田原市 リノベの引き渡し。

up - スタッフブログ NEW

豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

田原市で築55年の住まいをリノベーションさせていただいたKさま邸。

先日お引渡しをさせていただきました。

Kさまとの出会いは弊社のリノベモデルハウスでの相談会にて最初にお会いさせていただきました。

たしか3時間~4時間ぐらいはいらっしゃったと思います。

リノベーションではまず最初にこの先どのぐらい使う予定なのか?をお聞きし、性能面(構造、断熱、気密)の大切さをお伝えさせていただきます。

おそらく最初にお話しいただいたときは、予算を抑えた話をされましたがそれでは根本的な解決にならないとお伝えし予算の考え方を改めていただいた記憶をしています。

リノベーションで気づいてほしいこと。

あとどのぐらい使うつもりなのか?

→地震がいつか来ることが分かっていて本当に構造を無視して大丈夫なのか?自分の家だけは無被害を想定しがちですがそんなことはありえません。

→寒くて暑いまま表面をきれいにすることで満足できるのか?住んで1年もしないうちに後悔しませんか?。暑さ寒さは一生のお付き合いになります。

この二点は心底真剣に考えていただいてから進めていくべきです。

私の引き渡し時の説明はほとんどの時間を『住み方』に使います。

エアコンの使い方、換気扇の使い方など。

今回の住まいは第三種換気といって自然給気をし、機械で排気をします。過剰な換気をするとエアコンで整えた室内空気を屋外へ捨ててしまうことになります。

必要最低限の換気をすることで、余計なエネルギーを使うことなく快適に過ごせるようになるわけです。

だから『住み方』の説明に多くの時間を使います。

最初は難しく聞こえるようですが、慣れてしまえば感覚的に自然とお伝えした住み方になってくるはずです。

そして今回からは庭の管理の仕方もお伝えさせていただくことにいたしました。

弊社がつくる雑木の庭の管理で特に1~2年の間で注意すること。

近年の夏の異常な暑さは植物にとっても過酷です。

そのためにしっかりとした水管理が大切になります。どのように水を上げたらいいのかをお伝えさせていただきます。

また簡易的な剪定方法。

どのあたりを切っていいのか?またどういったところを切らないほうがいいのか?

忘れてしまうかもしれませんが、知っているのと知らないのでは植物の将来の姿が全く変わります。

風で主幹を含めた枝全体が揺れるような剪定が正解で、間違った選定をすると主幹が太り、枝先しか揺れなくなります。

私の造園の経験が活きています(笑)

 

Kさまリノベーションの完成おめでとうございます。

これから少しづつ寒くなってきますが、これまでの家とは違う快適な冬をお過ごしください。

『住み方』を忘れてしまった場合は遠慮なく連絡ください。

引き続きよろしくお願いいたします。