COLUMN住まいの情報
住まいの情報(93件)
記事一覧へ庭の工事の大切さ。
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予算をふまえて家を考えていくとおろそかになりがちな『庭の工事』。出来上がった住まいが,どれだけいいものであったとしても住まいを飾るうえで庭の工事はかかせません。大きくなったり,管理が大変だから…といって敬遠される方もいる植栽ですが,居心地のいい住まいにする上でとても大事な役割があります。写真で見比べるのが一番なのでうちのリノベモデルを参考にしてみます。 まずは家が出来た状態続いて外構の目隠し壁が出来,駐車場の敷石が出来た状態最後に植栽がされた状態 家は何も変わっていませんので植栽の力がいかにすごいのかがぱっとみただけでもわかっていただけるのかなと思います。緑が入ると建物がぜんぜん違って見えます。住まいに求めるものは人それぞれ,家族それぞれ違うかもしれませんが,どの方も自分の家に『癒し』は求めていると思います。コロナ禍の中,自宅で過ごす時間も増えています。家だけにお金をかけるのではなく,外構,造園工事までちゃんと予算を考えておきましょう。そのために少し家が小さくなっても,家と庭のつながりができた時には『よかった』って思えると思います。敷地の大きさと角地かそうじゃないのかによっても費用は変わってきますが,おおよそ外構(アプローチ,ブロック,駐車場)に100~200万円造園(植栽,芝生,石設置)に30~60万円このぐらいの予算を考えておけば,十分な『癒しの庭』ができると思います。リノベモデルハウスでは『癒しの庭』の体験も出来ます。小さいのですが,水のせせらぎがあるといいなーと思ってビオトープとなる池とちょっとした川も作成いたしました。この池にメダカやドジョウを入れて,仕事の癒しに眺めようと思っています(笑)。リノベモデルで庭の大切さをご確認ください。内覧予約はこちらから。一度,体験すると『家』だけの住まいを見た時に寂しい気持ちになります(汗)。

夏の断熱材の役割
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早めに梅雨入り宣言しましたが,ちょっと早すぎたかなという感じで晴れた日は真夏を感じる暑さで大工さんたちも疲弊する時期になりました。今回は『夏の断熱材の役割』について書こうと思います。 夏の太陽は8時過ぎから15時過ぎまでその角度が40°~78°ぐらいで推移します。真上に太陽があるようなものです。だからこそ夏は屋根の断熱材がとても有効に働きます。屋根にうすーい断熱材しか入っていない場合はむーんとした暑い2階が出来上がります。熱は勝手に上の方にたまります。みなさんが寝静まろうとする夜には熱がしっかり蓄えられ,エアコンをかけても一向に涼しくなりません。これが『蓄熱』という現象で室内の空気を冷やしても,壁や天井がいつまでも暑いので体感温度が下がらないのです。西日が暑く感じるのもこれと同じ現象で午前中熱が入り込んだ部屋にさらに角度が低くなった陽が差し込むので悪い陽射しのように感じてしまうわけです。西日が悪いのではなくあなたの家の断熱性能が悪いのです。 屋根の断熱材が厚く入っていると,家の中に入ったときに木陰の下に入ったようなひんやりした感じ方をします。そのような家になると2階へ上がった際でもこもったような暑さは感じないので,夜寝る際も寝苦しさを感じません。夏は暑くて使えないと思われているロフトも断熱がしっかりしていると問題なく使えます。 断熱材にはさまざまな種類があるので一概には言えませんが最低でも200㎜ぐらいの厚み。私の体感的にはその1.5倍の300㎜あると,断熱材が効いているなーって感じがします。断熱材の外にしっかりした通気層があると,屋根と断熱材の間の空気が屋外へ排出されるので屋根合板への湿気対策だけでなく,家の中の環境もよくなります。ちなみに断熱材が入った後の現場は大工さんたちの現場作業での体感もずいぶん違うそうです。 断熱材があると熱がこもると思われている方もいるのでその大切さを書きました。冬とは感じ方の違う断熱材の効果。あまりに外が暑いときは風を入れても湿度が上がるだけで涼しくはなりません。我慢せずにエアコンを付けっぱなしにすることは熱中症対策にとても有効です。 ご参考になれば幸いです。

見積もりの確認の仕方について。
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間取りや外観と同じくとても大事な建築費用。新築でもリフォームでもいくらぐらいかかるのか?お施主さまより『いくらぐらいですか?おおよそでいいので』よく聞くお話です。 今回のテーマはその『見積もりについて』です。 以下は私が思うことですが,まず『一式』と書いてある見積もり。こちらについてはおおよそこのぐらいの材料や手間がかかるだろうというやり方。精度はあまり高くありませんがスピード重視。おおざっぱに材料や手間を拾うので正確な見積もりを出す際には金額が100万円単位で違うこともありえます。その分,ある程度の図面ができていればおよその費用を出すことが可能です。 もし『一式』見積もりで契約まですすむとしたらそれは,施工費用に対し相当な余裕を持った金額での契約になるでしょう。坪単価〇〇万円という間取りを変えても同じような金額の建物はおよそこちらの拾い方。お施主さん側から見ても他のプロから見ても内訳がよくわかりませんが,利益が十分出るようになっています。だから値引きの話も出来るわけです。この場合は値引き交渉の範囲が会社によって決まっていたり,担当者の気分によって変わったりするのでたくさんほめてうまく値引きをひきだしましょう♪一方で数量が〇坪,や〇㎡って記入され項目が多い見積もりは精度が高く信頼できます。その反面値引きは出来ません。なぜなら図面から数量を拾い,施工ロスを見てご提案しているからです。そのため見積もりにかかる前の図面の精度も重要になってきます。そうなると図面が決まっていない限り,精度の高い見積もりをご提案することは出来ません。時間と手間もかかりますのでここまでを無償ですることはおそらくないでしょう。もし無償でここまでしていたらその費用は他のお客さまからいただくことになります(汗)ちょっと不誠実だなと思います。 会社ごと見積もりのやり方は違いますが,ニコハウス設計室の場合,初回プラン提案につける概算見積もりは1つ前の契約物件の費用をベースにご提案建物に合わせた床面積,内外観の面積にて概算費用をだしています。 『いくらぐらいですか?おおよそでいいので』建物1件となるとたくさんの業者と部材から出来上がりますのでそんなに簡単に正確なものが出ないことはご理解いただけるとありがたいなーと思ってこの記事を書きました。ご参考になれば幸いです。

落ち着きのある間取りにするには。
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家事をテーマに代表されるさまざまな『動線』例えば,洗濯物⇒干す⇒しまう買い物から帰る⇒しまう⇒キッチン…など。これらは間取りの時にとてもイメージがしやすく,話として必ず出てくる部分なので,私自身も提案の際によくなるように心がけています。でもそれ以上に注意しているのが『居場所』人間は常に動き回っているわけではありません。ゆっくりしている時間の方が多いはずです。いい間取りはその『居場所』が動線と重ならずゆっくりできる空間になっています。これを考えない間取りが建売をはじめ多く存在します。このブログを読んでいるあなたの家もそうなっていませんか?例えば一瞬で考えられるこんな間取り建売でもよく見るし,ハウスメーカーや注文住宅でもよく見るような間取りです。この間取りが出てきたあなたは家事動線のスムーズさに感動!いいじゃんって思うかもしれません。ですがこれに書き込みをしてみると…このように動線だけを気にして間取りをすると,実は通路だらけになってしまいます。そして住んでみて初めてその落ち着きのなさに気づきます。リビングを通って他の場所へとなりますので畳数以上に狭い住まいの完成です。そこで登場するのが『回遊動線』。行き止まりを作らず通路を何かと兼ねるような作り方。まったく同じ大きさで和室が少し小さくなり畳コーナーのような空間になりますが…このように動線に重ならない落ち着いた空間が出来ます。和室の収納はウォークスルー出来る納戸でカバーできますし,買い物帰りにリビングを通らずキッチンへ行けます。またコロナ対策として洗面を通路に設けたので帰宅後の手洗いもスムーズです。同じ大きさの住まいでも提案次第でこんなに違います。ちなみに最初の間取りだと家の中心に壁の量が足りないので耐震的にも後者の間取りに軍配があがります。 また『居場所』は天井が無駄に高いよりも低い方がより落ち着きます。常に立って生活するわけではないので天井を高くする理由はありません。よくあることですがゆっくり休む際,ソファーに座らず,ソファーを背もたれにして床に座るっていう行為が圧倒的に多いのではないのでしょうか?それならばいっそ,ソファーというものをなくして落ち着ける場所を作った方が高い家具を買うこともないし,広く使えるはずです。 間取りって簡単に思えるかもしれませんがとても奥が深く,住み心地に大きな影響をあたえます。動線も大事ですがもっと大事なのは『落ち着ける場所』これから住まいを考える方,今まさに考え中の方。ちょっと違った見方をしてみるといいですよ。 オンラインでもご相談は可能です。お問い合わせはこちらから気になった方,相談は無料です。お気軽にお問合せ下さい。

冬用のエアコンを付ける場所。
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花粉が飛び出し,つくしの芽が出だしました。いよいよ春が近づいてきましたが今回のテーマは『エアコンをつける場所』。 エアコンって壁の上のほうにつけるものじゃないの!っていうのが一般的な常識。でも暖かい空気は勝手に上昇し,冷たい空気は下降するという自然に逆らわないことを考えると壁の上あたりにエアコンがついていることは,室内を温めたり,冷やしたりするうえではあまり意味はありません。床あたりについていると邪魔だから壁の上の方につけてみたっていうのが理由だと思われます。でもファンヒーターやストーブは床に置いているわけで,なぜ温めるためのエアコンだけは壁の上にあるのでしょうか?やっぱり邪魔だからっていう理由だけな気がします。そこで提案したいエアコンを付ける場所ですが,造作した本棚などの一番下はいかがですか?事務所のデスクの足元。ほこりの巻き上げが気になるかなーとも思いましたが事務所につけてみてそれが気にならないことがわかりました。足元から温風がくるので設定温度が低くてもとても暖かく感じます。そして暖かい空気が自然と上昇するので,20℃設定で運転すると朝14℃ほどを示している温度計が1時間もしないうちに21℃を示します。パソコンを打つ手も寒さを感じません。『冬のエアコンは足元から』このやり方は,断熱性の悪い家でもエアコンで暖かさを感じられる唯一の方法だと思います。温まってくるとエアコンの消費電力は落ち着いてくるのでおおよそ200~300W。足元が寒いから…と2帖のホットカーペットを使うとおよそ500W。倍以上電気を使い,そこだけしか暖かくなりません。地球のために少ないエネルギーで快適に暮らすよう工夫しましょう。問題は大手の家電屋さんに『床近くに取り付けて』とお願いしても,標準的(一般的)なつけ方でないのでおそらく工事をしてもらえないことですね(汗) 夏はその逆でなるべく屋根付近の高い位置につけるのがポイントです。

子供部屋の大きさについて。
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いつもホームページご覧いただきありがとうございます。 今回のテーマは『子供部屋の大きさ』最初にお会いすると様々なお話を聞きますが、それなりに後回しな子供部屋。結論から言うと後回しでいいと思っています。 6畳ぐらいほしいとか言われる方にいつも同じような話をしますがその子供部屋いつからいつまで使いますか?おおよそ小学校高学年ぐらいから大学に入る前まで。もしくは大学の間まで。様々な部分を大切にして、間取りを考え、大きさの確保をしたとしても10年も使わないケースがほとんどです。独立してからでも、家に帰ってきた際には寝泊りできますが、そんな部屋に大きさや費用をかけるのはもったいないと思っています。何よりも将来はおそらく『納戸』になったりするわけですし。 そこでおすすめなのが『3畳の子供部屋』収納も入れて3畳!せまーい!って思われるかもしれませんが、個人的にものすごく気に入ってます。先日の内覧会でもその『3畳の子供部屋』はとても評判が良かったです。図面であらわすとこんな感じ。ベットがちょうど入って、机が置けて、あとは棚板と服を掛けるパイプが1本あってそれでおしまい。図面だと大きさの感覚がわかりにくいと思いますので写真をご覧ください。いかがでしょうか?ギュッとしたこの空間。なんでも手の届く感じがなんか良くないですか?寝て、たまに勉強するだけの部屋なのでこれで十分。お子さまが独立された後は納戸にしてもちょうどいいし、ご夫婦それぞれの個室としても使えます。30年以上住むことを考え、みんなでいるリビングを充実させて、個室は思いっきり削減することは、予算を抑えてくいいポイントだと思います。子供部屋の考え方の参考になれば幸いです♪ うちの間取りも考えてほしいなーって思った方、初回ご提案は無償でしていますのでお声かけ下さい。お問い合わせはこちらから。みなさまよろしくお願いします。

基礎の話。
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今回は住宅会社や工務店におまかせの「基礎」の話。結論から先にお話しすると、ニコハウス設計室は建物ごと基礎を設計しています。一般的な工務店や住宅屋さんはどの物件でもおおよそ「いつも通り」で基礎を作ってます。 現在主流の「べた基礎」。ニコハウス設計室でも高低差があるなどよほどの理由がない限りは「べた基礎」で施工しています。べた基礎の良さは、建物を基礎全体で支えることにあると思いますが、部分的に弱い地盤があるとその部分が沈み、家建物全体が傾く「不同沈下」がおきます。そうならないために、基礎を作る前に地盤調査をして各ポイントの地盤の強さが一定なのかどうなのかを調べます。 地盤の強度が一定であることを調査により確認し、基礎設計に反映します。「べた基礎」ってどこの会社も同じ作り方をしていると思っていませんか? 基本となる断面。若干の違いがはありますが多くの会社ではほぼ同じ作り方をしています。建築基準法よりは少し余力があるのでこの基礎で問題ないと思います。「べた基礎」の「スラブ」と呼ばれる建物加重と、反する地面の力を受ける面もだいたい同じ作りになっています。厚みは若干違うかもしれませんが写真のような配筋だと思います。以上が基本的な基礎ですが、計算によって鉄筋の太さや本数は変わってきますので基礎の立ち上がりでも複数の種類の配筋方法をとるのがニコハウス設計室。 問題は基礎の部分に点検のために設ける人通口。この部分は基礎の梁が切れる(連続していない)ため、必ず補強が必要です。ここからがニコハウス設計室の配慮している部分ですが図のように基礎の梁が切れないような配慮をして地面の反力と建物加重を受けられるように作っています。※鉄筋のサイズや本数は計算によって変わってきます。10年前から基礎の作り方を変えていない工務店などの多くの基礎は左のような基礎で施工していますのでその部分がとても弱く、地震など大きな力が加わった際に耐えれない可能性があります。基礎屋さんに「他の会社だとどんな基礎作ってますか?」と聞いたので間違いありません。基礎の構造計算によってわかるのですが、木造の2階建てまでの場合は構造計算をしなくていいので、そのままいつも通りっていうのが一般的。構造計算をしていくと「べた基礎」の一般的な断面では鉄筋の量が足りない部分が必ず出てきます。地震などの大きな力が加わらない限りは、それほどの問題にはならないと思いますが、いつかくる地震。力の加わり方を構造計算ソフトに入れるとこんな感じで見た目で強い力の加わる箇所が見えてきます。しっかりした基礎があってこそ、上部の構造も耐えてくれます。長く住む大切な住まい、ずっと安心して住むためにも基礎の作り方にもこだわっています。お問い合わせはこちらから相談している先に基礎の話をして、「べた基礎だから大丈夫」「基準法より太い鉄筋を使ってます」的な話だったらあまり知らなくてちょっと怪しいかもしれません(汗)

全館空調するメリットとデメリット。
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住まいの情報を定期的にと意気込んではいますが、なかなか手付かずのまま時間だけは過ぎてしまいます。住まいを検討する際に皆さんが参考にしていただけるような記事引き続き頑張ります。 今回のテーマは「全館空調」私の提供する住まいでは「全館空調」をつかわず『エアコン2台』で全館を暖冷房する計画をしています。※建物の大きさによります。「全館空調」の最大のメリットは家じゅうが同じ室内環境となることですが導入には少なくとも100万円以上する本体工事と、それに付属するダクト工事などの対応工事が発生します。ご予算に余裕があり、将来にわたってもオサイフに余裕があるようでしたら、とても快適に過ごせますので導入をおススメします。将来にわたってもというのは、機械ものなので必ず故障する時期が来るということです。その際に本体入れ替え、もしかするとその本体が販売中止になっていたり、サイズが変わっていたりすると再設置の際には、大工さんや内装工事をされる方などたくさんの職人さんが必要となり、導入時もしくはそれ以上の予算が必要になるかもしれません。また「全館空調」が故障している間の室内環境にも注意が必要です。気候のいい時期に故障したのであれば窓を開けての換気で対応できますが、寒い冬だったり暑い夏の時期には修理や再設置までの期間中の「我慢」が必要となります。当たり外れがあるとは思いますが、機械なので10年~15年に1回はその「我慢」と「お金」が必要になる覚悟が必要です。ニコハウス設計室の住まいは「エアコン2台」で全館を暖冷房しています。この方式だと初期導入予算は「エアコン2台」のみです。同時に故障することは考えられないので故障した際にはもう1台のエアコンに頼ることが可能です。故障の際の費用もどこでも売っている「エアコン買い替え」だけで済みますので「我慢」も「お金」もほどほどですみます。こうした理由からニコハウス設計室では「全館空調」を使わずに「エアコン2台」での全館の暖冷房計画としています。「エアコン2台」で足りるのかどうなのかということは性能から計算をしてご提案をしています。 どちらの方式もまずはその建物の断熱の性能と気密の性能が大事になってきます。中途半端な性能ですと「全館空調」でも「エアコン」でも逃げていく熱を補う電気代を室温が必要としますので、毎月の電気会社やガス会社からの請求にびっくりします。そうならないための基本性能は最低限必要なうえで、「全館空調」や「エアコン」を導入することが快適性に重要な要素となります。良く聞かれる床暖房ですが、断熱と気密の性能が一定以上備わった家であれば必要はありません。寒い家に住んでいると、信じられないかもしれませんが床も壁も天井も同じような温度となりますので、「床が冷たい」という感覚はなくなります。 リフォームでは全ての部屋の断熱を改修するのは費用も時間もかかります。さらに気密をとってとなると、とても大変なので「全館空調」の導入はおススメ出来ません。出来る範囲での断熱改修をしてその部分のみを暖冷房計画するようにしましょう。どうしたら快適な室内になるかはご相談ください。ヒートショックのない快適な室内空間をご提案いたします。ご相談予約はこちらから。

窓辺の太陽の暖かさを利用するメリット。
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朝晩に多少の冷え込みはありますが日中の気候がとても気持ちいい季節になりました。 この時期から窓辺の太陽光のありがたさを実感できるようになります。夏場よりも太陽の高度が下がり家の奥まで光が届くのもこの時期ならではです。よくブログに登場しますがこの窓から入る太陽光。冬場の南面の窓からは平均336W/㎡の熱が入ってきます。いわゆる「掃き出し」とよばれる外に出る一般的な窓の面積を考えるとだいたい1000W。あなたの家の電気ストーブやホットカーペットなどかそれ以上のエネルギーを「無料」で提供してくれます♪ですのでこの時期はレースカーテンなどせずにぜひたくさんの太陽の熱を取り込んでください。当たり前ですが家の中がポカポカと暖まります。陽が沈みかけたら、カーテンを締め、家を「保温モード」にしましょう。性能の悪いサッシからは夜間に冷えた冷気が窓を通して伝わってきます。可能ならば床についてしまうぐらいの長さのカーテンにしてください。それだけで窓辺の寒さを解消できます。 それができない方は窓辺に暖房器具を置いてください。室内に入ってこようとする窓辺の冷たい空気を温めてくれるので、室内側から暖房をするよりも効率が格段に良くなります。ぜひぜひ実践を。 もっともっと快適に過ごされたい方は断熱を強化する「断熱改修リフォーム」をお勧めします。ちゃんとやると寒いあなたの家は、少ないエネルギーで驚きの暖かさに!お問い合わせはこちらから。未来の子供たちに住みやすい地球を残すため、少ないエネルギーで快適に過ごす家いかがですか?

朝日と西日を考える。
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年々厳しさを増す暑さ。お盆前よりも、お盆を過ぎた今の方が暑いことが当たり前になってきました。日中の最高気温はだいたい12時~15時の間ぐらいになるようですがその時間帯の西日はとんでもなく暑く感じます。 そこで今回のテーマは「朝日と西日を考える」です。まずはこの時期の天敵「西日」このブログを書いている8月20日 15:30現在、西側の窓からは暑ーい西日が差し込んでいます。この西日の角度はおおよそ35度ぐらい。4月20日頃も同じ角度で差し込んできます。4月の西日はあってもいいですが、この時期はいらないですね(汗)そうなると防ぐ方法としては① 4月20日頃にはまだ新緑の葉がついていない樹種を植え、8月20日頃の西日をさえぎる② 時期によって開閉または移動できるような庇をつけるか、固定式で春先の西日をあきらめる③ 今の時期だけ外にすだれなど人工的な遮蔽物をつける④西側に一切窓をつけない ①は方法としてとても有効に思えます。4月20日頃は桜が散って2週間ほどの時期なので、木漏れ日ぐらいの差し込みが想定されます。この時期なら日射を遮り、涼しさを感じられるはず。成長するまでは少し我慢が必要です。②はその土地、方位、建物によって私たち建築屋が考えてご提案をしないといけません。開閉や移動となるとそれなりに費用は掛かりますが30年以上住むことを考えると検討してもいいと思います。今は優秀なシミュレーションができるソフトがたくさんあります。建てられる建築屋さんに相談してみるといいと思います。ちなみに当社ではそのシミュレーションソフトを使って庇の長さを検討しています。このソフトがとても優秀で、庇をmm単位で変えて、室内への日差しの入り方がどうなるか確認ができます。そのおかげで夏の日射を室内に入れないような設計が可能になります。③はちょっと面倒ですし、風が強い日には片づけたり、対策をしないといけません。でも安価なので出来ればこの「外側に日射遮蔽をする」ことをすると、室内環境が思った以上によくなります。④は風向きにより、気持ちのいい風が取り込めなくなるおそれがありますので要検討が必要です。 次に「朝日」を考えます。西日と違って朝の光なので目に見えないエネルギー的なもので考えるとすごくいいとは思いますが、「西日」と同じく低い角度で建物に差し込んできますので夏場は対策しないと室内環境がとても悪くなります。朝日は取り入れたいけど、暑いのは嫌だとなりますので、この「東側」は特に植栽をおススメします。1日のうちの暑くなってくる昼過ぎには「東側」の窓からは日射が入らなくなります。思いっきりカーテンを開けても室内への日射の影響がありません。屋外の樹木が風に揺れる様子が見られます。「東側」に落葉の植栽はおススメです。 近隣の敷地や接道の仕方によってその土地に建てる住まいは姿を変えていきます。プランの中から選んだり、箱を置くだけの住まいでは住んでからの「住みごこち」がよくなるはずはありません。周辺環境をとらえて、おうち時間が長くなるような住まいづくりをされることを心よりおススメします。ご家族の住まいづくりの参考になれば幸いです。ご相談予約はこちらから。

夏家電のおススメの使い方。
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いよいよ夏本番の暑さになってきました。そこで今回のテーマは 『夏家電のおススメの使い方』 です。 まずは『エアコン』外気温が30℃を超え、湿度が高いような場合は絶対に 『エアコン』 を使ってください。我慢は命の危険につながります。また風があっても湿度が高いような日も我慢せず『エアコン』でお過ごし下さい。エアコンっていうものは例えば26℃設定にすると、吹き出し口は20℃を下回る温度になります。その部分で結露がおこり、家の外にあるホースから水が出てきます。そのおかげで家の中の湿度も下がり、さらっとした部屋の空気になるわけです。ちょっと涼しくなってきたからといって、湿度の高い外気を入れると湿度が上がり眠るころには不快な室内環境になったりしますので、外気の湿度が70%を超えるようだと夜も引き続きエアコンを入れておくことをおススメします。冷房を使うか、除湿を使うのかの目安ですが、26℃台で60%台の環境だと快適に感じると思いますので、室温が高いようなら冷房、湿度が高いようなら除湿がいいと思います。ただし、28℃で60%ぐらいの環境でも26℃まで温度を下げると湿度が70%ぐらいになり不快に感じるかもしれません。(温度によって持てる水分が違うため、温度が下がると湿度はあがります)冷房運転は目的の温度になるとほとんど電気を使わなくなりますので、頻繁に運転の切り替えをするよりは、そのままで冷房運転をおすすめします。夏にエアコンが効かないといわれる方がいますが、その場合、エアコンが悪いのではなく天井に入っている断熱が悪いはずです。断熱の改修が難しい方は、なるべく床に近い生活(例えば畳で横になる)のようなことなら不快には感じないかもしれません(笑) 次はエアコンと一緒に使ってほしい、 『扇風機』 に代表する風をおこせる機械。ざっくりですが、風速1mで体感温度1℃マイナスといわれていますので扇風機の弱運転でも2℃ぐらいは低く感じます。扇風機などを有効に使えている部屋であれば室温設定は27~28℃でも十分快適に感じられるはずです。電気代は1台30W程度なので、裸電球の半分程度で、省エネ性も導入費用もとてもメリットのある商品です。見た目がちょっとなあって方は、天井につけるシーリングファンもおすすめです。 同じ扇風機でも最近はやっている 『冷風機』 についてですが、これは使い方によって室内環境を悪化させてしまうので要注意です。冷風機は水を利用して冷たい風を吹き出します。風にあたっている部分は涼しいのですが、室内はその水により、湿度が上昇してしまいます。エアコンがない部屋で外気が蒸し暑く感じるときに使うと、寝る間もつけっぱなしにしないと、とても寝苦しい夜になってしまいます。使い方として、エアコンを使うほどではないけどちょっと暑いなーってときに窓を開けて風の取り込みと並行して使うと、有効だと思います。 最後に家電ではないですがカーテンなどに代表する 『日除け』窓ガラスは、夏の南面で平均133W/㎡、東西面は平均318w/㎡。よくある掃き出し窓といわれる窓だとこの3倍の熱が入ってきます。こたつの電源を入れて、冷房運転のエアコンをつけているようなものです!!!日よけの大切さを感じる一番の方法は木陰に入ることだと思います。その違いを家の大きな窓にぜひ追加しましょう。室内につけるよりも大きな効果の得られる 『外』 。最近はかっこいい見た目のものも登場しています。コロナの影響で換気の必要性もありますので、この際 『外』 での日よけぜひおススメします。”日よけは外で”キャンペーンはこちらから写真を撮ってぜひご応募ください。 今年の夏は暑くなるそうです。なるべく少ないエネルギーで快適な室内環境にて熱中症対策をしてください。何かいい方法ありますか?と疑問がある方はこちらから。みなさまよろしくお願いします。

塗り壁とクロスとの差を考える。
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今回のテーマは『塗り壁とクロス どっちにする?』です。皆さんご存知の通り塗り壁はクロスよりとても高価な素材です。それでも30年住むことを考えるとどうでしょうか?それをふまえて考えてみたいと思います。クロスといっても壁の呼吸をさまたげてしまうビニールは基本的におすすめしないので自然素材系のクロスとの比較です。それと合わせてしっくい塗料ローラー仕上げも当社で多い仕上げ方の一つなのでそれも併せて比較します。 ニコハウス設計室では自然素材の塗り壁(珪藻土やしっくい)と自然素材系のクロスの差額が1㎡あたり3000円です。3000円というのはベテランの左官屋さんに塗ってもらう手間賃と塗り壁材料です。先日もDIYで施工された方がいますが、お施主さま自身で施工すると3000円の差は1000円まで縮まります。しっくい塗料ローラー仕上げですとクロスとの差額は1㎡あたり1500円で,DIYで施工するとその差はなんと500円。1㎡あたり3000円とはいっても家は何㎡あるんだということになりますが、一般的な35坪~40坪ぐらいの住まいで壁はだいたい300㎡。左官屋さんに塗ってもらうと単純にその差額90万円。ローラー仕上げは差額45万円。これだけを見ると『高い!』と感じてしまうのかもしれませんがこの300㎡をクロスで仕上げ、そのクロスが汚くなってきてた将来全てリフォームをすると職人さんを迎え入れるための片付けをして、1~2週間の不便を感じてだいたい55万円です。クロスは剥がれたり目地が切れたりすると一般の方では手に負えないわけですが、塗り壁やローラー仕上げの場合、クラックが入っても壁にポスターを貼った穴でもご自身でメンテナンスが可能です。クロスは静電気をおびるため、ほこりを寄せ付け壁が汚くなってきますが、塗り壁やローラー仕上げの場合はそれがありません。 少しづつ塗り壁やローラー仕上げはありじゃないか!と思えてきませんか?最初の差額がどうしても難しい場合は、DIYで、そうでないなら左官屋さんや塗装屋さんにきれいに塗ってもらってあとは自身でメンテナンス。高そうなイメージのある塗り壁ですがこうして比べてみるとけして手の届かないものでもないですし、将来メンテナンスにお金がかかることもなくなります。そんなことをお伝えしながら住まいの設計を行っています。クロスの家なのにわざわざはがして塗り壁にしたという話もよく聞きますので、ケチらずに最初からやった方がいいと思いますよー。ちょっと話を聞いてみたいなと思った方、新築でもリフォームでも対応可能です。お問い合わせはこちらから。住み心地を大切に。 余談ですが…DIYで300㎡を施工すると、『どのぐらいの時間がかかるんですか?』と聞かれます。初心者の女性スタッフが塗ってみてその時間をはかるとだいたい6㎡ぐらいで2時間半。1人でやったら125時間かかります(汗)週末お友達を呼んでわいわいと言いながらみんなで施工すると2週間程度で完了します。全部は無理でも一部でも施工してみると、愛着もわいて、自宅でのお酒の席ではいつまでもつきない話のネタになります(笑)
