COLUMN住まいの情報

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造作工事完了。

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3月に内覧会を予定しているSSさま邸。大工さんの造作工事が無事終了いたしました。平屋ですが,太陽光の片流れ屋根を利用したスキップフロアになっています。現在は塗装屋さんが天井のラワンに濡れ色を付ける作業が進んでいます。オイルを塗ることで,木目が活き表情がよくなりました。お子さまのお部屋の遊び心のあるロフト空間はなんとなく中を覗いてみたくなるそんな空間。塗装が終わると,しっくいの下地となる紙クロスの工事がすすみます。外構も少しづつ進んでいますので工事は順調です。この建物の私が好きなポイントはトンネル。あえて暗い空間としていることでその先の明るさが際立ちます。洞窟とまではいきませんが,向こう側に期待感を持たせる,そんなしつらえがトンネルにはあります。ご興味のある方は3月の内覧会へお越しください。今のところ,3月4日(土)~3月19日を予定しています。

エアコン1台の室内環境。

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弊社の冬エアコンですが,基本的に1階に設置してあるエアコン1台を利用いただき,室内の温度を一定に保つような設計をしています。床下エアコンのお宅も,床上のエアコンのお宅も同じです。体験に勝るものはないので年末休みの間に自宅兼リノベモデルへ生活拠点をうつしました。これからは実体験をもとに説明していくことができ,そこで使っている電気使用量や熱環境もお伝えしていけます。 直近で寒かった日は1月4日。最高気温が6.8℃,最低が1.0℃で日照がほとんどない1日。室温は家じゅう22℃~23℃で一定に保たれています。寒い外からこういう住まいに入った時の感覚ですがすぐに暖かいというわけではなく,なんとなく暖かく時間がたつにつれ体が温まっていきます。ファンヒーターなど火を使った高温の輻射熱でなく,壁や床がエアコンの熱によって暖められた低温の輻射熱による暖房だからです。長時間室内にいると体が慣れ,私は靴下なしでもすごせます。女性の方は靴下を履いているぐらいでちょうどいいようです。就寝時はシャツ1枚の上に羽毛布団を1枚かけて寝ています。これまで寝る際のあったか靴下を20年以上手放せなかった妻ですが靴下をはかなくなり,朝までゆっくり寝られるようになりました。羽毛布団1枚で寝ていると夜中に暑くなることがあるぐらいです。室内を温熱カメラで見てみると窓廻りはどうしても弱点になりますがどこもほぼ同じ温度。寒くないですか?といわれる土間も同じ温度です。土間は蓄熱するよう墨モルタルで仕上げていますので晴れた日は床よりも暖かい温度になり,徐々に放熱されます。外は本当に寒いのか疑うような室内環境が普段提案している室内環境になります。 大事なのはその室温を保つためのエアコン電気使用量ですが1時間あたり150W~200Wの電気で室温が保たれています。日中に陽が差し込む日はその時間帯のエアコンは100W以下に減ります。この日の一日のエアコンの使用量は3.982KWでした。1KW30円として1日120円ぐらいの電気代。検索で床暖房のランニングコストを調べるとだいたい同じぐらいでした。でもガス床暖房は8帖用で8時間だったので24時間ついてるエアコンと比較してはだめですね。電気ストーブとホットカーペット併用の場合だとおよそ4時間で同じぐらいの電気代です。どちらも部分的にしか暖かくないので快適なのは家の一部だけ。夜中に起きても,トイレに行っても,凍えながら生活することになります。 家じゅう暖かい環境に慣れると,どこでも24時間暖かいので夜中に目が覚めて寝れなくても,リビングが暖かいし,トイレに行くのもお風呂に行くのも寒さを忘れます。もう元には戻れません。無駄な設備にお金を使うよりもしっかりした住まいを計画し,長期的に快適な住まいを作っていくことをおすすめします。少ない光熱費で快適な冬を過ごしたい方へ,お問合せはこちらから。いい住まいが増えることを願っています。

断熱リノベがはじまります。

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1年ほど前にご来店いただいたFさま。とにかく暖かい住まいにしたいということでご自宅の一部を断熱改修するリノベ。先日工事に向けてお祓いを執り行いました。すごくきれいに住まわれている住まいでリフォームするにはもったいないかなと思いますが,底冷えには勝てません。サーモカメラはごまかせないので色々覗いてみると弱点になっている部分は4℃から9℃ぐらいの表面温度になっています。エアコンの吹き出しは28℃ぐらいでも床,壁,天井の表面温度が低いため体感的には15℃程度ではないかなと思います。特に床は8℃程度とキンキンに冷えていますのでリノベのやりがいがあります。出来上がりの質感はあまり気にしないとのことでしたが,新建材の家ではせっかくのカリモク家具が活きませんので自然素材での提案を受け入れていただきました。既存の窓から入る光はやわらかく暖かそうに見えますがとにかく寒い!ご夫婦のみでの居住のため,LDK,寝室,水廻りを全て断熱改修したエリア内に納めます。完成すれば真冬のトイレの苦痛からは解放されます。今年の冬は体験出来ませんが来年の冬に向けて断熱リノベスタートいたします。

境界ブロックって…。

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来週末に地鎮祭を予定しているUさま邸。その前に造成が必要になるため,先行して境界ブロック工事に入りました。元々畑だった敷地なので,現場の土はもったいないぐらいの『いい土』。完成時には植栽工事が待っていますのでしっかり根付いてくれそうです。 調整区域での建築工事なので建築許可をとり,許可上,敷地にはお隣への雨水の侵入を防止するためのブロックを積まなくてはいけません。以前は当たり前に思っていたこの工事。本当にいるのかとても疑問です。許可を下す側からすれば,お隣から苦情がくるのは大変なので理解は出来ます。でもブロックで間仕切られた敷地はどうも殺風景で嫌いです。そもそもブロックという素材も嫌いです。必要と言われるから積みますが,私にはコンクリートガラを埋めているようにしか見えません。広い敷地なのでブロックもお金がかかります。こんな間仕切りでなく,植栽や庭の作り方で緩やかに仕切ってあげればもっといい街並みになるし,ご近所とのお付き合いの仕方も変わってくると思います。お隣同士がゆるやかに繋がるような,そんな世の中になるといいな思っています。

足場がはずれました。

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あけましておめでとうございます。本年も引き続きよろしくお願いします。先日気づきましたが,ニコハウス設計室は法人化してもうすぐ6年目でした。5周年を祝おうと思いましたが気づくのが遅すぎて6年目に入ってしまいそうなので,祝5周年はこっそりと…。 年明けは早々は現場廻りです。豊橋で施工中のNSさま邸。足場がはずれました。南に素直な切妻屋根の家なので,しっかり日射を取り込み,作業環境は快適です。廻りにはサイディングの家ばかりなので,スギ板の外壁は風景になじむ感じがして,優しい印象をあたえます。たくさんの植栽も予定しているため,外構が出来上がると,よりよい敷地環境に変わります。室内は階段兼用のベンチ,TVボード,畳コーナーと段差のある場所が次々と出来上がっています。段差がなかったころは空間がのぺーっとしていてただただ広いリビングでしたが,それぞれの場所が出来ることで囲まれ落ち着く雰囲気がでてきました。3月の完成に向けて工事は順調です。

暮らし見学会のお知らせ。

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日程      1月28日(土)~2月12日(日)                ※ ご予約は下へスクロールしてください時間      10:00~17:00   ※予約対応のみ  1枠1時間              ※ 終了いたしました場所     豊橋市老津町             ※ご予約後詳しい住所をお伝えいたします。注意     入室は1組づつ(1枠1時間)、ご予約のみとさせていただきます。             マスクは必ず着用とし、 体調の悪い方はご遠慮下さい。             お客さまの大切な住まいですのお施主様への十分な配慮をお願いします。 昨年,豊橋にいて施工させていただいたお住まいのお引渡し後 3か月たった住まい内覧会を開催させていただくことになりました。実際にに住んでみてどうか?打ち合わせはどうでしたか?なんでニコハウス設計室にしたの?などお施主さんもいるのでその声をきくことができる貴重な内覧会です。冬の寒さの訪れにより,高断熱高気密住宅,床下エアコンの住みごこちを体験していただくことができます。建物の特徴性能:耐震等級3   Ua値 0.31  最終C値 0.35□  見通しのいい景色を取り込む室内空間□  景色になじむ杉板木外壁□  床下エアコン1台の暖かさ体験ご予約はこちらからルームツアー動画がありますのでぜひご活用ください。ルームツアー動画はこちらから。

勉強の一年間。

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2022年 今年もホームページをご覧いただきありがとうございました。1年間を振り返ってみると,これまで以上に住まいの勉強をした1年でした。先生方の実作を体験できたことが,何より貴重な時間となりました。 石川素樹さん設計の中町の家。 鹿児島シンケンさんの建築。 熊澤安子さん設計の自邸。 坂田卓也さん設計の自邸。 伊礼智さん設計の布橋の家。 益子 義弘さん設計のホテリアアルトとロッジ 堀部 安嗣さん設計の鎌倉山集会所 飯塚 豊さん設計の北鎌倉の家 他にもプライベートでたくさんみてきました。 断熱気密,換気では住まい環境プランニングの古川 繁宏さんより学びました。 振り返ってみるとこんなにも学びが多かったのか!と自分でもびっくりしています。でも1年前とは別人のように成長したのではないかと感じています。この学びは来年も引き続きつづけていくつもりです。そしてみなさまには『ずっと安心』の住まいを自信を持って提供しつづけていくことを約束します。2022年も大変お世話になりました。2023年も引き続きよろしくお願いします。

はだしの生活。

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先日,豊橋で施工させていただいたMさま邸へ三か月点検に伺ってきました。三か月点検の主な目的は初期不良のようなことが起きていないかということと,住まい方,住み心地の確認になります。北欧的な淡い色合いが好みだったMさまですが,観葉植物や飾り付けがされ,引き渡し時よりもかわいらしい住まいに変わっていました。引き渡し前に色が合わなくて,何度か塗りなおしたキッチン前のカウンターですが,DIYで色粉入りのしっくいを塗られていました。とても寒い日の夕方でしたが,ご夫婦そろってはだし。はだしで生活されているのは施工させていただいた私もうれしくなりました。床下エアコンなので床面がほんのり暖かく気持ちいい。6帖のエアコンで十分ですね。私たちは外が寒かったため,厚着をしていきましたが作業をしているとすぐに暑くなってきました(汗)2階の仕切っていないオープンなフリースペース。いずれは子供部屋になる予定ですが,まだまだ先なので子供のおもちゃが並ぶといいなーと思っていましたが夢のような空間に変わっていました。ショッピングモールのキッズコーナーよりも品揃えが充実していて,大人の私たちもわくわくしました。 また点検では各換気口より予定風量が出ているのかもチェックいたしました。これまでしていなかったことですが,勉強を重ね,メーカー設計風量が出ていないケースが多いということを聞き,これからすべての物件で計測し,アドバイスしようと決めたためです。換気は室内の環境に大きな影響を与えます。断熱や気密は勉強をするとわりとすんなり出来ますが,換気は難しい…。室温については満足のいく施工が出来ていますが,今後は空気環境への挑戦が続きます。最後に室温保証をするための計測器を置かせていただき,点検は終了。1時間ほど滞在しましたが居心地のよさをあらためて実感いたしました。来月,住みごこち内覧会を開催させていただきますが,ご協力に感謝いたします。引き続きよろしくお願いします。

耐震等級3にも違いがある。

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最近ではどの会社のホームページにも耐震性能のことが記載され,『耐震等級3』が当たり前になってきました。でも知っている人からすると『ん…?!やばそう』という建物が施工例にアップされていたりします。同じ『耐震等級3』でも無理のない『耐震等級3』と,無理しまくった『耐震等級3』があることは知らないと思います。別に無理しまくっていても『耐震等級3』ならいいよという方には読まないでください。難しい構造を解くのを得意としている会社さんもあるためすべてに当てはまるわけではありません。 結論を先に書くと耐震というのは建物に加わった力がスムーズに地面に流れることが大事になります。また梁は太いと丈夫という感覚は間違っています。太くしないと構造が成立しないからです。だから構造が成立するならばなるべく小さな梁の方が建物が軽くなり,コストも有利になります。 無理している耐震等級3にありがちなポイント その①バルコニーがセットバックしている。参考のパース。間取りはその②にあります。こんなふうに1階のリビングの上に大きなバルコニーがあり,2階の部屋が1階リビングの上に浮いているような間取り。この場合,2階の壁の力は床を支える梁に伝わり,1階の壁に伝わっていきます。あみだくじのように力が流れますが梁の上に壁があるためとても大きな梁がでてきます。梁は大きいと自重でたわむため,2階の床がふわふわした感じになります。長期的に見ても徐々にたわみ,いずれ建具の開閉に支障がでることでしょう。 その②リビング階段が細長くかかっていてその下に柱がない。参考間取りはこちら。その①の話もこちらを参考に。階段の上は吹き抜けなので2階の床の梁は階段と並行にしかかかりません。にもかかわらず,階段横に柱が全くない場合,梁の浮いている長さが4mとかになります。こんな感じの部屋。梁は2階の床荷重や,間仕切りの壁の荷重を受けるので大きな梁が登場します。その①と同じく床はいずれ自重でたわみます。 その③吹き抜けが建物の角にある+階段が吹き抜けとは別の位置にある。参考の間取り吹き抜けが建物の角にある場合,2階のレベルにある梁は耐風梁といって風の力に対抗する梁になります。もしくは全て通し柱にすることもありますが,どちらにしても吹き抜けている場所は横からの風に対抗する梁がないため強風時2階床レベルが一番動きます。クロスが切れていたりするのはそのためです。その吹き抜けに階段があればいいのですが別の場所にある場合,2階の床に大きな穴が2つできることになります。そうすると水平構面といって地震力などに対し有効に働く床が少なく,とても弱くなります。 その④ 1階柱がない位置の2階に耐力壁がある。これは梁上耐力壁といって,知っている人はまずやらない方法。やっている住まいはたくさんありますが,耐力壁があればそれでいいという認識なのでそうなってしまいます。梁上の耐力壁は地震時,梁自体に大きな力が加わります。またその梁から柱へ伝える部分でも大きなせん断力(柱と梁のつなぎを切る力)が発生します。接合金物もしっかりしたものを付けないと力が地面に伝わりません。 まだまだありますが上記に書いた4つは『耐震等級3』になるかといわれるとがんばればたぶんなります。(③はかなり怪しいです)でもかなり無理しています。これを壁量計算で解決しようとするとすんなりOKがでます。梁が負担する力を一切確認しいないためです。危ないなと感じた間取りの参考は耐震等級3を記載するある住宅会社にあった施工例から復元しています。 『耐震等級3』は間取り決定し,契約が決まったのち計算をし,壁の量や柱をふやして取るものではありません。それはおおよその判断が出来ていないという証拠です。判断に困る方の依頼した『耐震等級3』,構造チェックは…?!。はりぼて『耐震等級3』かどうかはお施主さんの知識も必要になってきます(汗) 東南海トラフ地震は政府発表にて30年以内に70~80%の確率で起こるとあります。ニコハウス設計室は自信をもって強い住まいを提案しています。

冬季休業のお知らせ。

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いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。下記日程にて冬季休業をとらせていただきます。 冬季休業期間    12月29日 ~ 1月5日 休業期間中にいただいたお問い合わせについては、夏季休業明けにに順次お返事させていただきます。皆さまよろしくお願いします。

ホテリアアルト 冬合宿。

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参加させていただいている住宅デザイン学校の冬合宿でホテリ アアルトへ行ってきました。寒くなるという予報の中,人生初めての東北地方。スキー場以外では経験したことない雪に驚かされました。到着後,それぞれ泊まる部屋を全て見学させていただきました。空間の作り方,間の取り方,視線の抜けなどなど・・・。いい空間に身をおくことでその体験を持ち帰れることは,写真で見ることと違い,とてもいい学びになります。食後の歓談時間には先輩方の計画中の案件,一緒に学びをさせていただいている方々の貴重な話を聞け,とても有意義で実りある時間を過ごすことが出来ました。2日目はロッジ見学。住宅サイズなのですが,小さくても十分な空間づくりをする上でとても参考になりました。間の取り方はそのままパクれるな・・と。もっともっと設計が上手になりたい。その想いで日々勉強しています。

23℃を150Wで。

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現在開催させていただいているエアコンでの室温体験会。来ていただいた方は,ほんのりしたその暖かさで,半袖でご覧になられた方もいらっしゃいます。今回のイベントは,『ちゃんと断熱,気密,防湿をすれば特別な機械は必要ないんだよ』というお伝えのイベントです。世の中では全館空調,床暖房を採用されるケースがとても多いのですが,温熱という観点だけでいうと弊社では必要ありません。またこの2つはメンテナンスの観点からもまったくおおすすめできません。これは今日の室温の様子です。1階と2階に測定の機械を置いていますので,グラフは1階も2階も表示されているはずですが,同じ環境のため重なってしまっています。ほぼずーーーっと23℃を保っています。外壁,屋根,床面の表面温度は21℃ちょっとを示し,お風呂上りに素足で歩いてもヒヤッとする感じはありません。これをどのぐらいの電気使用料で出来るのかということですがおよそ1時間あたり150Wぐらいです。足元しか暖かくないこたつの1/4の電気使用料です。昼間は日差しが差し込み,集熱しますのでエアコンは運転を休憩し,その時の消費電力は50Wとかです。1日を通してみても,3000Wぐらいの電気使用料なので金額にして1日90円。月額2700円ぐらいで家じゅうを23℃に保ちます。その温度を実現させている熱源は一般的な6帖用のエアコン1台だけです。エアコンの価格は8万円でおつりがくるぐらい。 同じ計算でこたつを5時間つかったとしてと600W×5時間で3000W。他の暖房は一切付けてはいけません。ストイックに生活するならこれぐらいにしておかないと高くなった電気代のせいで,おサイフを圧迫します。でもそんな生活をすると寒暖差で体は悲鳴をあげ,医療費と衣服でおサイフを圧迫します。住み心地も過酷です。 必要のない機械にお金をつかわず,もっと必要なものにお金を使いましょう。十分すぎる余裕がある人以外は,イニシャルコスト,ランニングコスト,どちらも抑えられるエアコンがおすすめです。