ぎください。ご予約はこちらから。内覧会で評判のよかった点をお伝えいたします。① 家事動線がものすごくいい。きていただかないとわかりにくい内容ですが、回遊動線になっていて行き止まりがない間取りになっています。文章だけで見ると通路が多そうに感じるかもしれませんが通路だけで使うことはなく通路兼〇〇〇というように用途を2つ以上もたせてます。裏動線があるとリビングが散らかることがぐっと少なくなります。リビングを通過しないとキッチンへ行けない間取りでは、片づけている間はリビングが落ち着かない空間になりますが、ゆったりしている時間に買い物から帰ってきてもリビングを通りませんのでリビングは落ち着いたまま。住んでみるとその良さに気づきます。耐震等級3が多くなり壁の関係で裏動線を造るのが難しくなったりしますが出来る限りリビングを通らず水廻りやキッチンへ行けるように工夫しています。②落ち着き弊社の天井高さは勾配部分の低いところで1.8mぐらい、一般的な天井は2.1mです。吹き抜けなどで高さの感覚は変わってきますが低さは感じません。むしろ天井が低いことで包まれるような落ち着きがうまれます。みなさんイメージだけで天井が高いほうがいいと思われていますが、ぐっと抑えた天井を経験するともう元には戻れなくなります。椅子に座ってゆっくりされた方々は包まれた落ち着く感覚を実感されました。いつもお話させていただきますが、吹き抜けた大きな空間でゆっくり過ごすことと、押し入れの中でゆっくりすごすこと。押し入れの方が落ち着けることがイメージできると思いますが、天井が低く囲まれていた方が人間は落ち着きます。だからこそヌックという場所も好まれるわけです。とにかく広く造るよりも落ち着ける場所はたくさん作る。昔のように家族団らん、TVを囲んで過ごすことはなくなってしまいました。本を読んだり、スマホを触ったり1人時間も多い。そんなしつらえはこれからの住まいで重要になります。③ 庭とのつながりの心地よさ。土曜日の夕方は土砂降りだったので体験できませんでしたが、それ以外の方は皆さんお庭の良さを体験されました。道路から視線をカットしながらゆったり過ごす外時間は何物にも代えがたい贅沢さがあります。今回の住まいではお隣との関係に十分配慮し、見下ろされない中庭空間としました。夕方、陽が落ちた際に電気がついていても舞台でスポットライトを浴びるような視線にさらされる感じはなく、ゆったりした家族時間を楽しめるよう計画しています。薄暗くなってくる夕方時間はおすすめです。またスギ材で造った住まいの『香り』は目に見えませんが、癒されることは間違いないでしょう。木の良さに気づきます。みなさんが帰られたあと、薄暗い中のお庭の魅力と住まいの魅力を感じ、撮影してきました。来週にはお引渡しさせていただくので、今週末がお披露目最後になります。ご予約はこちらから。ゆったり2時間枠になっていますのでご興味ある方ぜひいらしてください。こちらからの営業はいたしませんので、安心してご予約ください。みなさま、よろしくお願いいたします。

11月の内覧会のみどころ最終回。

up - スタッフブログ
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今週末に予定させていただいている豊川市の新築内覧会。住まいの見どころをお伝えさせていただきます。 最終回の見どころはとても地味ですが、特に女性の方が気にされる家事動線と収納。弊社では主となるLDKへの動線だけでなくバックヤード(納戸・パントリー・水廻り)への動線を分けて考えるようにしています。理由としてはリビング動線とバックヤード動線を一緒にすると結果的にリビング周辺に動線が混在し落ち着かない空間になってしまうということ、またリビングに雑多なものが一時的に置かれ片付けしにくい家になってしまうから。弊社の定番ではありますが、玄関より直通で広めの洗面台への動線が確保されています。洗面台は玄関から見えないように配置していますので多少乱雑になってもそれほど気にはなりません。またその奥にパントリー経由でキッチンへとつながる動線が確保されています。玄関→手洗い洗面→パントリー→キッチンドアはなく一部にのれんをつけますが、両手がふさがっていても問題ない動線です。洗面のすぐ横に脱衣室があります。脱衣室はみんなが大好きなかんたくんが控えています。脱衣室からファミリークローゼットへとつながっています。かんたくんの下にはスライド式の机があるので洗濯物の仕分けが簡単にできます。仕分けた服はすぐ横のファミリークローゼットにさっと片付け。洗濯物がリビングに散らかることは一切なく、また階段の上り下りも必要ありません。ファミリークローゼットから土間収納へつながり、玄関までのバックヤード動線が成立しています。ぐるりと回れる家事動線は日々の生活の中ではとても重要な役割をもちます。廊下のように移動だけで取られる面積は無駄でしかありませんが、動線の中に役割を持たせることで無駄でなくなります。 構造を成立させながらバックヤード動線をとるのは意外と難しかったりします。(壁がなくなってしまうため)地味なバックヤードの動線。家づくりのコツになると思いますのでぜひお越しください。ご予約はこちらから。明日は雨なので中庭体験ができそうにありません。おすすめは晴れた日曜日かな。みなさまよろしくお願いいたします。