北欧の旅 ⑩。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
1か月半前にフィンランドへ行ってきましたが日本の気候もようやく秋らしくなり肌寒さを感じ近しい空気感を感じました。
最終日の朝はまずエコハウス大賞の発表から。
日本時間12:30からリハーサルということで私はフィンランド時間の朝6:30からホテルのテラス席でスタンバイ。
フィンランドの朝はまだ薄暗く、座っているだけでは肌寒くなってきてまず服装で失敗しました。(汗)
早く始まらないかなーと思いながらリハーサルでは発表での動画NGという衝撃なお知らせを聞き、大ピンチか…ということでしたが今回だけは特別に…ということで許してもらえました。


どんなふうに発表しているのか?自分ではわからないのでとりあえず伝えることを必死でいたしました。
あとから写真を送ってもらいましたが原稿棒読みっぽい目線はよくなかったなと思いました。
一旦発表は終わり、このあとは今回の旅最後のアアルト建築、文化の家へ。
みんなの発表も聞きたかったのですが、貴重な見学のためいったん退散をいたしました。
ただ、最後に1分プレゼンというのがありそれがだいたいこのぐらいの時間ということしかわかっていないので、このあともドキドキしながら時間を待つことになり体に悪い見学となりました(汗)
経過も知らずに見学を続けていましたが点数表では私のプレゼンにも票が入っていることにまず驚き、そして優秀賞ということで北欧からのプレゼンは無事終了いたしました。
エコハウス大賞を海外から発表したのは私が初めてかもしれません。本当に濃い一週間となりました。


戻ってアアルト設計の文化の家。
発表を控えながらの見学だったため、今思い返してもあまり記憶にないのが残念(涙)
解説を聞きながら見学できるのですが、その解説を聞きながら発表を待つという大変な作業。
改めて写真を見返してみると、アアルトらしい素材とディテール満載で、解説付きでもう一度行きたい場所になりました。
銅板の錆加減が建築的歴史を感じ経年美の美しい仕上がり。レンガもこの旅で何度も登場してきましたがいよいよ見納めです。




エコハウス大賞のZOOMをつなぎっぱなしでイヤホンを片耳だけしながら動いてましたがイヤホンの電池がなくなるというトラブルが発生したのがこのころ(笑)
振り返るとなかなか無謀な発表だったなと思います。
アアルト建築では北欧の光の導き方みたいなものを多く学びました。
光源が見えない照明と同じく、直射光でなく間接光の取り入れによって建築の魅力がより増すこともよくわかりました。
日本では一般的に直射光を大事にした設計が多く見られますが壁や天井を利用した光の導き方を大事にして設計していきたいと思います。




定番なコースなのでしょうが、最後はマリメッコでお土産とお食事をして北欧の旅は終了となりました。
あらためて振り返っても、本当に濃い一週間だったなと思います。
帰宅後初めてのひどい時差ぼけに2日間ほど悩まされました。
14時間のフライトは長かったですが、絶対にまた来たいと思うとてもいいアアルト体験の旅でした。
北欧旅のブログにお付き合いいただきありがとうございました。
むりやり10回に突っ込みましたが、もっといっぱい見どころがありました。
それは私の今後の設計に活かされますのでこれからの進化にご期待ください。


