COLUMN住まいの情報
2022年の記事(91件)
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田原市で施工中のKさま邸。塗装と下地パテ処理まで終わりました。今回の仕上げは,天井をラワンベニヤで仕上げさせていただきました。落ち着いた色目にしたいとのことだったので,オスモカラーのシーダーで仕上げました。最初から塗装すると壁色とびしっとメリハリがつきます。とてもいい色に仕上がりました。毎回思いますが,塗装屋さんめちゃくちゃ上手です。壁はコストのこともあって今回は珪藻土クロスを採用いたしました。当社ではビニールのクロスは一切禁止としています。その理由は見えない壁内部の呼吸をさまたげてしまうからです。見える結露は対策が出来ますが,見えない結露は気づきません。いざというときには大変なことになりますので,壁は呼吸できることを前提に作っています。 外部は玄関ポーチの工事が進んでいます。下地の制作まで終わりました。今回の仕上げは墨モルタル仕上げ。落ち着いた墨の色と徐々に色の抜けていく感じがいい風合いをだします。玄関先だけ,壁はそとん壁で仕上げます。下塗りの作業が終わり,クラック防止のネットも貼り終えました。本当は全面そとん壁で仕上げられたらよかったのですが,…高いですからね。銀黒色のガルバリウムとキシラデコールピニー色のスギ板とそとん壁のW121という白色の組み合わせの玄関先になります。玄関扉は建具屋さんにて絶賛制作中です。外部は濡れ縁の工事と植栽工事をして完成します。11月の完成まであと少し。Kさま,もうしばらくお待ちください。

今月の上棟に向けて。
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ニコハウス設計室では年間6件ほどの新築をさせていただいています。なるべく時期が重ならないように進めているつもりですが…たまに重なってきます。10月はたまに重なってしまう月になってしまいました。どちらも同じ苗字の方なので,私も,建材屋さんも,職人さんたちも十分な注意をして進めてまいります。 先に上棟予定の豊橋の物件。昨日土台敷き込みを完了いたしました。基礎の水分をなるべく乾かすため,当社では上棟前に床合板を伏せることはしていません。土台敷を完了し,全面ブルーシート養生をして土台敷は終了。来週の上棟に備えます。 もう1件は事務所のすぐそばの現場。新建ハウジングさん主催,『【住まい環境プランニング・古川繁宏氏に学ぶ】施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾』で講習及び勉強会にも使わせていただく現場です。こちらは型枠を外し,基礎断熱の養生を終えて,土台の敷き込みに備えます。こちらも来週の上棟を予定しています。平屋で広いので土台敷き込みは2日ぐらいかかりそうです。 構造材は濡らしてしまうと初期結露の原因になります。秋は天気が変わりやすいので上棟作業の決断が難しい・・・。私は間違いなく晴れ男ですが,事務所の近くを担当する大工さんは雨男のため,見えない天気の戦いがまだしばらく続きます。

季節の変わり目の室温の違い
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秋らしくなり,朝晩はずいぶん冷え込むようになりました。自宅兼用のリノベモデルで寝起きをするようになり,約20年前,この仕事をする前に建築された我が家との温度差には日々驚かされます。実際の比較対象があることはとくにリノベーションを考えられている方には興味深いことだと思います。私自身はめちゃくちゃ興味があって,頻繁に測定をしていますのでそれをお伝えいたします。結論を先に伝えると朝起きて,断熱のいい住まいでは暖かさを感じるのですが断熱の悪い家では寒さを感じます。測定した日は前日が雨で気温が上がらず最高気温17℃,測定した朝は18℃の日です。 最初に断熱性能の悪い方の家。20年前の住宅の性能値:Ua値 0.85 C値は未測定(スカスカです)グラスウール10Kで 屋根壁ともに100㎜程度 床は スタイロ30㎜程度興味深いのは家が小さいのでUa値だけを見るとこの地域の基準Ua値0.87よりちょっといいところ。いつも使っているシミュレーションソフトで近しい気温の日を選んでシミュレーションしてみると外気温が2~3℃違いますが寝室が19.3℃になっています。それで実際の気温が20.1℃でした。 一方断熱のいい方の家。リノベモデルの性能値:Ua値 0.24 C値 0.8グラスウール16K換算で 屋根は400㎜相当 壁は200㎜相当 床はスタイロを120㎜相当同じくシミュレーションソフトで近しい気温の日を選んでシミュレーションしてみると先ほどの家よりもオレンジ色が多くなり,暖かそうに見えます。同じく外気温が2~3℃違いますが寝室が21.3℃になっています。実際は24.1℃でした。 この4℃の差を『4℃だけか』と思うか『4℃も違う!』と思うかは人それぞれですが,行き来をしてみるとその快適さの違いを肌で感じることが出来ます。感じ方はまったく違い,寒い側から暖かい側に入ると『暖房をしているのか?』と思えるぐらいです。 これからまた寒い冬が来ます。無駄にお金のかかる全館空調に頼るよりも断熱気密計画をしっかりしたほうが,快適さもイニシャルコストも抑えられ,住んでいる間ずーっと快適さを保てます。断熱気密に気を使った家づくりをしていますのでご興味あればお問合せ下さい。お問合せはこちらから。当たり前の快適さを提供しています。

大工工事大詰め。
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田原市で施工中のKさま邸。大工工事が大詰め。リビング空間にはTVボードを兼ねたベンチが出来上がりました。ちょっとした段差ですが,窓際に佇むことが出来るのでいい居場所となります。LDKの中央部には1間角の小さな吹き抜けがあります。打ち合わせ当初からとにかく明るい家を望まれていましたのでいい光が差し込み部屋全体を明るくしてくれます。吹き抜けを2階から見ると,個室の窓と3つ並んで変わった景色がのぞめます。おもしろい写真がとれたなと思いました。吹き抜けのキャットウォークは窓のメンテナンスも兼ねるため,部屋からの行き来が出来るようになっています。猫を飼っていらっしゃるのでキャットウォークの名の通り,冬にはここで日向ぼっこをしてくれるかな。外部は戸袋となる木板の工事が進んでいます。もう少ししたら玄関先のそとん壁の下地塗りがスタートします。秋晴れだとガラス面に雲が映り込みとてもきれい。外部は濡れ縁のようなデッキ空間が出来,一部分ですが築山を作り,植栽で飾り付けます。完成まであと1か月。今後は仕上げ工事が進んでいきます。Kさま,引き続きよろしくお願いします。

北東の角地でのご提案。
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いつもは豊橋市と田原市ばかりでのご提案ですが,今回は少し離れて岡崎市でのご提案。新築計画中のIさまにご提案させていただきました。 今回の敷地は北東の角地。普段はご依頼があった際にまずグーグルにて周辺環境を確認いたします。現地に行く前に駐車場の位置と建物の配置をおおよそ決め,その考え方であっているのかもしくは違う印象をもつのかを肌感で感じてきます。いつもはだいたいあっているのですが今回は現地の印象が少し違いました。特に違うなと思ったのは,接道している道路の交通量。広い道路よりも狭い道路の方が交通量が多いというのがわかりました。唯一閉じたいなと思えた西側は行ってみるとより環境が良くないことがわかりました。 そんなことを踏まえてご提案をさせていただきました。シンプルな片流れ屋根のたたずまい。敷地が南北に長く,北側の道路の交通量が多いため,落ち着きのない北側からは建物を離し,駐車場としました。また南側は,二軒隣まで延長敷地や駐車場となっているため,今後日当たりが悪くなることはありえないと考え,駐車場と完全に切り離したプライバシーのある庭を提案出来ました。木塀などを設置すれば,道路からの視線もなくなるのでカーテンなどの目隠しの必要性がなく,庭を感じられる空間になります。間違いなく気持ちいい。居場所をたくさん作ったことで,コンパクトでも楽しい住まいがご提案出来ました。またコンパクトに作る際の大切なこと,家の端から端まで見通せることも意識をしました。吹き抜けもあるので北側まで明るく,また視線がタテヨコナナメと様々な方向に抜けるよう配慮しています。打ち合わせでは『楽しい』という言葉をいただき,こっちもうれしくなりました。Iさま,引き続きよろしくお願いします。

高気密高断熱住宅の過ごし方。
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ニコハウス設計室では点検を3か月,1年,2年,5年,10年に伺わせていただきます。一般的な点検と合わせて,大切にしていることの一つに『住まい方』があります。住まい方とは快適に過ごすための家の使い方のようなものです。高気密高断熱住宅は住み方を間違えると,快適に過ごせなくなることがあるからです。 検討中の方とのお話の中でよくある内容『高気密高断熱住宅は冬場暖かいですか?』その通り暖かいです。日差しをしっかり取り込むことを意識した住宅であれば無暖房でも20℃程度の室温は確保できます。夕方になっても高断熱が味方をして部屋の温度をある程度保ってくれるからです。『高気密高断熱の住宅は夏涼しいですか?』エアコンをつかわなければ涼しくはありません。いくら日差しを遮っても外気温が高ければその影響を受け,部屋は温まります。夜になり涼しくなっても,高断熱高気密が邪魔をして部屋はなかなか冷えません。森や水辺の近くなら,冷えた空気が入るため過ごせますが,一般的な地域でエアコンなしはとても過ごせないでしょう。エアコンさえ入れてあげれば下がった室温はキープされ涼しく過ごすことが可能です。点検に伺った際に設置させていただいている温湿度のデータと合わせ,住まい方を改めてお伝えしています。よくある失敗例として『もったいないからエアコンを消す』という行動。これは絶対にやめてください。エアコンで冷やす行為には『空気の温度』を下げることと『壁,天井,床,さらには設置されている家具』を目的室温に近づけることが想定されます。空気はエアコンで早めに冷やされますが,壁天井や家具などは熱の伝わりが遅いためなかなか冷えてくれません。だから,エアコンを付けてもすぐに冷やすことが出来ず,暑く感じ,せっかくの高気密高断熱でも快適に感じなくなってしまいます。 冬はわりと簡単。でも夏はわりと難しい。 高気密高断熱住宅と夏の戦いはまだまだ続きます。さまざまな工夫をしながら少ないエネルギーで過ごせるよう,日々勉強を続けています。

講習会現場の基礎工事開始。
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豊橋で基礎工事が始まりましたSさま邸。新建ハウジングさん主催,『【住まい環境プランニング・古川繁宏氏に学ぶ】施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾』で講習及び勉強会にも使わせていただく現場です。基礎の掘り方がスタートしたのが台風が来る前。そして台風明けに基礎下断熱施工前のシロアリ予防剤をまきました。建物のシロアリ対策はホウ酸処理で対応していますが,基礎下の断熱材のためのシロアリ予防です。シロアリ対策処理された断熱材もありますが,一般的な断熱材に比べて3~4倍します。この物件の場合,差額金額にして15万円~20万円ぐらい。昨今の値上げラッシュにより何でもかんでもいいものを使えばいいかというとそれは違うなと感じてます。基礎下は建物が建てば二度と見ることは出来ません。基礎から逃げる熱対策のためですが,防蟻処理さえしておけばそこまでの被害はでないだろうとの判断です。基礎下に薬をまくだけなら3万円ちょっとで施工が可能です。基礎下断熱工事が終わり,基礎配筋が完了。チェックも終わり,明日はべた基礎のベースコンクリートの施工を予定しています。朝晩は涼しくなりましたが,基礎配筋検査,めちゃくちゃ暑かった。全国の工務店さんに見ていただく現場,来月の上棟に向けて工事は順調です。

スギ板の外壁工事。
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田原市で施工中のAさま邸。台風明けにスギ板の外壁工事が始まりました。この建物は2階部分がガルバリウム鋼板。下がスギ板貼りです。まずは1枚目を貼ります。1枚目を貼った後に塗装屋さんが登場し,今回の塗料はキシラデコールのピニーという色で塗装します。2枚目押さえぶちを貼る前に塗装する理由は,押さえぶちが乾燥によりやせてしまって,1枚目の塗装されてない部分が出てこないように配慮するためです。自然な色目のこのスギ板も悪くないなと思います。外壁の下地が見えなくなると,いよいよ完成が近づいてきたなという気がします。外壁がスギだと腐らないですか?とよく質問されますが乾燥さえしていれば問題ありません。特に通気層が大事になりますのでそれをふさがないように施工すること。ニコハウス設計室では15㎜の胴縁をタテに貼った後にさらに15㎜の胴縁を横に貼り,合計30㎜の通気層を作っています。職人さんたちからもよく言われますが30㎜もあると風がさーさーに通ります。木材が濡れっぱなしでいる余裕がありません。まあそれでも長雨で乾燥が出来ず,小口から水を吸ってしまった場合は部分的に傷むこともあるでしょう。その時でも同じ厚みの木の板を購入すれば,1枚から張り替えが可能,DIYでも簡単です。それがスギ板のいいところだなと思っています。2枚目の押さえぶちまで施工出来ればようやく足場が外せます。

引き渡し。
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台風明けの先日,内覧会でもお世話になったMさま邸のお引渡しをいたしました。お引渡しの説明はだいたい30分ぐらいです。簡単にではありますが,使い方の説明をさせていただきます。また大事なのは住まい方なので,ニコハウス設計室では『夏の過ごし方』『冬の過ごし方』『春,秋の過ごし方』を常の見ていただけるようにA4用紙 1枚にまとめて,説明と合わせてお渡ししています。住み方を間違えると,いまいち快適に過ごせなくなるからです。別に難しいことが書いてあるわけでもなく,苦痛を感じるような内容でもありませんのでご安心ください。とにかく工夫をして少ないエネルギーで過ごしましょうということ。建物での工夫は限界がありますので,あとは住まい手による工夫が大事になってきます。最後に鍵の確認をしていただき,お引渡し。Mさま,完成おめでとうございます。そして引き続きよろしくお願いします。台風明けだったせいか,持ち込みいただいたポーチの照明のところにカエルがいました。照明のデザインか?とも思いましたが,ちゃんと息をしていました。カエルがいたことは内緒です笑

階段のささら桁。
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田原市で施工させていただいているAさま邸。造作工事が終盤に入ってきました。壁の下地となる石膏ボードを貼り終え,大工さんの造作家具工事が進んでいます。弊社では多いストリップ階段の納まり。段板をささえるためのササラ桁の加工が進んでいました。壁にささら桁を取り付けています。この建物の階段は12段で上がり切ります。階高を低くしているので一般的な建物よりも3段ぐらいは少ないと思います。このささら桁の上に踏板をのせると階段の完成です。洗面やそれ以外の棚類も階段のササラ桁と同じ,ラバーウッドの集成材で家具造作します。ラバーウッドはちょっと重たいので大工さんからは不評ですが,価格的につかいやすい集成材です。この住まいはプライバシーへの配慮がポイントになっており,窓も少なめ。特に水回りとパントリーなどは暗くなりがちですがそれが住まいの中心に来ていて吹き抜けと階段に面しているので明るくて気持ちがいい。ストリップ階段を通して玄関ホールを明るくする役割もある吹き抜け。完成が楽しみです。

造作工事終盤。
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田原市で施工中のKさま邸。2階の勾配天井の工事が進んでいます。天井は全面にラワン合板を貼ります。壁との仕上げが違うことで空間の重心が下がり,落ち着いた印象になります。私ごとですが,設計の勉強をさせていただく中で,完成物件を見させていただく機会も増えました。著名な方々の建築に触れることでものすごい刺激を受けています。またその周りにいる方々も意識がとても高いので引っ張り上げられるように影響を受けまくっています。最近特に意識をしていることは光の取り入れ方と,景色の取入れ方です。やみくもに南に窓をとることは控えるようにしています。日本という気候風土を持つ住まいなので,陰影礼賛のように影と光の美しさを表現出来たらより落ち着きのある空間になるだろうと。日々勉強中ですが学びを止めることはありません。もっともっと上手になりたいなと思います。

基礎断熱の養生。
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豊橋で施工中のSさま邸。基礎の養生期間が終わり,型枠を外しました。今回の物件も床下エアコンを採用しているので基礎断熱の物件になります。基礎立ち上がり時に断熱材を打ち込みます。これは断熱材と基礎の間に空気層が出来ないようにするためです。ここに動く空気層があると基礎内側結露の原因になるからです。また型枠を外すと断熱材のスタイロフォームが紫外線にさらされます。スタイロフォームは紫外線を受けると表面が劣化し,予定していた性能とはならなくなります。スタイロフォームは水には強いのですが,紫外線にはとても弱い。。。上部構造が出来,紫外線から守られるようになるまではブルーシートで保護してあげます。ちょっとしたことですが,重要ということを勉強しましたのでさっそく実践しています。台風の風が少し心配ですが,家の性能も心配なので,雨雲を気にしながら養生をしてきました。10月の上棟に向け,しばらくの間は基礎養生となります。
