COLUMN住まいの情報

2022年の記事(91件)

記事一覧へ

換気の方法を湿度中心に考える

up - 住まいの情報
住宅の室内環境において温熱の環境と同じくらい大切なことが換気の方法です。ニコハウス設計室では2022年現在,第一種熱交換換気をおすすめしています。(以前は第三種換気をすすめていました(汗)先日,新住協の勉強会にてパナソニックエコシステムズ㈱さんに行ってきましたので,第一種換気を選んでいる理由を含めて『湿度』の観点からお伝えします。 建築基準法上,室内の空気は1時間に0.5回交換されなくてはいけません。30坪ぐらいの家だとざっくり300立米ぐらいの気積(体積)があります。0.5回となるとその半分の150立米が外気と交換されている計算になります。150立米というとよくあるレンジフードの弱運転ぐらいを家のあちこちでしましょうということです。 よく使われる方法として第一種換気 (機械給排気)と第三種換気(自然給気と機械排気)があります。先に第三種換気ですが外気そのままを取り込みますので湿度も外気そのままのものが入ってきます。例えば梅雨の時期 天候が雨だった場合,第三種換気では1時間に3.1kgの水分が入ってきます。ペットボトル2本分です。これを第一種換気の全熱交換に変えると,温度と合わせて湿度のやり取りが『熱交換素子』という部分で起こります。(しくみは文章では伝えずらいので興味あれば直接話します)その効果により室内に入る水分は1.9kgまで減ります。ペットボトル1本ちょっとです。1日に換算すると28.8kg ペットボトル19本分の差です。大きめの除湿器の能力が1日20リットルとかなので,第一種の熱交換を入れただけでもそれと同じぐらいの効果があるということです。パナソニックエコシステムズさんの体感ルームでの写真ですが 第三種換気の場合赤く囲った湿度が65.3%を示しています。27℃設定のエアコンのある室内に入りましたが,涼しい感じはなく蒸し蒸しした暑さを感じました。25℃設定ぐらいにしないと気持ちよさは感じないでしょう。 第一種熱交換換気の場合赤く囲った部分,湿度が39%を示しています。同じく27℃設定のエアコンの室内ですがこちらはさらっとしていて涼しさを感じます。27℃設定でも十分に過ごせます。 冬はどうなるかというと…ざっくりですが第三種換気で室内湿度30%台,全熱交換の採用で室内湿度45~50%となり,ウイルス対策にもなります。湿度の面だけみてもとても大きな差があります。 この差をどう考えるのか?換気の方法の選択に有効にお使いください。換気の方法はこれ以外に『温度』『消費電力(暖冷房機器にあたえる効果の違い含む)』『メンテナンス』の差があります。全てを書くととても長くなるので今回は『湿度』についてをものすごく端折って書きました。興味があればお伝えしますので遠慮なくお声掛けください。長く(汗)なりますので覚悟してください。(笑)ご予約はこちらから。みなさま,よろしくお願いします。

基礎工事が進んでます。

up - スタッフブログ
田原市で施工がはじまりましたAさま邸。基礎工事が進んでます。今回の物件は隣地に建物が迫っていて,そこまで抜けのある部分もないため『閉じる住まい』として計画させていただきました。シンプルな形状の切妻屋根。そこから周りの景色を感じず,空を意識できるような窓配置としています。基礎は地中梁方式を採用し,基礎断熱とし,床下エアコンの暖気が隅々までいきわたるように計画しています。基礎コンクリートを打ち,養生期間を終えたらいよいよ大工さんの登場です。7月下旬の上棟を目指し,工事は順調です。暑いので十分な休憩をとりながら,現場は動いています。

大工工事終了。

up - スタッフブログ
豊橋市で工事中のMさま邸。大工さんの工事が終了いたしました。『景色を取り込む住まい』と題して計画させていただきましたが,水平窓から望む景色は特別な感覚を持ちます。やわらかな光が壁に反射する感じもとても好きです。伸びやかな空間となるように家の端から端までを見通せるプランになっています。コーナーに集中した窓とそれをぐるりと囲むベンチは家族それぞれの居場所を作る上でとても重要です。またこだわった畳ヌックも解体家屋から残した障子を使い,居心地がとてもよさそうなこもり空間になりそうです。完成に向けて,これから塗装工事へと入ります。塗装が終わると紙クロスが張られ,ドイツ漆喰のローラー仕上げで塗装し完成します。外観,内観ともに見どころがたくさんある住まいになりそうです。9月中旬頃には完成内覧会を予定しています。その前でも工事中の現場案内は可能です。みなさま,遠慮なくお声掛けください。内覧予約はこちらから。

高低差のある敷地のご提案。

up - スタッフブログ
台風シーズンが来てしまいました。雨養生と足場シート養生に悩みを抱える日々が続きます(汗)。 豊橋で建築計画中のHさま。先日初回提案をさせていただきました。今回の敷地は『がけ条例』にかかる敷地。2m以上の高低差があります。そのため,造成に大きな費用がかかってしまいます。その予算を見越しながらプランを提案させていただきました。予算の関係上25坪前後の提案を目指しました。普通に作ってしまうととても無理な坪数ですが,廊下にしかならないような無駄なスペースを極力なくし,コンパクトにまとめました。がけ条例のため隣地からは高低差の2倍離さなくてはいけません。その部分を有効に使わないと無駄なスペースがうまれます。家庭菜園も要望にありましたので『おもての庭』と『うらの庭』をご提案。庭といっても日が当たらないと使い道がなくなってしまうので,大屋根形状とし,北側へも日を落とす計画としました。コンパクトでも南北の抜けがあり広がりを感じるプラン。高台なので気持ちのいい庭の使い方が出来そうです♪Hさま引き続きよろしくお願いします。

レッカーなしの上棟作業。

up - スタッフブログ
梅雨明けのニュースを聞きました。天候に左右されなくなるので現場作業的にはとてもうれしいのですが,暑すぎますね…。 梅雨明け前の先日,田原市にて施工中のKさま邸の上棟作業をさせていただきました。本来なら写真にレッカーが映り込むのですが今回の物件は入り口に門長屋があり,2.7mぐらいの高さしかないため,レッカーが入れません。お施主さまの希望で門長屋を壊すことはできないため,手上げによる上棟作業となりました。荷揚げ屋さんがどれぐらい頑張ってくれるんだろうと少しだけ心配してましたが…,何も問題ありませんでした。梁を軽々と一人で持ち上げ,手渡ししていくのは超人のなせる業。今回は少しの心配があり,まとまった人数で来ていただいたため,作業のスピードが半端なかったです。レッカーよりも早いかもしれません。夕方にはいつもと同じように無事,上棟作業を終えることが出来ました。ものすごく暑い中,大工さんたち本当にお疲れ様でした。上棟式では棟梁の森下さんに祝詞をあげていただきました。Kさま,おめでとうございます。またお気遣いもありがとうございました。心配されていた梅雨も明け,これからどんどん進んでいきます。熱中症に気を付けながら,安全第一で頑張っていきます。引き続きよろしくお願いします。

お引渡し。

up - スタッフブログ
年始より工事をさせていただいてました豊橋市のWさま邸。昨日お引渡しをさせていただきました。間口が狭く,敷地が30坪ちょっと。3世代で住むため部屋数を求められ,家全体を明るくしたいという難しい案件でした。初回提案をとても気に入ってくれたのがすごく印象的。出来上がった住まいに満足そうにされているご主人さま,こちらもうれしくなりました。いつもなら必ず植栽をするアプローチですが,今回は複数台の駐車場ということもあって断念しました。まあそれでもちょっとでいいから植えたかったなというのが正直な気持ちです。これから暑い夏になり,また冬が訪れますが,快適な住まい体感いただけるはずです。Wさまご新築おめでとうございます。また今後もよろしくお願いします。

Gmailへの送信不具合のお知らせ

up - お知らせ
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。先日より新しくお問合せいただいたお客さまへの返信にて『gmail』アドレスへの送信が迷惑メールと判断されるということが判明いたしました。現在復旧に向けて動いていますが,少しお時間がかかりそうです。お問合せいただいているお客さまにはご迷惑をおかけしています。 お手数ですが『gmail』アドレスをご利用の場合,2日以上メールがこないなと思いましたら,迷惑メールフォルダの確認をお願いします。または,LINE@登録 登録はこちらからをおすすめいたします。 ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

ZOOM打ち合わせ。

up - スタッフブログ
浜松で建築計画中のUさま。ZOOMにて2回目の打ち合わせをさせていただきました。ZOOMでの打ち合わせ,やり始めた頃は上手に想いが伝わるのか不安でしたが,なれてしまうととても便利。お互い移動にかかる時間もないのは大きいですね。1対1だと複数でのZOOMにありがちな,話すタイミングのとりずらさも感じません。ライフプランのご提案もし,総額的なイメージのお伝えもしました。おおむね方向性も決まりましたので,次回の打ち合わせでプランが確定するかな?Uさま引き続きよろしくお願いします。

外壁を貼り終えました。

up - スタッフブログ
豊橋市で施工中のMさま邸。梅雨入り直前に無事外壁が貼れました。杉の板貼りのツートンカラーです。落ち着いた色味なので出来上がったすぐからなじみすぎていてなんとなく目立たない感じがします。最近は木外壁の採用が多くなってきました。スギ板は経年による落ち着きが感じられます。私は経年美化だと思っています。新品には新品のよさがありますがサイディングなどでは経年劣化しかなく,10年に一度程度塗り替え,また新しくするという作業は年を重ねていく良さは一切なく,塗った瞬間から劣化しかありません。人間は年を重ねると若いときにはない味がでてきます。若いときには若いなりの良さもあります。建物でもそれを感じるのが本来であると考えています。自然に存在するものすべてが時間の経過による美化を感じられ,それは人工物では絶対に表現出来ません。そういうこともあってうちではサイディングなど新建材の採用をお断りしています。私自身も43才。年齢を重ねた渋さがそろそろ出てくるかな(笑)ほんものの木の外壁に興味ある方,現場お見せ出来ますので遠慮なくお声掛けください。お問い合わせはこちらからみなさま,よろしくお願いします。

もうすぐ完成。

up - スタッフブログ
豊橋で施工中のWさま邸。養生がようやくとれ,掃除にとりかかりました。30坪ほどの狭小地に建蔽率の制約もあり30坪を切れる床面積で2階建て,5LDKと収納,明るさを求められた住まい。複雑なスキップフロアで床が5層につながっていきます。工事中,現場の職人さんからは4階建てじゃないの?と冗談で言われていたように上下運動が多かった現場。南の高窓をあけると風が取り込まれ,この時期でもここちよい感覚になります。上下の温度差換気でもしかしてエアコンなしで過ごせないかなーなんて思ったりもします。北側の個室は低く抑えた天井もあって,やさしい光が入り込むとしっとりとした空間の良さが感じられます。影と光のコントラストが美しい。南の個室は間口目いっぱいに取っているので自然と明るくなります。何よりも好きなのは1階北側のリビング空間。こもれるような大きさのリビングに上部からの光のおかげでぼんやり明るくなっています。以前の住まいが真っ暗だったことを考えると劇的な変化。床高さが複雑な分,天井高さも複雑。そのおかげで奥行を感じるとてもいい空間が生まれました。内覧会はいたしませんが,引き渡しまでの間であれば現場のご案内が可能です。 以下の方におすすめ□ 狭小間口にお住まいの方□ 狭小間口の土地を購入検討中の方□日中照明をつけて生活されている方□スキップフロアの良さを知りたい方お問い合わせはこちらからご興味のある方は遠慮なくお声掛けください。Wさまお引渡しまで今しばらくお待ちください。

好みのインテリアに囲まれて。

up - スタッフブログ
最近はずっと調子が良かったのですが,年に一回程度のぎっくり腰。先日きてしまい,ちょっと安静にしながら仕事をしています。 以前リノベーションをさせていただいたOさま邸。先日1年点検に伺わせていただきました。当時,中古住宅を買われ,構造に影響のない部分と断熱のリノベーションをさせていただきました。施工当時から,好きなインテリアに囲まれたいという印象は強かったと記憶しています。私たちが提供できるのはそのインテリアが似合うためのしつらえだけです。その先の飾りつけはお施主さまのセンスにかかっています(汗)時間を見てはいろいろなものをDIYされ,インテリアの一部になっているランプなども実際に使っているそうで,ヴィンテージショップのような空間はとても好感がもてました。お金をかけるのもいいですが,工夫をして自分ごのみにしつらえていくのは何よりOさま独学のセンス。お隣からの目隠しも雰囲気のある飾りつけがされていました。さすがです!思い切った玄関土間は冬場はストーブ置き場になり,普段はDIY空間になっているそう。大きめのベンチはDIYによるお手製のもの。土間が広いのでお出かけの際にも便利だそうです。また断熱改修しただけあって,夏も冬も快適とのことで何よりです。二年点検時にもいろいろなものが増えてそう。何より素材ごとの経年美化も楽しみです。Oさま今後もよろしくお願いします。

北側道路の住宅地でのご提案。

up - スタッフブログ
豊橋で建築計画中のEさま。家具デザイナーさんの住まいなので,経年美,素材感も理解の深いご家族。今のお住まいも見させていただきましたが,やわらかい光が差し込みしっとりとした日本家屋の良さを感じました。これまで住んでいた住まいの良さを次の建物でも表現出来るといいなと考えています。現在の住まいは狭い1台分だった駐車場を3台にして計画となりました。道路からのひきが出来た分,アプローチに距離が生まれ小道の先の住まいとなるような表現が出来そう。要望と予算のこともあって,20坪台でのご提案。よくある『何帖ほしい』みたいな作り方をしていくと絶対にできない住まいなのですが,無駄を省き,居場所を作ると20坪台でも十分な空間ができます。コンパクトなのでコストだけでなく,体積が減り空調にもいい影響が出ます。また家族との距離感も程よくなります。北側道路は南側が囲まれているので,私的には南道路よりも守られた感じがあり良さを感じます。南側や東西からの視線,陽射しの取入れ,また新しく建つ住まいからの眺めに注意をしていくと,とても豊かな『庭』も生まれます。草の手入れが大変なので庭がいらないかな…という話もありましたが,それでは居心地のいい住まいは生まれません。部分にしぼった植栽をし,リビングから庭へのつながりに配慮させていただきました。木陰がゆらゆらと揺れ,時間とともに日の変化を感じ,また時とともに建物は経年美化し,樹木は成長してゆく。家族と共に成長していく住まいとなるのが,目標です。