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暮らし見学会のお知らせ。
up - お知らせ
昨年お引渡しした住まいの『暮らし見学会』をさせていただくことになりました。『暮らし見学会』では住んでいるお施主さまに住み心地や使い勝手など直接お聞きすることが出来ます。弊社が提案した景色を取り込む住まい設計が日常にどんな変化をもたらしたのか?居心地のいい住まいは家だけでは成り立たちません。設計は間取りの箱を置くことではありません。周辺環境を読み解き,取り入れる『敷地条件を活かした』住まいをご体感ください。※終了いたしました住宅性能 耐震性能:許容応力度計算による耐震等級3断熱性能:Ua値 0.31気密性能:C値0.35
リフォームの優先順位を考える。
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新築から10年~15年もすると機器類が壊れたり,生活スタイルの変化で直したい部分がでてきます。そうだ!リフォームをしようということになりますが,今回は弊社がおすすめする優先順位を紹介いたします。一般的には目に見える部分から手をだしたくなるので一般的な考え第一位:外壁塗装第二位:水廻り第三位:クロスの張り替え第四位:床や間仕切り変更etcという順序になりがちですが,これらは変えた瞬間はよくなったと思えるのですが数か月もすると慣れてしまいますし,何より根本的な住み心地が改善されていません。弊社の場合は弊社のおすすめ第一位:断熱改修(できれば耐震も)第二位:庭リノベetc 外壁はサイディングであれば真っ先に再塗装するべきです。サイディングは塗装でもたせる防水なので塗装が怪しくなってくると基材となる木材繊維とセメントが吸水し(染み込む)サイディング自体の劣化がはじまります。サイディングは吸水しだすと強度がなくなってきますので,その際は張り替えなど大きな費用がかかります。余談ですがこういうこともあって弊社では塗膜頼りのサイディングは一切使っていません。 水廻りは機器類が壊れたという決定的なことがない限り優先順位を低く考えることをおすすめします。理由は生活をする上で,新しくなるだけで快適性において何も変わらないからです。新しくしてもしばらくすると飽きます。クロスも同じだと考えています。 塗装,水廻り,クロスの張り替えは,よほどのことがない限り会社ごとの違いはありません。どのメーカーを選ぶのかの違いだけだからです。技術の差でなく,各社の提供金額差だけなので,弊社ではつながりのある方以外,依頼をお断りしています。 弊社おすすめ第一位の『断熱改修』は住み心地が劇的に変わります。 高断熱の住まいを体験することが一番なので弊社リノベモデルを体感されるのがおすすめですが,これまでの住まいは何だったんだ?!というぐらいに過ごしやすくなります。電気使用量が少なくても広い範囲を暖めたり涼しくしたりできますので経済的です。家全体をやらなくてもエリア断熱といって家の一部を高断熱化することも可能なので居住時間の長いLDK+水廻り+寝室をやるのは生活がその中で完結でき,快適さが体感できます。断熱するのが一部分すぎる,例えば水廻りだけとかだと効果は感じずらいのでそれなら設備交換型のリフォームで対処したほうがいいでしょう。また地震がくるのはわかっていることなので予算があるなら合わせて耐震改修することをおすすめしています。徹底的にやれば暖房なしでもこれまでの住まいより快適に過ごせます。高断熱化の際の注意点は気密化と湿気対策です。気密化はかなり浸透してきましたが湿気対策はまだまだ一般的になっていません。なんとなく高断熱高気密にすると逃げ道のない湿気によりカビの発生,木材腐朽にもつながるため,依頼先の知識と施工レベルが重要となります。 弊社おすすめ第二位は『庭』です。見落としがちですが,庭がよくなると住まいとしての居心地の良さが変わります。大きな窓があってもカーテンをしているお宅がたくさんありますが何のための窓でしょうか?!窓の先に魅力的な『庭』がなく,人目が気になるから閉じてしまう。大きな窓を開け放ち,庭とつながったリビングは劇的に居心地がよくなります。人目が気になるなら植栽や木塀などで目隠しをしてあげればいい。季節を感じられる庭での食事は外食以上の特別な時間とゆとりをもたらします。こういったことは設備の更新やクロスの張り替えでは体験できません。 最終的には予算によりますが,違った角度からリフォームを考えると劇的なリノベーションへとつながります。大きな費用がかかりますのでなんとなく決断してしまう前に,ちょっと立ち止まって考えるとよりよいリノベーションとなるはずです。
紫外線対策。
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豊橋で施工中のTさま邸。基礎の養生期間が終わり,型枠が外れました。基礎内側断熱にはスタイロフォームを使っています。弊社では基礎と同時打ちをしますのでスタイロフォームはコンクリートにびっちりとくっついています。最近はずいぶん気温が高くなり,陽射しがきつくなってきましたがスタイロフォームも人間と同じで紫外線対策が必要です。上棟工事がすぐの場合は,養生はしませんがまだしばらく時間がありますので,ブルーシートで紫外線対策。直射日光をさけることで,スタイロフォームの性能が下がらないように配慮しています。基礎断熱の場合,雨が降ると基礎内がプールになります。が,プールになってくれた方がブルーシートを水圧で押してくれるのでばたつかず助かります。来週は雨が多いようなので基礎内にたくさんの水が溜まるといいなーと思っています。
緑に囲まれた地鎮祭。
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豊橋で建築計画中のOさま邸。ゴールデンウイーク最終日に予定していた地鎮祭ですが雨のため延期をし,先日無事執り行うことが出来ました。周りが緑に囲まれた少し高台の敷地。地鎮祭の最中もウグイスの鳴き声が聞こえてくるようなのどかな敷地。自然素材への想いも強く,DIYにも興味をお持ちなので,今年2件目のしっくい壁塗りDIY物件です。さらには外壁のウッドロングエコの塗装もお施主さまでやる予定。作業が多くなるのと,暑い時期になりそうなのでそれなりの覚悟が必要になってきますが,住みだしたときにはとても愛着がわくと思います。道路との高低差がありますのでこれから造成より工事開始します。Oさま,地鎮祭おめでとうございます。また引き続きよろしくお願いいたします。次回は,屋根やサッシの色決めです。
庭で過ごす住まい見学のお知らせ。
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気候が良くなり,外で過ごすことの気持ちよさを感じる季節になりました。住宅設計を主とする弊社ですが今回の主役は建物ではありません。『庭』が主役。普段の何気ない食事も『庭』でとるとゆったりした時間が過ごせます。少し薄暗くなってきたころには,焚き火を楽しみながらお酒を飲むことができます。そんな『庭』の体験,住まいは家だけでは成り立たない,弊社がこだわる『庭』のある住まいを体感ください。※ 終了いたしました日程 5月27日(土)~5月28日(日) ※終了いたしました時間 10:00~17:00 場所豊橋市杉山町字東原37-2 ニコハウス設計室モデルハウス注意駐車場が少ないため,なるべくご予約の上ご来場ください。密を避けるため、同時間帯の入室は2組までといたします。※お待ちいただくこともありますのでご了承ください。 体調の悪い方はご遠慮下さい。建物の特徴古民家改修のリノベーション耐震性能:改修による評点1.5以上断熱性能:Ua値 0.26 HEAT20 G3グレード気密性能:完成時C値 0.78
ストイックな配線。
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豊橋で施工中のEさま邸。おおよそ外壁のスギ板施工が終わりました。サイディングや板金などの住まいが立ち並ぶ昔からの街並み。スギ板の外壁はさっとなじみ,自己主張が少なく,街並みにとてもいい影響を与えているように感じます。外観は少し地味なぐらいがちょうどいい。植栽が施工されてはじめてちょうどいい住まいとなります。この現場は1階も2階も構造材が表しになっています。ダクト式の第一種熱交換換気を採用していますが,配管ルートがかなり限定されています。階高(1階床から2階床までの高さ)もいつも通り限界まで下げているので,熱交換の機械もめちゃくちゃギリギリ。同じく電気配線もルートが限られていますので頭を悩まします。かなりのストイック住宅。床下も配線で使っていますが,点検はちゃんと行けるよう工夫されています。コンパクトな住宅ですが,部分部分に抜ける視線を配置し,やさしい光が届く空間に仕上がります。大工さんの工事は佳境に入ってきました。月末には足場が外れ,来月より仕上げ工事に入ります。
床下エアコン利用の配筋。
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豊橋で施工が始まりましたTさま邸。この物件も床下エアコン採用物件です。べた基礎ベース下は地面なので,私が知る限りでは16℃ぐらい。冬は外気に比べて十分暖かいのですが,16℃ではちょっと寒い。弊社は床下エアコンの温度設定を22℃程度でおすすめしていますので,そのまま暖めると8℃分の熱の差は地面に逃げ続けることになります。地面の面積が〇㎡で温度差8℃,コンクリートの熱伝導が‥‥。というマニアックな計算をすると逃げる熱の量がわかります。ということで基礎下にはスタイロフォームを敷いています。地面なのでシロアリも気になるところですが弊社では薬剤土壌処理をしたあとに一般的なスタイロフォームを敷いて断熱しています。シロアリは暖かい環境の方が好みなので,基礎打継からシロアリ侵入リスクがあるのですが,それを防ぐために金属の板を打継部に設置しています。エアコンの暖気が回るように,構造は地面に潜り込む,地中梁の方式を採用しています。床下は基礎の立ち上がりが少ないので点検しやすいというメリットもあります。現場は基礎ベース打ちが終わり,明日には立ち上がりのコンクリートを打設予定です。基礎養生に入りますので,現場はしばらくお休み。じーっと待つことも大事です。
緑のガルバリウム。
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浜松で施工中のUさま邸。外部の工事がほぼ終わりました。最近は木板外壁ばかりでしたが,ひさしぶりのガルバリウム鋼板。お施主様の要望で緑のガルバリウム。緑は自然界に存在する色なのでいったんはお断りをしています。理由は植栽の色目とかぶって樹木や植物の美しさが発揮できないから。お互い引き立たせる方が理にかなっているので基本的にはモノトーンもしくは木板などにある暖色系をおすすめしています。まあそれでも…といわれるとしぶしぶOKをだします(汗)足場の解体待ちですが,撤去しだい,暑くなる前に植栽工事にすすみます。道路側は工事終わってますが,私の数え間違いで板の枚数が足りていませんでしたので外壁工事は途中でストップし,入荷待ち。大工さん,ごめんなさい。屋内も造作が順調にすすんでいます。加工が必要な階段かけ作業を行っていました。米松の丸柱 1本 10万円するのですがその加工。下地作成や石膏ボードなどはこなす作業ですが,こういった加工は大工さんの見せ場になります。時間をかけて,丁寧に作業していただいているのを見ると安心します。7月頃の完成に向けて工事は順調です。週末は残りの打ち合わせ。Uさま 引き続きよろしくお願いいたします。
休み中の学び 。
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休み中,そして休み明けから学びの機会が多く,また打ち合わせ依頼もいただき充実した日々を過ごさせていただいてます。ゴールデンウイーク初日は飯塚豊さんの工務店設計塾,卒業イベントで東京出張させていただきました。フランクロイドライト設計の自由学園明日館にて,最後の講義と表彰がありました。たくさんの工務店さんが集まる中で,3度目ということもあってか?!総合賞をいただくことが出来ました。みなさんのプランは素晴らしいものが多く,毎回多くのことを学ばせていただいてます。プランがもっと上手になるよう引き続き学びを続けようと思います。卒業イベントでは吉村順三さん設計の旧園田邸を見学させていただきました。入った瞬間から初めて感じる鳥肌が立つ感覚。いい住まいを五感で感じてくることが出来ました。約70年前に完成した住まいですが,いい住まいは年月を経てより味わい深くなることを改めて体験することが出来ました。写真撮影NGでしたのでとにかくメモる。そして覚えているうちに,古本を購入し,さらに学び今後に生かします。半日時間がありましたので仲良くなった工務店さんと,東京江戸たてもの園にいき前川國男さんの自邸見学に行きました。フランクロイドライトからのアントニンレーモンド,そして吉村順三さん,前川國男さんという建築の流れを学べた貴重な2日間でした。みなさんでリアルで会えたのも久しぶりでのども潤いました(笑)
草屋根の住まいの地鎮祭。
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豊橋市で建築計画中のTさま邸。長らく待ちました,解体工事が無事終了し,地鎮祭を迎えることができました。Tさまの住まいはとにかくコンパクトにということで3人家族ですが,22.6坪という大きさでまとめました。お互いの距離が近づき,家族が集まって暮らす住まいです。その中にたくさんの『楽しむ』を詰め込みました。雨の日でも外で食事ができるよう,屋根付きデッキは日当たりの悪い南側でなく,あえて北側に設置し,親御さんの住まいとの関係性を持たせる提案をしました。初の試みで屋根には草屋根をもうけます。バルコニーはつまらないので絶対に使わなくなりますが,草屋根なら外に出たくなる楽しさがあります。平屋部分が草屋根になりますので,『周りの植栽が大きくなったら,木登りで草屋根に登ろうね』ということを目標に周りに樹木も植えさせていただきます。親御さんより,『安全第一でよろしくお願いします』と励ましの言葉をいただきました。地盤調査より着手いたします。この住まいは内覧会を予定しています。草屋根のある楽しい住まいが完成いたしますので今から楽しみです。Tさま引き続きよろしくお願いいたします。
電気配線打ち合わせ。
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豊橋で施工中のEさま邸。先日,電気配線とコンセントをメインとした打ち合わせを行いました。Eさま邸はコンパクトな2階建ての中に想いをぎゅっと詰め込んだ住まい。家具をつくられたり,設計されたりする方なので予習もしっかりしていただきました。すばらしい!使い方もとても具体的に考えられていて,でも細かく指定しすぎずで,さすがだなと思いました。今後30年以上住んでいく家なので,あまり細かなものまで決めてしまうと今後の使い方に支障が出てしまうのでほどほどがいいと思います。この建物は1階も2階もほとんどの部分が構造表しのため,配線ルートがかなり限られます。見えてる天井はほとんど仕上がり。電気屋さんは若干泣きながら考えないといけません(汗)打ち合わせの初めに,相談が…といわれていたのでどんなことかと思ったら,階段の照明にイサムノグチの細長い障子の照明を使いたいとのことでした。明かりがつけば夜は外からも見え,優雅な気持ちになるので大賛成。Eさまのすごいところは簡易的なモックアップを作ってきたところ。家具を設計されている方らしいなあと思いました。設置予定の場所に合わせてみて,長さや高さを検討。遠目から見て,また外からも見て,具体的な打ち合わせが出来ました。こういったものを作ってこられたのは初めてだったので,ものすごく関心し,私も参考になりました。普段よりも充実した打ち合わせになったと思います。具体的にいろいろお話しできたのはとてもよかったです。Eさま,お打ち合わせありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
5年点検であった不具合。
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豊川で以前施工させていただいたAさま邸。5年点検に伺ってきました。この建物は初めて内側と外側,両方の断熱に挑戦した住まい。今でも十分通用するとうか今でも十分最先端な断熱気密性能を持った住まいです。無垢の部分は5年たったいい経年美化がでていました。お子さまが大きくなられて,いろいろ物はあふれていましたがちょうどいい距離感を感じる住まいです。当時はまだウッドショック前でしたので棚材などは全て無垢のスギを使っていて,今ではちょっと高級すぎな感じの仕様。建具の調子が悪いと聞いていたので,見てみると上吊り戸が使っている間に下がってきてしまい,床面に着地してました。無理に開け閉めされていて,上吊りの部品が故障してしまっていましたので後日早めに取り替えます。外壁はガルバリウムとスギ板貼りの住まいですが,軒下のガルバに白さびが出ていました。雨で流される部分のガルバリウムはきれいなのですが,軒下は定期的に洗浄しないと白さびがでてしまいます。このブログを見ている方々も軒のある住まいでガルバリウムを選択される際には要注意です。その他はとてもきれいな状態で,安心しました。電気代が高くなったという世の中ですがこの住まいは13000円ほどでおさまっていたようです。少ないエネルギーで過ごされていることは感心します。次回は10年点検でお伺いいたしますが,その間に何かあった時には遠慮なくお声掛けください。早めの対処が大事になりますので。Aさま,お時間とっていただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。