北欧の旅 その④。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

北欧旅2日目の宿泊先はフィンランドの財閥 アールストローム社が一括所有している敷地内。

有名なマイレア邸はその敷地内にありますが、私たちはその敷地内にある1棟貸のアアルトがリノベーションを手掛けた家屋に宿泊いたしました。

1棟貸しといっても宿泊できる部屋は10部屋ぐらいありますので、たくさんの人で宿泊しないとお金が大変なことになりそうな施設。

リノベーションですが、部分部分にアアルトの痕跡が残る少しマニアックではある仕上がり。

その痕跡を見つけるのも楽しいのです。

個人的には一からアアルトが設計した家ではありませんので、そこまで深い魅力は感じませんでした。

フィンランドのちょっといいおうちに民泊出来たかなという感覚。(個人的な感想なのですみません)

2日目の夕食会場も敷地内にあるアールストローム社の(たしか)元社員食堂?だったかで、今はレストランになっている場所。

フィンランドの夜は19時頃でもぜんぜん明るく、このころから時差ぼけ感覚がやってきました。

明るい中で夕食を取る感覚はとてもなれるものではありません。

またどこに行ってもフィンランドは同じ食事が出てくるので、2日目にしてちょっと飽きてきました(汗)

日本から行かれる方は絶対に即席みそ汁などだしのきいた食べ物を持っていく方がいいと思います。

朝食などすべてのビュッフェは違いがわからないぐらいに同じ食材が並びます。(けして悪口でなく日本でいけば毎朝ごはん味噌汁みたいなもの)味も全て同じ。その会場には必ずお湯もあるので、お味噌汁やラーメン食べても怒られません。絶対にお勧めします(笑)

ようやくゆっくり街並み散歩が出来、ゆとりのある整った街並みの美しさにすがすがしい気持ちになりました。

今回の旅でアアルトだけでなく勉強になったのは『街並み』。

美しい国にはその国らしい町並みが存在します。それがバス移動での点在する町にも感じられ、フィンランドという国全体での街並みの美しさに衝撃を受けました。

日本の江戸の頃の街並みは同じ感覚を持ったことでしょう。それは日本の各地に部分的に点在する街並みに残っています。

ただ一般の住宅地になるとどうでしょうか。好き勝手な柄で建てた家、隣の日当たりを気にしない屋根、緑の貧しい庭、他人を嫌う境界ブロックなど。

あげればきりがないですが、日本の街並みは死んでしまったなと思います。

フィンランドに来て改めて、地域の工務店として少しでもその街並みが取り戻せるような住まいを提案していくと強く心に誓いました!

出国前の天気予報はずーっと雨だったのですが、個人的な晴男の力が少しだけでも役に立ったのか、晴れ間の多い旅でした。

現地コーディネーターのこばやしあやなさんが『オーロラが見れるかも?!』ということで敷地を散策し、奇跡のオーロラに出会えました。

そして翌日ゆっくり内覧させていただくマイレア邸×オーロラという奇跡も立ち会うことが出来ました。

2日目の夜にこの旅は幸運が続くだろうと予感できました。

まだ旅は続きます。

お付き合いのほどをよろしくお願いします。