豊橋市 半分リノベ のお引渡し。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
豊橋市で家半分のリノベーション施工をさせていただいたKさま邸。
完成がギリギリになってしまいましたが当初お話しさせていただいた予定通りの日にお引渡しをさせていただきました。

お会いした当初は、耐震まではお金もかかるし費用を抑えたいからとお話をされてました。
リノベーションの方にはいつもお話しさせていただくことですが
『あと何年住まれますか?』
5年程度でしたら耐震まではお伝えしないようにしています。なぜなら知らないほうがいいこともあるから。
でもKさまは20年ぐらいは…とお話をいただきました。
そうなると30年以内に高確率でくるといわれる巨大地震を無視するわけにはいきません。
耐震の大切さをものすごーく時間をかけてお話しさせていただきました。

でもお話ししてよかったなと思います。
費用は上がってしまいましたが、耐震、断熱、気密までしっかり施工をさせていただきました。
表面だけをきれいにするリフォームということも考えられますが、根本を解決しない限りお金を使うのは無駄だと思っています。
少なくても断熱気密。出来れば耐震まで。
今回のリノベーションは32坪ほどの住まいの半分約15坪ほどになりますので、既存の弱い耐力壁を活かして耐震補強をいたしました。
弱い壁というのは釘打ち程度の片筋交いのことですが、新しく造るほうもそれぐらいの強さの壁にしておかないと建物の重心と剛心(耐力壁の量)の位置がずれ、ひねって倒れる、かえって危険な建物になってしまいます。
耐震はとにかく強い壁を設ければいいというものではありません。
出来るだけバランスよく、そして基礎が直せないのなら出来るだけ弱い壁をたくさん配置して地震に対して効かせることが大事。

そのような話を何度も何度も耳にタコが出来るまで聞いていただきありがとうございます。
デザインも含め、私自身も納得のいくいい仕上がりになったと思います。
Kさま、完成おめでとうございます。
またお気遣いのお酒もありがとうございました♪
お引渡しということでいったんは区切りとなりますが、今後も引き続きよろしくお願いいたします。
家具などがそろい、落ち着いた住まいを見るのも楽しみにしています。