北欧の旅 その③。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
北欧旅2日目。
ホテルから徒歩圏にある『労働者会館』。少し前に100周年を迎え、今でも現役で会議などに使われています。
アアルト初期の公共建築ですが、会館入口の取っ手からアアルトの細やかなデザインが続きます…があまり細かなことを書き出すと北欧旅のブログがいつまでも続きそうなのでほどほどに。
シンメトリーな空間の中に特徴のある照明など、全てがアアルトデザイン。現行照明にはない特徴的な照明は見ごたえありました。


バス移動からアアルトセンターと言われる公共建築が集まるセイナヨキへ。
アアルトの設計した教会、役所、図書館など複合的な施設がぎゅっと集まった場所。
聖地とでもいうべき場所でアアルト建築がたくさん見られます。


市庁舎はセラミックタイルの外観でぱっと見でアアルトってわかり胸の高鳴りを感じました。
セラミックのタイルはこのあと何度も登場しますが、質感や形状はなんともアアルトらしいと感じます。
またフィンランド建築でよく登場する低い太陽高度の光を取り入れる側面窓(天窓)。
光の導き方は北欧建築ならではで、日本で真似をすると熱さでまいってしまうやつです。よさそうなものを知識なくまねるとやけどしますね(汗)


教会内は市庁舎とは違った光の導き方がされていて神秘的。
照明だけでなくベンチ1つとってもアアルトディテールが満載でカメラとiPhoneの二刀流での撮影が忙しい。
でもこのあたりでゆっくりみれていないなということに気づき、また来ればいいじゃんとちょっと開き直りました(笑)


この図書館も、何度も写真で見てきたあの図書館!
そうとうにはしょってブログに書いていますがものすごい量の写真がありまして、まだ整理は出来ていませんが見返すとまた胸が高まります。
この旅に出る前にアアルトのことを『知ってはいるけど、たくさんの著名な建築家の一人だな』と思っていました。(アアルトさん、ごめんなさい)
このあとに登場する、マイレア邸、アアルト自邸、アアルト事務所など。
建築的な魅力とアアルトの人間的な魅力にどんどん引き込まれていき、また日本の著名な建築家の方々のデザインにも通じてくる歴史のようなものを感じ、子供のようにスポンジ吸収していく自分を感じました。
まだ旅は続きます。
お付き合いいただきありがとうございます。