緑の勉強。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
先日岡山で行われたみどりのデザイン学校。荻野寿也さんの学びを聞ける貴重な機会に弊社の植栽していただいている造園屋さんと一緒に参加してきました。
視察に伺た場所は岡山県にある福武トレス。
ベネッセコーポレーション創業者の福武哲彦さんが造営した迎賓館を前身とする庭園施設。

このお庭は昭和を代表する作庭家・飯田十基さんの流れを汲む小形研三さん(東京庭苑)が作庭した雑木の庭。
現代の作庭家「荻野景観設計」荻野彰大さんにより再生されました。
お庭は一定期間手が入らなくなると必ず荒れてきます。特に家主がいなくなるとその変化は大変なことに。
雑木の庭と言えども定期的な手入れは必要です。
その荒れたお庭を当時の庭に復元するのが今回のプロジェクトだったそうです。




雑木の庭の植栽の考え方などは直接お話を聞き、知らないことも多くとても学びの多い時間になりました。
またF Galleryと呼ばれるTNA設計さんによるギャラリーは自然に溶け込むというよりも自然と住む心地よい空間。
高低差のある敷地の中に山の傾斜に合わせて雑木の庭を作っているのがすごい技術です。
建物に接近したところに自然の景石が配置されていたり、大きな樹木が植えられていたり。
それによって自然に溶け込む建物。




あらためて写真をみかえしても、どこまでが建物でどこからが外部なのかまったくわかりません。
それぐらい繊細で自然に入り込む建物。
個人的に自然に勝る建築はないと思っているのですが、ここまで自然に馴染む空間は本当に気持ちがいいなあと思いました。
荻野さんの庭造りの1ページぐらいに触れられた貴重な時間となりました。
次回は大阪場所。こちらも楽しみです♪
お施主さまのお庭が今以上によくなるよう引き続き勉強してまいります。