COLUMN住まいの情報
2024年7月の記事(16件)
記事一覧へ夏エアコンと断熱改修のすすめ。
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急に暑くなってきましたので、夏のエアコンのことを緊急で書くことにいたしました。節電だったり、脱炭素社会ということでエアコンを我慢するということを考えてしまいますが命の危険にさらされますので絶対にやめていただきたい。『我慢は美徳』の日本ですが、暑さについては間違いです。お金をかけずに脱炭素を考えるなら、いつもいる場所をエリア断熱して乗り切ることをおおすすめしています。国交省作成:部分断熱改修の消費者向けパンフレット(PDF形式:2,382KB)PDF形式をご参考になさって下さい。子育てエコホーム支援事業には対応しておりますので、断熱工事に対してはほぼ使えます。ものすごくいい内容なのですが読むのがめんどくさい方は直接相談にお越しください。お問い合わせはこちらからこちらから営業することはありませんのでご安心ください。 エリア断熱を内側で施工するのが一番費用が抑えられます。そうすることで断熱性能だけでなく、気密と結露にも有利に働きエアコンの効き方が劇的に変わります。(夏も冬もどちらも)① 暑い夏(寒い冬)の電気代が気になる方② 新築は高いから中古住宅の購入を考えている方③ 家全体をきれいにリフォームしようと考えている方上記の方は全て断熱することを徹底的におすすめしたい人たちです。工事に費用がかかるから、今のままでいいんじゃないの?と思った方は以下を参考にしてください。空調にかかる電気代の目安は、使わない時期と使っている時期の電気代の金額差で把握できます。(本当は給湯エネルギーの費用もかわってますが)今ならだいたい1KWあたり33円ぐらいで計算すればわかります。(中部電力圏内)その費用差をいつまで払い続けるのか、いつまで住み続けるのかで、掛けられる費用が変わってきます。5年程度だったら断熱しなくてもいいけど、まだ30年住むよ、とのことなら絶対に断熱することをおすすめします。室内環境だけでなく健康にもつながります。安くしようと③家全体を表面だけきれいにしたリフォームをすると、元々の家から性能面で何もかわらないため、引き続き夏冬ともに結露をし、カビなどによる健康被害にも悩まされるでしょう。②新築は高いから中古住宅の購入を考えている方はせっかくなので、購入前に耐震のことも考えましょう。耐震性能のあるなしは1階の間取りと2階の間取りを重ねてみるとよくわかります。木造軸組み工法の場合、耐震性は1階の柱の位置に、2階の柱があるのか、ないのかで大きく変わってきます。間取りを重ねて1階と2階の壁柱位置がずれてたらその建物はやめておきましょう。ちょっと専門的なので構造知識のある建築屋さんに確認してから購入する方がいいです。声を大にして言いたいのですが、構造がしっかりした建物とそうでない建物は建築時期が同じでも強さが全然違います。筋交いが入っている、耐震診断で大丈夫そう、だけでは判断しないようにしましょう。水平構面の強度など、不動産屋さんでは絶対にわからない内容まで配慮して購入することがその先のリフォーム工事費用に大きな違いが生まれます。 最後に断熱をするメリットは、住み続ける限りその恩恵を意識せずに受けられる点です。同じく耐震性能も、住み続ける限り命を守ってくれる可能性が飛躍的に向上します。様々なものの物価高により、建築費用もどんどん上がっています。壊して建て替えるだけでなく、骨組みがしっかりしているのならリフォームをして住み続けることはとてもいいことだと思います。夏エアコンの話からリフォームの話になりましたが、性能がしっかりしているうえでその先をデザインする。それが大事だと考えます。お問い合わせはこちらから

仕上げに向けて。
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昨日から急に暑くなり、蝉の声も聞こえてきそうなうだる暑さ。みなさまお身体のケア十分ご注意ください。近いうちにブログに上げますが、夏エアコンは冬に比べ消費電力は少ないので、無理せずエアコンを賢く使うことが何より大事です。暑さ対策のまずは①窓の外、屋外側での日射遮蔽(すだれなど)、②エアコン の順番です。湿度のことも近々住まいの情報で書きますが、外気は30℃ 湿度70%以上だったりして、なかなか室内の湿度を下げるのは難しい。除湿をがんばろうとするぐらいなら設定温度を1℃下げたほうがよほど省エネで効果的です。十分な対策をして夏を乗り切りましょう。 豊橋市で施工中のKさま邸。大工工事が終わり、造作家具などの木部の塗装も終わりました。コンパクトなのですが、視線を抜くための窓があちこちに設けてあり、その先に居場所を造っていたり植栽がされたりする計画のため、とても広く見えます。『抜け』は建築の手法の1つ。この建物は南だけでなく北側にもはきだし窓がありますが、南北にデッキを持つ珍しい建物です。なぜそうしたのか?デッキはそのまま裸足で出ていくととても気持ちいいのですが、初夏から秋にかけては日陰の方が気持ちいいです。タープだけでは防げない日射もありますので、夏に使える北側デッキをしつらえています。お子様のプールなどにも最適かなと思います。屋外の景色がよくなかったり、無駄な場所には窓をつけないので、暗くなってしまう部分が出てきます。構造的に問題ない箇所は室内側であえて開口をとり、お隣の部屋から光を呼び込む工夫もしています。まだデッキだけがポツンとある庭ですが、お盆明けぐらいからは外構工事で外キッチンなどの施工が進みます。全て出来上がると、毎日外で食事したくなるような気持ちのいい空間が現れます。9月末から10月中旬にかけて内覧会を行います。23号バイパスから近く、アクセスもしやすい場所になりますので、みなさまの来場をお待ちしています。本当は暑い時期にご案内できると、夏の室内状況の体感ができいいのかなとは思いますが。 6帖エアコン1台での夏の室内体験は週末の内覧会がとてもよさそうです♪ご予約はこちらから。空いている時間がございますので、みなさまぜひお越しください。週末も外はとても暑そうですが、室内はびっくりするぐらい快適です。

外壁材を選ぶ基準
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いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは『外壁を選ぶ基準』です。日本サッシ協会によると2024年の調査での住宅用建材使用状況のシェア率です。窯業系サイディングが圧倒的に多いのですが弊社では使用しないこととしています。なぜ使わないのか?結論を先にお伝えすると、耐久性、メンテナンス性、景観、本質を重視し、ご提案しているからです。外壁材は大きく分けて『① 塗膜により吸水しない材(工業製品)』、『② 塗膜はなく吸水するが性能を維持する材(自然素材)』、『③ 焼き物外壁』の3つに分かれます。ここからはそれぞれの外壁材のメリットとデメリットです。 ① 塗膜による吸水しない材(工業製品)窯業系サイディング、ALC、リシンなどの吹付、ジョリパッドなどに代表される塗装の膜を作って防水する外壁です。初期費用がお値打ちなものが多く、日本の8割以上がこの外壁を採用しています。上記全ての材料が『塗装の膜』によって基材が守られている仕組みで、逆にいうと『塗装の膜』がダメになったら吸水しだし、ほっておくと強度が保たれずぼろぼろになってしまうのが特徴です。そのため10年ごとぐらいの塗り替えは必須。デザインは様々なものがあり、職人ごとの力量による仕上げの違いがあまりないため、ハウスメーカーなどをはじめとした採用率が高いわけです。使いやすい反面、先々の塗装でお金のかかる外壁。塗った直後が最高に美しくあとは劣化するのみで、10年経った後にまた新品のような表情になるところが自然でなく、不自然だと感じます。建物は自然の中に建てるものだから、例えば森の中の魔女の家がサイディングの家だったとしたら絶対におかしいと気づくはずです。塗装を後回しにすると、基材が吸水し、強度を保てなくなります。傷んだ際の張替えが難しく、おおよそ柄は廃盤になっているため、全面張替えとなるリスクも高いでしょう。お金がかかり、メンテナンス性が悪く、不自然なので弊社では使わないこととしています。 ① ’ 塗膜による吸水しない材(ガルバリウム鋼板)ガルバリウムも塗装によって表面を保護していますが①の材料と違う点は、その基材自体が吸水せず、傷みにくいという点です。街中でも多く見かけますが、軒ありのガルバリウム外壁は要注意です。空気中には様々なほこりがとんでいて、ガルバに帯びる静電気のせいかガルバリウムに付着します。雨で洗い流される部分(屋根など)は大丈夫なのですが、軒を出した家の外壁にガルバリウムを使うと軒下だけ雨で洗い流されません。私も昔は軒ありガルバリウムを使っていましたが、地域によっては2,3年でも軒下あたりに白さびが出てくるでしょう。どうしても軒ありガルバリウムにしたい方には、屋根下あたりの外壁をたまに洗ってくださいとお伝えします。(2階建てだとなかなか難しいのですが) ②塗膜はなく吸水するが性能を維持する材(自然素材)弊社で採用率の多い木外壁、そとん壁・モルタルなどの塗り壁系の外壁材です。(ジョリパッドなどの樹脂系塗り壁は①なので違います)弊社の場合、木外壁は高級でなくガルバリウムの外壁と同じぐらいの費用で施工可能です。全国平均で採用率が圧倒的に低い理由は、費用の面と職人の手により仕上がりの差が出るということからだと思われます。また木外壁の場合は木が傷むという懸念からさけられるのかなと思います。傷んで見える(劣化が早くみえる)最大の原因は、『①塗膜により吸水しない材』との合わせ技が一番の原因だと考えます。①の材はできた瞬間が最大に美しく、それを保とうとするが10年後ぐらいに急にがたつく材料。②はできた瞬間の表情から年数が経っただけ変化が生まれる(経年美化)材料。根本的に『質』が違います。合わせて使う材ではありません。初期費用はサイディングに比べれば高くなると思いますが、その後の手の入れやすさが違います。傷んでも、絶対に廃盤がありませんので部分的に張り替えること(塗り替えること)が可能で、塗装するとしてもDIYにて施工が可能です。10年経てば、10年経った表情を見せる、それが自然素材の良さです♪ ③焼き物外壁タイルに代表する焼き物の外壁。吸水しないし、表情を変えることもない不老不死のような材料です…。でも弊社の場合はおすすめしていません。理由として、タイルが傷むことはなくても地震などで揺らされると下地のサイディングから剥離して割れます。そのころには柄が廃盤になっているため部分的な再施工ができません。もう一つ、建物自体が重くなること。地震力による建物への影響の計算式には重さが掛け算でかかわってきます。軽いほうがどう考えても有利。メンテナンス性は良さそうなのですが、再施工がほぼ不可能で建物が重くなる。長い年月が経っても表情が変わらない、年数を重ねた味わいは一切ないのが不自然だと感じます。とても高いお金を払った割には、3、40年後に傷んでいる際には、直すことが一番大変な材料だと思います。(パッチワークなら大きなお金にはなりませんが…、見た目はちょっと) 外壁材は様々な特徴があり、でも基本的には会社ごとのおすすめのものを選びがち。あとはインスタで見た、よさそうな写真をもとに髪型をまねるように、外壁材も真似てみたり。でも大事なのは長期的に見たときの耐久性、メンテナンス性ではないでしょうか。また自分ちだから何色の外壁でもいいじゃん、何色に塗ってもいいじゃんってことはおかしいと思います。地域や景色に馴染み、自然に寄り添うこと、弊社はそれが大事だと考えています。

梅雨明けの上棟に向けて。
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豊橋市で施工中のOさま邸。梅雨前にコンクリートが打ち終わり、晴れ間を見て型枠を外すことができました。久しぶりに、住宅地でのお仕事。敷地が52坪なので、作業車が重ならないように作業計画を進めています。この敷地に30坪ほどの建物を計画していきますが、駐車場は2台分+アプローチ。そして庭側には囲まれ感のあるプライベートな外キッチンのある空間が完成します。この住まいも床下エアコンを採用されましたので、地中梁のあるシンプルな基礎。床下点検もしやすそうです♪すぐにでも上棟作業ができる状態ではありますが、まだ梅雨真っ最中。高気密高断熱の弊社の建物は雨対策ができるまでは、なるべく濡らしたくないと考えています。そのため、お施主さまにもその旨お伝えして、約3週間ほど基礎の養生期間とさせていただきます。上棟は梅雨明け(勝手な予定(汗)の7月末頃を予定しています。ニコハウス設計室初のワントーンの外観の住まいが年明け1月頃に完成予定です。落ち着いた佇まいの和モダン的な住まい。内覧会も開催予定をしておりますので、皆様よろしくお願いいたします。
